例によってブログの更新意欲がなかなか湧かないがやめる気とかはさらさらなく、さりとて取り立てて書きたいネタもないので、最近ツイッターで流行ってたので私もおもいっきり乗っかってツイートした「私を構成する42枚」について、選んだ42枚にまつわる雑感をこのブログで書いてみることにする。
というわけで、私の「私を構成する42枚」がこちらである。
で、これを
こういう感じで一番上の段から順に書いていく。長々と書くつもりはないがなにしろ42枚もあるので前編・中編・後編の3回に分けて書く。
それでは早速行ってみよう。
【1枚目】ナンバーガール『SAPPUKEI』
ナンバーガールは音楽を最高に聴きまくってたヤングのころにもっともお熱を上げた邦楽バンドなので外すわけにはいかない。で、なぜこのアルバムなのかというと、楽曲、演奏、サウンドアレンジのクオリティが他のアルバムと比べてもダントツに優れていると思っているから。
【2枚目】小島麻由美『愛のポルターガイスト』
このアルバムはリリース当時のころ(2003年)にヴィレッジヴァンガードでたまたま見かけ、「あー、この人たしか『ミュージックマガジン』でやたらと絶賛されたなー」と興味本位で手に取ってみたのだが、当時の私はホーンセクションだとかビッグバンドだとかが苦手だったこともあってどこが良いのかまったくもってわからず、というか「オシャレ気取ったサブカル好き向けの中身のない音楽だ!」とかひどい感想しか出てこなかった。ところが数年前に聴き直してみたらこれがおもいっきりハマってしまった。という体験をしたことで、昔聴いてよくわからなかったアルバムも折に触れて聴き直すようにもなった。ちなみに今ではホーンセクションもビッグバンドも大好物である。
【3枚目】オアシス『(What's the Story)Morning Glory?』
みんな大好き、かどうかはわからんが、私が大好きな言わずと知れたオアシスの代表作であり私が「生まれてはじめて買った洋楽のCD」でもある。リアムの歌いっぷりもノエルのソングライティングも絶好調だし何気にドラムもいい味出してたりする名曲揃いの金字塔級名作。ちなみに私が正真正銘生まれてはじめて買ったCDはとんねるずの『みのもんたの逆襲』というひどいタイトルのアルバムだったりする。
【4枚目】エレファントカシマシ『俺の道』
「エレカシって『今宵の月のように』とか『悲しみの果て』とか、なんか腑抜けたポップソングみたいなの歌ってる自称ロックバンドでしょ?」みたくよく知らない癖に勝手に決めつけていたので、何気にこのアルバムを聴いてみたらびっくりした。こんなに怒り狂ってて「フルチンかよ!」と言いたくなるくらいあけすけな音楽ははじめて聴いた、と思った。その後、すべての作品を集めて聴いたが、個人的には今でもこのアルバムがエレカシの最高傑作だと思っている。
【5枚目】レディオヘッド『OK Computer』
これも言わずがなの大名盤であるが、個人的にも「初レディオヘッド」となった記念すべきアルバムであり、ギターロックとエレクトロニクスのパーフェクトな融合っぷり+パーフェクトにネガティブな世界観に、当時絶賛モラトリアム期だった私はもうとにかくハマってハマってハマりまくった。そして、私が「Computer」という綴りをパーフェクトに覚えた記念すべきアルバムでもある。
【6枚目】ニルヴァーナ『In Utero』
『Nevermind』を挙げている人がやっぱり多かったし、べつにそれに異論を唱えるつもりは毛頭ないが、ニルヴァーナで一番好きな楽曲の「Heart-Shaped Box」が収録されているし、キンキンに冷えてて、なおかつ、より混沌っぷりが際立っているサウンドの質感も含めると個人的にはこっちかなあ、と。いや、『MTV Unplugged in New York』と迷ったんだけどライブ盤入れるのは反則かなあ、とも思ったので。
【7枚目】プライマル・スクリーム『XTRMNTR』
