邦楽ミュージシャンの逸話・エピソードをまとめてみた(その6)

ミュージシャンのものすごくどうでもいい、でもなんだかおもしろい逸話・エピソードがそこそこ集まったので、ものすごくどうでもいいでしょうが私はこういう話が大好きなので記事にしてみようと思います。

 

山下達郎

・松尾貴史の結婚式に出席した際、松村邦洋に「はじめまして! ターザン山本さんですよね?」と盛大に間違われたらしい。ちなみにターザン山本とは『週刊プロレス』というプロレス雑誌の編集長やってた人です(↓この人)。

 

灰野敬二

・ライブ前になるとわりと長めに精神統一するのが恒例行事らしく、控え室のないライブハウスの場合はトイレに篭って精神統一するらしい。で、その都度、うんこやおしっこをしたい人らに迷惑をかけているらしい。

 

セイジ(ギターウルフ)

アイ・ラヴ・ユー,OK

アイ・ラヴ・ユー,OK

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絶対にサングラスを外さない人らしく、サウナでのぼせてちんぽ丸出しでぶっ倒れたときもサングラスを握りしめていたらしい。自室でAVを鑑賞中に突然ドアを開けてきた嫁さんに見つかるという危機的な状況に直面した際も、グラサンを装着しているためとりあえずなんとなくクールにやり過ごしているに違いない。

 

坂本慎太郎

幻とのつきあい方

幻とのつきあい方

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本シリーズ2度目の登場。ライブ中、揉めてる客に向かって「まあまあ」のひと言で済ませたらしい。じつに坂本さんらしいエピソードである。

 

田島貴男(オリジナルラブ)

年々、藤岡弘、と一体化してきているらしい。

 

泉谷しげる

・向田邦子にヤクザみたいな言葉で脅されドラマ出演を決意したらしい。

 

以上。疲れた。おしまい。

不仲なミュージシャンは殴り合って決着つけてほしい

私は格闘技が好きで、小・中学生時代にまずプロレスにはまって、それからPRIDE〜RIZINといった総合格闘技を観るようになって、さらにボクシングの試合もわりと好きで観たりする人間で、そのせいかわりと性格が野蛮で、不仲な人たちを見ると「殴り合いの試合して決着をつければ良いのでは」と考えたりする。いや、さすがにそこまで野蛮ではないし嘘だが、とにかく自分自身は誰かと争ったり競い合ったりするのは一切興味がないくせに他人同士が争ったり競い合う格闘技などのスポーツを観るのが好きだったりする。

で、私は音楽が好きである。音楽が好きなので不仲であるミュージシャンの情報をわりと知っていたりする。で、思った。

「殴り合いの試合して決着をつければ良いのでは」

というわけで、不仲のミュージシャンたちが闘う格闘技の大会が開催されることになったと妄想して対戦カードと試合の見どころを解説したいと思う。ルールはRIZINと同様、総合格闘技で、目潰しと噛みつき以外はほぼなんでもありの5分3ラウンド制とさせていただく。

それでは早速行ってみよう。

 

【第1試合】クリスピアン・ミルズ(クーラ・シェイカー)vsトム・ローランズ(ケミカル・ブラザーズ)

同じイギリス出身でデビューしたのも大体同時期の両者だが、クーラ・シェイカーがデビューして大ブレイクしていたときにケミカルの人が「ハア? 今さら60年代風ロックかよ! もしジミヘンがいま生きてたらあいつらみたいなヘボいバンド組まんだろうし、きっと俺らみたいな音楽作ってるだろうよ!」みたくボロクソ言っていたのをなにかの音楽雑誌で読んだ記憶がある。クーラ側の反論は読んだ記憶はないが当然ながら気分はよろしくなかった筈だ。ちなみにこの両者はライブを開催するため来年の2月に揃って来日する。時期は少しずれているが、来日時に立ち寄った居酒屋で偶然出くわして小競り合いに発展する可能性もなくはない。その場合は場外乱闘になってしまうが、いずれにしても本大会のカード中、ストーリー性がもっとも高い試合と言えるだろう。

 

【第2試合】トレント・レズナー(ナイン・インチ・ネイルズ)vsビリー・コーガン(スマッシング・パンプキンズ)

第一期スマパンが終焉を迎える際のインタビューで「ブリトニー・スピアーズみたいなアイドルのクソダサいポップ・ミュージックがバカウケしているいまのアメリカの音楽界は異常だしもう疲れた。なので最後にガンガンにロックしてるモノホンのアルバム出して解散することにしたぜ」と言ったビリー。その発言が掲載された雑誌を読んだのか、はたまた誰かから伝え聞いたのか、トレントが「いや、オメーがこないだ出したアルバムも充分ダセーだろ」という反論のメッセージをリリース。以降、音沙汰は聞かないが、わだかまりはまだ残っている筈。かつての痩せぎす体型から筋肉モリモリのマッチョマンに変貌したトレントに対し、ロック界きっての長身(192cm)で、しかもプロレスが好きすぎて団体のオーナーにまでなってしまったビリーがどう対抗するのか。ヘビー級ならではの肉弾戦が期待できるマッチアップだ。

 

【第3試合】デーモン・アルバーン(ブラー)vsスチュアート・ブレイスウェイト(モグワイ)

 


一時期「ブラーはクソだ!」という文字入りTシャツを自分で作り自分で着用するという奇行で話題を集めていたモグワイのスチュアート。なんでもブラーの「テンダー」を偶然耳にした際に虫唾が走ったそうで、曰く「奴(デーモン)の女との別れ話を歌にした曲なんて興味ねえよ! クソが!」ということだったらしい。「それにしてもそこまでやるか…?」と個人的には思うが、いずれにしてもデーモンからしたら積年の恨みが詰まった制裁マッチであり、両者の闘いは避けられない運命にあると言える。試合の展開としては、ブラーに加えゴリラズやソロ活動などデーモンは適応力が抜群に高い。一方のスチュアートは、Tシャツの件で見せたような粘着的なスキルを活かしたサブミッションに注目だ。

 

【第4試合】ジャーヴィス・コッカー(パルプ)vsバブルスくん(マイケル・ジャクソンと一緒に生活していたチンパンジー)

マイケルがパフォーマンスしているステージにジャーヴィスが乱入してめちゃくちゃにした騒動はあまりにも有名。ご存知のようにマイケルはすでに他界してしまったが、マイケルの「親友」バブルスはいまも健在。今回、ジャーヴィスが直々にバブルスにオファーしバブルスが快諾したことで夢のマッチアップが実現することとなった。バブルスのスタイルは長いリーチと体のバネを活かしたスピードをメインに組み立てていくストライカー。ジャーヴィスはクネクネとした変幻自在のモーションで総合的に戦えるオールラウンダーで打撃でのフィニッシュに期待が高まる。上野動物園の園長も注目しているであろう代理遺恨マッチで勝ち名乗りを上げるのはどちらか。

 

【セミファイナル】ノエル・ギャラガーvsリアム・ギャラガー

誰もが待ち望んだ掟破りの兄弟対決がついに実現する。口の悪さでは弟を凌ぐと評判のノエルと、素人時代にフーリガンとして腕を磨いたリアム。試合は舌戦になるかもしれないが打撃戦になるかもしれない。実力とキャラで独自の道を開拓してきた強者たちに共通するのは「自然体」。テクニックを持ちながら常に自然体で戦う選手同士の試合展開の予想は本人たちにしかわからない。否、本人たちもわからないだろう。作戦そっちのけで自分たちの本能をぶつけあう原始的な試合展開に期待したい。

 

【メイン】長渕剛vs桑田佳祐

かつて桑田がリリースしたシングル「すべての歌に懺悔しな!!」で長渕を暗に揶揄したことからお茶の間を巻き込む騒動に発展。あれから30年近くが経過したがいまだに共演NGの仲と囁かれており、両者のわだかまりは我々が想像している以上に根深いかもしれない。試合展開は、プロレス好き仕込みの桑田のカウンター重視のレスリング技術に、自慢の筋骨隆々の体躯から繰り出される必殺の長渕キックの攻防というセットが予想される。負けた者はヒットチャートレースから大幅に出遅れることとなる何がなんでも負けられない大きな意味を持つ一戦だ。

 

というわけで、ものすごくくだらない記事を書いてしまいましたが、みなさん仲良くやってほしいと私は思っている。

以上。疲れた。おしまい。

2023年8月の消化物(音楽、映画)その1

先月もぐもぐした新譜音楽アルバムと新作映画の感想文を書いてみようと思います。

 

【音楽】ザ・ウェイヴ『The Waeve』

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なにしろサマソニで9年ぶりにブラー観ることが出来て大変満足したので熱が冷めるかと思ったら「もっとブラーくれ!」みたいな飢餓感がハンパじゃないのです。というわけで、ブラーのギタリストのグレアム・コクソンがローズ・エリナー・ドゥーガルという人と結成したザ・ウェイヴの2月にリリースされた1stを今さらながらがっつり聴いてみたのですが、いやこれがなかなか良い代物で気に入りました。エレクトロポップ〜ロック調の作風で、相変わらずグレアムのギターがヘンで面白いですし、ノイジーなギターと電子音が大活躍してるパンクっぽいはっちゃけた曲があれば、ラッパがムーディーに鳴り響くオシャレな曲もあったり、アレンジも曲調もバラエティに富んでいる。曲によってローズさんが歌ったり、グレアムが歌ったり、はたまたツインヴォーカルの曲もあったり、自由度が高いところも好感触だし、メロディがキャッチーなのも嬉しい。個人的には③「Over And Over」や⑩「You're All Want To Know」等の歪さと美しさが仲良く同居しているバラード系がとくにツボ。こういう派生的なグループは、大体アルバムを1、2枚出して大した評判にならず気づいたら自然消滅してた、みたいなパターンが多い気がしますが、ぜひ継続的に活動してほしいなと思います。

 

【映画】『トランスフォーマー ビースト覚醒』

私は男の子のくせにロボにまるっきり興味がなかったりするので一抹の不安を抱きながら観に行ったのですが、フツーに楽しかったです。なにしろストーリーがシンプルなのがよろしい。人間とロボとロボゴリラ率いるロボ動物たちが協力して悪いロボ軍団をぶっ飛ばす。それだけ。だがそれがいい。シンプルに振り切ったぶん、頭からっぽにして楽しめる快活さに溢れてます。キャラクターたちも総じて魅力的。スクリーン映えするエンタメのお手本のような映画でした。

 

【映画】シャーク・ド・フランス

なにしろ映画のタイトルとポスターがこんな感じなのでひじょうに頭のよろしくないサメ映画を観る気まんまんで行ったらこれが真逆の大真面目なサメ映画で面食らってしまいました。自然保護の問題とかSNSの危険性だとか、いろいろと訴えたいことがあるのは充分すぎるほど伝わってきましたが、私は頭が悪いバカ映画を観て大笑いするために劇場に足を運んだわけで、なんというか、本屋さんで『地獄甲子園』のコミックスを買ってきたつもりがページを開いたら太宰治の『人間失格』だったみたいなというか、たとえがわかりにくくて申し訳ありませんが、とにかくさっぱり乗れませんでした。

 