プライマルといやアレでしょ、ってことでまずは『Screamadelica』を定石どおり聴いてみたがさほどハマらず、というか「このバンドあまり好きじゃないかも…」くらいに思っていたが、それから数年経ってリリースされたこのアルバムを聴いてみたら自分でもびっくりするぐらいハマりまくった。なにしろめちゃくちゃ怒ってて素晴らしいし、今でも機嫌がよろしくないときとかに爆音で聴いて頭のなかで人ぶっ殺したりしてる。
【8枚目】ブラー『Blur』
ブリットポップで洋楽にはまった人間なので当然ながらブラーは外せない。で、おもいっきりブリットポップしてた『Parklife』と迷ったがサウンドの質感でこっちにした。コンセプト性では『Parklife』に軍配が上がるが、こういう暗くて重ための音は大好物だし、名曲もたくさん入ってるし、ギターのグレアムがどのアルバムよりも活躍してる感もあるしで、今でもたまに聴き返したりする。
【9枚目】フィオナ・アップル『Tidal』
「いや、ピアノ弾き語り系のシンガーソングライターはちょっとねえ…」という私の苦手意識を吹っ飛ばしてくれたという意味でこのアルバムの存在は大きい。ちょうど数日前に久方ぶりに聴いたが、とにかくソングライティングが神がかっているなーとあらためて感動した。小島麻由美とおなじように、じつはこのアルバムもわりと早い段階で耳にしていたが当時はさっぱり良さがわからなかった。
【10枚目】マーズ・ヴォルタ『De-Loused in the Comatorium』
次作『Frances The Mute』もおんなじくらい好きだが、「あのアット・ザ・ドライヴインのアフロたちがまさかこんなアルバムを作るとは!」というインパクトも込みでこちらのファーストをチョイス。「こんな音楽、聴いたことねー!」と変態的なバンドサウンドに衝撃を受けたし、以降、ドラマーのスキルをより重要視して音楽を聴くようになったという意味でも個人的にはターニングポイントとなったアルバムでもある。
【11枚目】Shing02『緑黄色人種』
ヒップホップのおもしろさを教えてくれた名盤。いや、今もヒップホップを積極的に聴いているわけではないし、洋楽のヒップホップとか言葉がダイレクトに伝わってこないのでまったく聴く気にならなかったりするが、このアルバムに関してはほぼ例外的に好き。ヒップホップならではの韻踏みの心地よさとか、言葉とリズムの絡み具合のおもしろさとかを教えてくれた。ような気がする。
【12枚目】パルプ『Different Class』
これは「ピコピコした電子音が鳴り響くロックなんてロックじゃない!」という苦手意識を払拭してくれたアルバム。基本的にメロディがしっかりしている音楽が好き、ということをはっきりてわからせてくれたアルバムかもしれない。ブリットポップと聞いてまず思い浮かぶのがコレ。
【13枚目】スーパーカー『Futurama』
このアルバムと1stの『スリーアウトチェンジ』とラストの『ANSWER』の3枚かで迷ったが、混沌っぷりと洗練っぷりの両極端性が妙におもしろく感じられるこのアルバムにした。そして、これはだるそう感満々の音楽の心地よさを教えてくれたアルバムでもある。
【14枚目】UA『la』
「ライブ盤は反則」とか書いてたくせにバリバリ選んでた。UAがジャズに接近していたころのライブ盤で、バンドメンバーには菊地成孔(tp)だとか外山明(dr)だとかジャズの有名どころが参加している。私はライブ盤中毒患者なのでいろいろなライブ盤を今まで聴いてきたが、一番好きなライブ盤かもと言っても言い過ぎではないくらい好き。なにしろUAの自由奔放な歌いっぷりも、ジャズな方々の豪放磊落な演奏っぷりも、とにかくとんでもなく素晴らしいし、「ジャズ、良い!」ってなれた一枚でもある。なのにいまだに「ジャズ、やっぱよくわかんねー」ってちょくちょくなるのはなぜなのか。
……というわけで、短めにすっきり書くつもりがダラダラ長い文章になってしまった。こんなもん読んでくれる人はいるのだろうか。ま、いっか。
続きは次回の中編で。
以上。疲れた。おしまい。