『アウシュヴィッツの生還者』

ナチスドイツによって強制収容所に収監されたもののどうにか生き延びた男が、戦時中生き別れになったしまったフィアンセに見つけてもらうためにアメリカに渡りボクサーとして有名になろうと頑張るのですが、なかなか芽が出ず「というか、フィアンセ死んじゃってるのでは…」とか、いろいろと苦悩したりする実話ベースのお話です。なんというか、切実な体験談であり、「大変だったんだなあ…」とは思ったのですが、つーか後ろに座ってるおばさんのすすり泣きも聞こえてきたりしたのですが、私は基本的に映画に「感動」は求めてない人間であって、なんかすいません、あんまりでした。

 

【映画】『バービー』

前評判がすこぶる良かったのでまんまんに期待して観に行ったのですがフツーにおもしろかったです。まず、あの有名なおもちゃの人形が人間化しているという世界観が新鮮でしたし、従来の凝り固まった社会常識にノーを突きつける意思表明には痛快な気分になりました。それでいて馬鹿でもわかるようなキャラクター造形やストーリー展開もよろしい(オチだけ「ハア?」でしたが)。そのぶん説明的すぎるという批判意見もいくつか見られましたが、「わざと」わかりやすくした、という皮肉が込められているのかな、と思った私がこの監督の初監督作を買い被りすぎているか否かは次作を観て判断しようと思います。

 

以上。疲れた。続きは次回。

海外ミュージシャンの逸話・エピソードをまとめてみた(その7)

ミュージシャンのものすごくどうでもいい、でもなんだかおもしろい逸話・エピソードがそこそこ集まったのでひさしぶりにまとめて記事にしてみましょう。

 

ジョン・ボン・ジョヴィ

・関節痛の痛み止めのCMに出ているらしい。ギタリストの人がなぜか反町の曲でギター弾いたりしてたし、ボン・ジョヴィ界隈の人らは金さえ貰えりゃわりとなんでもやってくれるのだろうか。

 

モリッシー

モリッシー自伝

モリッシー自伝

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・自分のツアーの物販で自分のサイン入りの他人のアルバムを堂々と高値で販売しているらしい。話は違うが、そういえば海外ミュージシャンの来日公演を観に行くと、会場周りに屋台出して非公式のグッズ売ってる連中を必ず見かけたもんだが(たまに買ってた)、最近まったく見なくなったなあ。あとダフ屋も全然見なくなった。

 

ロバート・ポラード

Kid Marine [Analog]

Kid Marine [Analog]

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・学生時代に参加した野球の試合でノーヒットノーラン達成。尚、その後、バンドを組む際にバンド名をガイデッド・バイ・ヴォイセズかノーヒット・ノーランズにするかで真剣に悩んだらしい(嘘)。

 

レニー・クラヴィッツ

ラヴ・レヴォリューション

ラヴ・レヴォリューション

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・ライブ中にしゃがんだらズボンが破けてちんこがこんにちは状態になったらしい。らしいというか私も動画を確認してみたがフツーにこんにちはしてる。こちらからも直リン動画貼るので、見たくない人が大半だろうが、どうしても見たいというかたは再生してみてほしい。マジで一瞬の出来事なので再生速度を一番遅い「0.5」に設定すべし。

www.youtube.com

 

ノーマン・クック

YOU'VE COME A LONG WAY

YOU'VE COME A LONG WAY

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・ご存知ファットボーイ・スリムの中の人。来日公演で例のM-1の曲かけたらやたらとウケてビビったらしい。スコーピオンズなんかも「雪見オナニー」の曲やったら馬鹿ウケしたりするのだろうか。

 

フォール・アウト・ボーイのロン毛

・やっぱり出た、サマソニ2023マリンステージにて「トーキョーサイコー!」と発言。もはや恒例行事と化しているが、主催者側が「Summer Sonic Tokyo」と名乗ってるんだからまあ仕方がない。

 

以上。疲れた。おしまい。

ブラー『The Ballad of Darren』収録曲、ベスト5

先週末に開催されたサマーソニック2023で土曜日(8月19日)のマリンステージのトリを務めたブラーのライブを観てきた。

良かった。とてもとても素晴らしい、とにかく素晴らしすぎるライブだった。

なにしろ実質的におよそ8年もの間、バンドは長い長い冬眠生活に入っていたし、日本でライブを行うのだって相当ひさかたぶりである。2014年の1月、場所は日本武道館だった。私も観に行った。

あれから9年も経ってしまった。

当たり前だがデーモン、グレアム、アレックス、デイヴが目の前にいる。往年の名曲が聴けた。ものすごくひさしぶりに聴けた。

それだけでも感涙モノだったが、今年の7月、8年ぶりにリリースされた新作『The Ballad of Darren』からの楽曲も往年の名曲群に全然負けてねえというか、なんなら凌駕している感さえあり嬉しくなってしまった。

新作を聴いて懐メロ懐古バンドなどではなく現在進行形のバンドであることは重々わかっているつもりだったが、9年ぶりに生のパフォーマンスを観ることが出来て、その思いが確信に変わった。

「すげーなあ。全然現役バリバリのバンドじゃん。つーか、ブラーってこんなにかっちょ良かったっけ」

と、なんだかしみじみと感動してしまった。

なにしろ生ブラーからすでに2日経ったが感動と興奮がまったく収まらない!

つーか、ツアー後はまた長い冬眠生活に突入でチーズ売りに再び専念とか罪深すぎだろ。まだまだ新作わんさか作るべきだし単独でもフェスでも来年でも再来年でもいいからまた来て欲しい。

というわけで、そんな願いも込めて『The Ballad of Darren』収録曲のベスト5を発表したい。

収録されている楽曲は以下のとおりだ。

  1. The Ballad
  2. St.Charles Square
  3. Barbaric
  4. Russian Strings
  5. The Everglades(For Leonard)
  6. The Narcissist
  7. Goodbye Albert
  8. Far Away Island
  9. Avalon
  10. The Heights
  11. The Rabbi(ボーナストラック)
  12. The Swan(ボーナストラック)
  13. Sticks And Stones(国内盤CDボーナストラック」

以上、ボーナストラック3曲を含めて計13曲。

このなかから見事ベスト5にランクインするのは果たしてどの曲か。例によって私個人の独断と偏見で勝手に選ばせてもらう。

それでは早速行ってみよう。

 

5位「Russian Strings」

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まず5位はTr.4「Russian Strings」だ。なにしろ枯れた味わいがじつに心地よい。物憂げな美しいメロディといい、凪のように穏やかなバンドサウンドといい、とにかく「グッとくる」要素がたっぷり詰まっている。それでいてジジイが懐古趣味でつくったような退屈な代物になっておらず、現役バリバリのバンドとしてしっかりスウィングしている。そして、これこそが本アルバムならではの特色、魅力なのではないかと思う。

 

4位「The Heights」

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続いて4位は本編のラストナンバー「The Heights」だ。この曲の最大の聴きどころはなんといってもグレアムのギタープレイ。全体的にどこか異物感が漂うバラード調の楽曲であり、歪んだエレキギターの音が不穏な雰囲気をさらにひたすら煽る。とくにアウトロでのフィードバックノイズは特筆モノで、カッケーと痺れるしかない名演を聴かせてくれる。サマソニでは5つぐらいのパターンのフィードバックノイズを鳴らしてくれて「やっぱグレアム最高すぎる!」とめちゃくちゃ興奮した。

 

3位「The Narcissist」

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明るい曲調のポップソングで、本作収録曲のなかでも比較的ブリットポップ期に近い雰囲気がある。耳馴染みの良いキャッチーなメロディが素晴らしいし、デーモンのヴォーカルとグレアムのコーラスの絡み具合も絶妙。アレックスとデイヴのプレイも地味だがいい味出してる。良い! 好き! というわけで3位はこの曲。

 

2位「Goodbye Albert」

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2位はこの曲、Tr.7「Goodbye Albert」だ。なにしろ、哀愁あふるるグッドメロディが素晴らしい。切々と歌い上げるデーモンのヴォーカル、アレックスのうねるベース、デイヴのタイトで切れ味があるドラム、そしてそよ風のような心地よい味わいがあるグレアムのギター! 最高だ!

 

1位「Barbaric」

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そして栄えある1位に輝いたのはこちらの曲、Tr.3「Barbaric」だ。「これぞブラー!」と言いたくなるキャッチーなポップソング。それでいて年輪を刻んだがゆえに生まれたようなコクや味わいがある。とくにラストのサビが展開されているときにストリングスが絡んでくる瞬間は鳥肌モノ。とにかく「グッとくる」。そして泣ける。文句なしの一等賞だ!

 

以上。疲れた。おしまい。

2023年7月の消化物(音楽、映画)その1

やる気出ねええええええええええええ!

けど書く。

というわけで、先月もぐもぐした音楽と映画の感想文です。

 

【音楽】ブラー『The Ballad Of Darrn』

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「ツアーするついでに新作出してくんないかなー。ま、ないだろなー」と半ば諦めていたというか期待しないようにしていたので「新作あるよー。つーかもう出来てるし」とかいうアナウンスがツイッターに流れてきたのを見た瞬間には心底驚いたしひさびさに鳥肌が立った。というわけで8年ぶりの新作を聴いた。「地味だなー、枯れたなー」という印象が強い。正直、ピンとこない。いや、ピンとこなかった。それこそ「Girls & Boys」や「Song2」のようなノリノリのダンスチューンやエレキをガンガンかき鳴らすぜ的なロックな曲はない。ただ、渋い歌声を聴かせてくれるデーモンのヴォーカルだったり、相変わらず手癖感が一切ないのに「らしさ」全開のグレアムのギターだったり、あるいは儚げな美しいメロディラインだったり、地味だが何度も聴き込んでいくたびにどんどん骨身に沁みてくるというか、なんか「グッとくる」というか、とにかくそういった部分がいままでブラーの作品とはまた一味違うように感じる。往年のブラーを再現するような気などさらさらなく、深い年輪が刻まれたいま現在のブラーのサウンドを鳴らしてくれているような、なんかそんな味わいがある。ああ長いことファンやってきて良かったなーと思わせてくれる、そんなアルバムだと思う。

 

【映画】『告白、あるいは完璧な弁護』

ホテルの一室で若い女がぶっ殺されて女の不倫相手で部屋にも一緒にいたIT企業の社長やってるおっさんがとっ捕まるが「わーたーしはやってない潔白だー」と頑なに主張していて、やがて有能な弁護士のおばちゃんが裁判に臨むため両者間で話し合いをすることになるが……みたいなお話。事件の真相が二転三転するようなまったく先が読めない謎解きサスペンスで、基本的には私はこういうヤツはわりと好きなタイプの映画だったりするのだが、なんか回りくどいなというか、「つーかクソしてえ。どうでもいいからとっとと終わらせてくんないかな」みたいな事態に陥ってしまったのは、私のお腹の問題以上になんか応援したくなるような魅力的なキャラがいなかったのが大きいのでは。と終演後トイレでクソしながら思った。

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【映画】『リバー、流れないでよ』

旅館を舞台に2分間のループ地獄に巻き込まれる人らを描いた物語。手間暇かけまくり凝りまくりの設定はおもしろないなと思ったが、絵的なしょぼさもあってかなーんか映画観てる感があんまないというか、前作『ドロステのはてで僕ら」とおなじような感じで良くも悪くも舞台舞台してるというか、全体的にこぢんまりとしてる感がどうにも拭えなかった。まあ、低予算映画だからと言ってしまえばそれまでだが、にしても絵的・お話的にもうちょいビックリするような衝撃展開が欲しかったなと思った。

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「映画】『Pearl パール』

昨年公開の『X エックス』で映画を撮りに来た若者どもを相手に八面六臂の大活躍を繰り広げた殺人鬼のキモいババアの少女時代を描いた前日譚。「アタシ、女優になる!」と夢見る未来のモンスター、もとい夢見るピュアな少女が、苦しい家庭環境のなかで次第に精神が蝕まれていって……というキリキリするような痛々しさは単に怖がらせるだけのホラーとは違う味わいがあり結構好きかもってなったが、中盤あたりからわりとどうでもよくなってしまったのは、結局前日譚なので先が読めてしまったせいなのかもしれない。とはいえ、主演ミア・ゴスの気合い入りまくりの顔芸はすごかった。というか、すごすぎてちょっと笑いそうになった。

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【映画】『ヒッチハイク』

2人組のヤングな男子が山道でダメ元でヒッチハイクしてみたら親切な川崎麻世ファミリーが拾ってくれて「ラッキー!」ってなるが、まず双子の娘がなんだか不気味だし、カイヤじゃない嫁のババアもこれまた不気味だし、麻世は麻世で「ジョージ」とかいうアホ丸出しの名前名乗るわおまけに隙あらば大声で歌を歌い出すわでわけわかんねーってなって、で結局なし崩し的にみんなで山でキャンプすることになるが……みたいなお話。はっきり言っていま書いたあらすじだけでほぼほぼ説明が終わってしまうホラーなのだが、人通りが滅多にない田舎、静まり返った夜の山中、親切だが腹の内がいまいちわからぬ人物、というなんだかやだなー、怖いなーと誰もが一度は経験したことがあるような恐怖を上手いことシンプルに掬い上げてる感がして個人的には思いのほか好感度が高い映画だった。いや、怖いというより笑ってしまったんだけど。

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以上。後編は次回。

2023年6月の消化物(音楽、映画)その1

月イチ恒例の音楽とか映画の感想文というか最近この記事しか書いてないな…。

 

【音楽】ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ『Council Skies』

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6年ぶりの新作。ギンギンバリバリサイケな作風だった前作『Who Built Of The Moon?』をプロデュースしてくれたデヴィッド・ホルムズと一緒にさらにイカれたアルバム作るぜ! とか言ってた話はどこに行っちまったんだ、と思ったらその話はあの忌々しいコロナによるロックダウンでおじゃんになってしまったらしく、結果的に原点回帰的な楽曲で埋め尽くされた作品になったんだぜ聴けやクソどもとのことだったので聴いた。ソングライティングもアレンジも全体的に結構オアシスっぽい。なので刺激性という意味では正直イマイチだったりする。とはいえ、エレキとアコギとベースの絡みがスリリングなM2「Pretty Boy」や、ラッパやストリングスなど豪華絢爛なアレンジながら胃もたれしない大人のポップス風味が味わえるM7「Council Skies」とか、これまで培ってきたソロ作の方向性をさらに発展させたような楽曲も収録されているし、相変わらずのグッドメロディが敷き詰められていて抗いがたい魅力があるなと。一番好きなアルバムではないがフツーに良いアルバム。

 

【音楽】カネコアヤノ『カネコアヤノ 単独演奏会 2022秋-9.26 関内ホール』

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Spotifyで音楽垂れ流れし再生してたらこのライブアルバムからのM16「光の方へ」が流れてきてビビった。もともとこの曲が収録されているアルバム『燦々』はネットに蔓延る音楽オタクどもがやたらと絶賛していたのを目にして「ほうどれどれ…」と何年か前に拝聴していたのだが、「悪かないけどちょっとおとなしすぎて趣味じゃないかな」という感じだったので、こんな巻き舌全開でヤケクソ気味に豪快に歌う人だなんて知らなかったコートニー・ラブかよカッケーってなって、そういやちょうど野音でライブ開催するよとかいう告知がツイッターのおすすめタブに流れてきてたなと思い出して速攻申し込んで昨日めでたく当選のメールが届いたので来月観に行くぜ応援よろしくお願いします。

 

【映画】『ブラック・デーモン 絶体絶命』

仕事の視察とバカンスを兼ねてメキシコにやって来た家族がヤベー連中に出くわしてとりあえず油田に逃げて来たらエコに無関心な人間に怒り狂って悪魔化したとかいうわけわからなすぎるヤベーサメが襲ってきて怖いよーみたいな頭悪すぎるお話で、最終的にお涙目頂戴の感動物語に無理矢理着地されてくるが、こんなもん全盛期の徳光和夫でも嘘泣きして好感度上げるの無理だろ、と思った。

 

『波紋』

東日本大震災の余波がまだまもない時期に旦那が放射能にビビってトンズラこいて数年後ガンに罹ったから世話してちょうだいとのこのこ帰ってきたら息子にうんこを見るような目で見られるようになっちゃっておまけに嫁が宗教にどハマりしちゃってたヨ! みたいなお話。結局どいつもこいつも自分本位で好き勝手に生きてる奴らしかいないよねー嗚呼人間、みたいな皮肉が込められたブラックコメディと解釈したが、キャッチコピーの「絶望を笑え」という一文に納得するほどの絶望感も笑えるようなシーンもほぼほぼなくて、つまらなくはなかったが個人的にはもっと衝撃を受けるようななにかが欲しかったなという感じ。

 

【映画】『M3GAN ミーガン』

おもちゃ会社の研究員やってるおねーちゃんが交通事故で父と母を亡くした姪っ子と一緒に暮らすようになって、ただアタシ研究で忙しいからね、ああそうだアタシがいま作ってる最中のおしゃべりできてそのうえ家のお手伝いなんかもさせられたりすることができちゃう万能AIロボットのミーガンちゃんにこの子の相手してもらいましょう、うまくいけば会社で販売させてもらえるかもグヘヘ……みたいになってくお話。うーん、ちょっと想定内すぎる内容でビックリが欲しかったなー。ミーガンのキャラ自体はコワカワイイ魅力が満々で大変よろしいなと思っただけにもったいないな、と思った。ただ続編は全然アリだと思うので期待してる。

 

というわけで続きは次回。

以上。疲れた。おしまい。

ドラムイントロが超絶鬼カッチョイイ曲、ベスト5

ツイッターのタイムラインに「好きなドラムイントロ」というタグが流れてきてそこそこ盛り上がってる感じだったので、便乗してこのブログで私の私による私のための「ドラムイントロが超絶鬼カッチョイイ曲、ベスト5」を勝手に発表したいというかさせてくださいよろしくお願いします。

それでは早速行ってみよう。

 

5位.ナンバーガール「OMOIDE IN MY HEAD」(演者:アヒトイナザワ)

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まず5位にはナンバーガールの代表曲でありイントロとアウトロのドラムソロが印象的な「OMOIDE IN MY HEAD」を挙げたい。キース・ムーンに多大な影響を受けたというめちゃくちゃ手数の多いアヒトイナザワのスティック捌きがとんでもなくダイナミックでじつに素晴らしい! なんなら1位にしたいぐらいだが、ライブヴァージョンなので反則気味ということでこの順位。

 

4位.レディオヘッド「Airbag」(演者:トム・ヨーク&ジョニー・グリーンウッド)

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これはレディオヘッドの数ある楽曲のなかでもドラムのカッチョよさで言ったらトップ級レベルのナンバーではないかと思っている。私の記憶がたしかなら、なんでもこの楽曲で展開されているドラムループはトム・ヨークとジョニー・グリーンウッドが電子楽器をちまちまちまちまいじくり倒して作ったそうで、ようやく完成したときにはふたりで諸手を上げて大喜びしたのだという。派手さはないが、空間を切り裂くような鋭利なビートがめちゃくちゃカッチョよろしい一品!

 

3位.マーズ・ヴォルタ「Wax Simuracra」(演者:トーマス・プリジェン)

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まさに「爆裂」と言いたくなるドラムイントロ! 「何本手があるんだ!」と言いたくなるくらいものすごく忙しそうな叩きっぷりが凄まじい! マーズ・ヴォルタのドラマーといえば私的には初代のジョン・セオドアがナンバーワンだが、この楽曲でのトーマス君の叩きっぷりは彼のベストワークと言っていいのでは。いやー、いつ聴いても燃えるなコレは。

 

2位.ケミカル・ブラザーズ「Let Forever Be」(演者:ケミカル・ブラザーズのおふたり?)

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2位はノエル・ギャラガーがヴォーカルで客演したこちらの曲。ビートルズの「Tomorrow Never Knows」を下敷きにした構成の楽曲でタイトなグルーヴ感がたまらん! ケミカルにはおなじくビートルズの「Tomorrow〜」が元ネタ&ノエル歌唱の「Setting Sun」という楽曲もあるが、ドラムの気持ちよさでいったら個人的にはこっちのほうが上。

 

1位.プライマル・スクリーム「Kill All Hippies」(演者:ダリン・ムーニー)

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そして栄えある第1位はこの曲だ! なにしろ「Kill All Hippies」という物騒なタイトルをそのまま音にしたかのごとく「殺す殺す殺す殺す超ぶっ殺す!!!」と言わんばかりの暴虐感あふるる叩きっぷりが圧巻の一言に尽きる! スネア、シンバル、ハット、キック、それからえーっとなんだっけ、とにかくすべてのタイミングが完璧だ! ロックンロール!!

 

以上。疲れた。おしまい。

私を構成しているのかよくわからない42枚の雑感(後編)

というわけで、ツイッターで流行っていたのでとりあえず選んでみたものの私を構成しているのかどうかはよくわからない42枚のアルバムの雑感(後編)を書いてみることにしましょう。

私の「私を構成する42枚」がこちら。

 

で、これを一番上の段から

 

こういう順番で前編中編14枚ずつ雑感を書いた。今回は残りの14枚について書く。

それでは早速行ってみよう。

 

【29枚目】エイフェックス・ツイン『Richard D. James Album』

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「こんな音楽、聴いたことねー!」(3回目)。これもケミカル・ブラザーズとおなじようにテクノのおもしろさを教えてくれた一枚だが、ケミカルと違うのはまったく踊れないこと。混沌とした音楽の楽しさを知った。

 

【30枚目】宇多田ヒカル『ULTRA BLUE』

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あらゆることに悩んでいたモラトリアムなヤングなころ、痛いロック好き青年だった私は「男の俺の気持ちは男にしかわかんねーよ!」みたいなよくわからないアホみたい理由で女性ミュージシャンを意識的に聴かないようにしていた時期があった。そんなときに彗星のごとく現れたのが宇多田ヒカルで、「なんかこの人、すごい!」ってなって、宇多田ヒカルの作品を聴くようになり、こうして私が女性ミュージシャンを避けて過ごすというよくわからない時期がようやく終わりを告げることとなった。

 

【31枚目】ベック『Odely』

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このアルバムは『ロッキング・オン』とか『クロスビート』とか『ミュージックマガジン』とか、当時穴が開くんじゃないかくらいの勢いで熟読していた音楽雑誌でベタ褒めされていたので発売日に買いに行って聴いたがさっぱりわからなかった。メロディが弱いし、エレキがガンガン鳴りまくっているわけでもないし、Aメロ→Bメロ→サビみたいなわかりやすい構造の曲とかもほぼ皆無。ようするに「こんな音楽、聴いたことねー」(4回目)。しかし聴き込むうちにあらゆるジャンルを鍋にぶち込んでグツグツ煮込んだような魅力があることに気づいた。私の音楽リスナーとしての趣味嗜好を確実に広げてくれた一枚だと思う。

 

【32枚目】INU『メシ喰うな!』

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このアルバムはたしかじゃがたらからの流れで聴いたんだと思う。「昔の日本にもこんなかっけーバンドがいたんだ! スゲーや!」ってなったのをよく覚えている。

 

【33枚目】スライ&ザ・ファミリーストーン『There's a Riot Goin'』

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ファンク系のブラックミュージックはこのアルバムが初体験だったはず。全体的に暗くてドロドロしているのが好みに合ったんだと思う。その後、JBやオーティス・レディングだとかを聴いてみたが、いまだに魅力を掴めていない。あー、でもカーティス・メイフィールドはわりと好きだな。なので、これも音楽的な趣味嗜好を広げてくれたアルバムと言っていいと思う。

 

【34枚目】スマッシング・パンプキンズ『Mellon Collie And The Infinite Sadness』

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このアルバムは個人的にいまいち印象に残ってないようないわゆる捨て曲が多いので入れるか迷った。しかし、M2「Tonight, Tonight』、M19「1979」という大名曲が収録されているし、なにより「オルタナ」と言われてまず思い浮かぶのがこのアルバムでありこのサウンドなので。

 

【35枚目】スーパー・ファーリー・アニマルズ『Love Kraft』

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スーファリも結構迷った。なんか地味な感じがするバンドだし、今聴いてもやっぱりヴォーカルがちょっと弱いなと思う。しかし、それらを補って余りある完成度が高いアルバムなので、ということで入れた。ロックというよりも「ポップス寄りのロック」のおもしろさを教えてくれた一枚。

 

【36枚】MO'SOME TONEBENDER『The Storys of Adventure』

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「衝撃」という意味ではこのひとつ前のアルバムである『TRIGGER HAPPY』に軍配が上がるが、何度も書いているように私はまず「メロディがしっかりしている音楽」が好きなんです。なのでこっち。

 

【37枚目】R.E.M.『Automatic For The People』

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これもさっぱりわからなかったな。「おいおいエレキがんがん鳴ってねーじゃん! ヴォーカルもなんだか弱々しいし地味すぎ! ジジイが聴く音楽か!」と思った。何度も聴き込んでいったら「枯れた味わいを醸すロックってステキ!」みたくその魅力がわかるようになった。

 

【38枚目】ミューズ『Absolution』

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演奏→元気いっぱいで大変よろしい、メロディ→すこぶるキャッチーで大変よろしい、サウンドアレンジ→いかにもロックっぽい重量感があり大変よろしい、というおもいっきりど真ん中のやつなので入れた。個人的にハードロックやべヴィメタはちょっと苦手なのでこれぐらいがちょうどいい。

 

【39枚目】マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン『Loveless』

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誰もがおんなじような理由でこのアルバムを選んだだろうが、やっぱりエレキギターの可能性の大きく広げたエポックメイキング的な大傑作でしょうこれは。当然ながら選ばない理由がない。

 

【40枚目】ザ・プロディジー『The Fat of the Land』

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まずデジタルロックというやつが新鮮だったし、音の圧とテンションがすこぶる高くて驚愕したし、ヴォーカリストが電撃ネットワークの人みたいで衝撃だったし、そういう意味では私にとってのセックス・ピストルズはこの人たちのこのアルバムだったのかもしれない。

 

【41枚目】レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『Californication』

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俺の思い浮かべるレッチリは「ファンクファンクしたやつも好きだけど、まずメロディがしっかりしている曲を作って演奏する人たち」なんです。なのでこのアルバム。あとギターのカッティングやベースの気持ち良さを知るきっかけになったのもこのアルバムだったと思う。

 

【42枚目】スネイル・メイル『Valentine』

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最後の一枚は新しめのこの人のアルバム。ここ数年、話題の洋楽のニューカマーをいろいろ聴いても誰ひとりピンと来なかったので、ひさびさにばっちり好きな音楽やってる人に出会えて嬉しかった、という意味も込めての選出。

 

以上。疲れた。おしまい。

……と言いたいところが、前回の中編を投稿してひとりで満足してたら重要なバンドをおもいっきりど忘れしていることに気づいた。

なんでビートルズが入ってないんだ!

というわけで、一枚増えてしまうが選んだ。これだ。

 

【43枚目】ビートルズ『Abbey Road』

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『Revolver』と『The Beatles』(ホワイトアルバム)も頭に浮かんだがやっぱりこれかなー。なにしろ素晴らしい楽曲がてんこ盛りなアルバムだし、一曲目から最後の曲までまるまる通して聴く、という楽しさを教えてくれたアルバムでもあるので。

 

というわけでマジで以上。疲れた。おしまい。

私を構成しているのかよくわからない42枚の雑感(中編)

さて、ツイッターで流行っていたのでとりあえず選んでみたものの私を構成しているのかどうかはよくわからない42枚のアルバムの雑感(中編)を書いてみましょう。

私の「私を構成する42枚」がこちらである。

で、一番上の段から

こういう感じで前回は14枚目のUA『la』まで書いた。今回はその続きを書く。

それでは早速行ってみよう。

 

【15枚目】ティム・バックリィ『Happy Sad』

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これは地元の中古CDショップのワゴンセール品を漁ってたら見つけて、ジャケ見てなんだかビビっと来たからレジに持って行って、なんも予備知識がなく(ジェフ・バックリィのお父さんだというのはあとでわかった)聴いてみたら大当たりだったやつ。このアルバムのおかげでアシッドフォークと呼ばれているジャンルに興味を持つようになったし、ジャケ買いの楽しさも知った。また、ジャズ的なアプローチも施されているので、私の音楽的趣味嗜好を広げてくれた一枚と言ってもいいのかもしれない。いや、だから「ジャズ、やっぱよくわかんねー」っていまだになるんだけど。

 

【16枚目】ゆらゆら帝国『ゆらゆら帝国のめまい』

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ゆらゆら帝国のアルバムではじめて聴いたのは『3×3×3』というメジャーデビュー作となったアルバムで、「このバンド、超カッコいい!」ってなって、その後、私は日本のアンダーグラウンドロックと呼ばれているものにも興味を持つようになった。で、なのになぜこのアルバムを選んだのかというと、結局のところ「メロディがしっかりしている音楽」が私は好きだから。

 

【17枚目】ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ『Who Built The Moon?』

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もちろん42枚のなかに入れたのは大好きなアルバムだからだが、なんだかソロになってからのノエルが過小評価されているような気がしてむしゃくしゃしたから入れたというのもあるっちゃある。ノエルがオアシスやってたときからずっとこだわってきたサイケデリックロックが遂に完璧な形で結実したアルバムだと思うし、サウンドアレンジやリズムセクションの巧妙さという点ではあきらかにオアシスのどのアルバムよりもこのアルバムのほうが上回っていると思う。

 

【18枚目】柴田聡子『ぼちぼち銀河』

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これは私の昨年度の一等賞のアルバムだから、という単純な理由で選んだ。メロディが良くて、アレンジが凝っててなおかつちゃんと個性が感じられて、しっかりとツボを押さえたバンドサウンドが展開されていて、やっぱり私はこういう音楽が一番の好物なんだな、とあらためて思った一枚であり、ここ数年、音楽インポ気味の私に希望の光を当ててくれたアルバム。

 

【19枚目】Public Image Ltd.『Metal Box』

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「こんな音楽、聴いたことねー!」(2回目)ってなった一枚。「聴き馴染みの良い音楽」以外のおもしろさを教えてくれたアルバムだと思う。ピストルズの『勝手にしやがれ!!』も嫌いじゃないが、リスナーとして影響を受けたという意味では断然コレ。

 

【20枚目】マンサン『Six』

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「出た! お耽美系!」とはじめのころは苦手だったが気づいたら大好きになっていた一枚。プログレもちょっと苦手だったりするが、このアルバムはいかにもプログレだよー小難しいよー、みたいな堅苦しい雰囲気がないのが良い。たぶん私はなによりもまず自分にとって開放感が感じられる音楽が好きなのだと思う。

 

【21枚目】フィッシュマンズ『98.12.28 男達の別れ』

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このアルバムは、というかフィッシュマンズはバリバリ後追いで聴いた。「だるい」をここまで音にして具現化したバンドはほかにいないのではないかと思う。最高に音楽聴きまくっていたヤングなころにフィッシュマンズ聴いてたら、このアルバムだけでなくすべての楽曲を聖典のように扱っていたかもしれない。レゲエへの抵抗感を無くしてくれたという意味でも大きい存在だったりする。

 

【22枚目】ナイン・インチ・ネイルズ『The Downward Spiral』

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なにしろ基本的にネガティブな人間なのでこのアルバムにハマらないわけがない。ニルヴァーナやレディオヘッドのように、ナイン・インチ・ネイルズのこのアルバム(なぜかコレ以外のアルバムはそこまで好きになれない)も私の根っ子のような存在なのだと思う。

 

【23枚目】鹿の一族『鹿の一族』

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松崎ナオが率いるロックバンド、鹿の一族のデビューアルバム。なんだかんだでメディアに頻繁に取り上げられてるようなミュージシャンを聴きがちな人間だが、鹿の一族のこのアルバムを聴いたあたりからマイナー寄りなインディーバンド(ミュージシャン)にも目を向けるようになった気がする。

 

【24枚目】ケミカル・ブラザーズ『Dig Your Own Hole』

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ケミカルはテクノさっぱりわかんねーマンだった私にそのおもしろさを教えてくれた存在であり、で、なぜこのコレなのかというとケミカルのアルバムのなかで一番好きなアルバムだから。

 

【25枚目】ZAZEN BOYS『ZAZEN BOYS 4』

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ロック+ラップ(というか、向井秀徳のそれはラップというより「語り」と言ったほうが適当かもしれないが)=ミクスチャーロックになるが全然違うシロモノになっているのがおもしろい。ただ、このアルバムというかZAZEN BOYS自体も、まず先にShig02の『緑黄色人種』を聴いてヒップホップのおもしろさをある程度理解できてなければ抵抗感があったかもしれない。

 

【26枚目】暗黒大陸じゃがたら『南蛮渡来』

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これは昭和のアングラ系ロックに目を向けるきっかけになった一枚。じゃがたらを聴いてファンクに目覚めたとかはなぜかなかったりする。

 

【27枚目】ウィーザー『Weezer』

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メロディ良し、演奏良し、なんだかナヨナヨした雰囲気も良し、という私の好きなやつがモリモリに入ってる一枚。まあ、当然ながら42枚のなかに入らないわけがない。

 

【28枚目】クーラ・シェイカー『K』

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何度も書いてるように私が洋楽にハマったきっかけはブリットポップである。なので、このブリットポップの代表的な名盤も入れないわけがないじゃないか。ミュージックマガジンのおっさんライターとかに酷評されててもせっせとブリットポップ系バンド漁ってんだから。ブリットポップ大好きマンを舐めないでほしい。

 

というわけで、中編はここまで。最後の後編は次回書く。

以上。疲れた。おしまい。