2023年6月の消化物(音楽、映画)その1

月イチ恒例の音楽とか映画の感想文というか最近この記事しか書いてないな…。

 

【音楽】ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ『Council Skies』

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6年ぶりの新作。ギンギンバリバリサイケな作風だった前作『Who Built Of The Moon?』をプロデュースしてくれたデヴィッド・ホルムズと一緒にさらにイカれたアルバム作るぜ! とか言ってた話はどこに行っちまったんだ、と思ったらその話はあの忌々しいコロナによるロックダウンでおじゃんになってしまったらしく、結果的に原点回帰的な楽曲で埋め尽くされた作品になったんだぜ聴けやクソどもとのことだったので聴いた。ソングライティングもアレンジも全体的に結構オアシスっぽい。なので刺激性という意味では正直イマイチだったりする。とはいえ、エレキとアコギとベースの絡みがスリリングなM2「Pretty Boy」や、ラッパやストリングスなど豪華絢爛なアレンジながら胃もたれしない大人のポップス風味が味わえるM7「Council Skies」とか、これまで培ってきたソロ作の方向性をさらに発展させたような楽曲も収録されているし、相変わらずのグッドメロディが敷き詰められていて抗いがたい魅力があるなと。一番好きなアルバムではないがフツーに良いアルバム。

 

【音楽】カネコアヤノ『カネコアヤノ 単独演奏会 2022秋-9.26 関内ホール』

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Spotifyで音楽垂れ流れし再生してたらこのライブアルバムからのM16「光の方へ」が流れてきてビビった。もともとこの曲が収録されているアルバム『燦々』はネットに蔓延る音楽オタクどもがやたらと絶賛していたのを目にして「ほうどれどれ…」と何年か前に拝聴していたのだが、「悪かないけどちょっとおとなしすぎて趣味じゃないかな」という感じだったので、こんな巻き舌全開でヤケクソ気味に豪快に歌う人だなんて知らなかったコートニー・ラブかよカッケーってなって、そういやちょうど野音でライブ開催するよとかいう告知がツイッターのおすすめタブに流れてきてたなと思い出して速攻申し込んで昨日めでたく当選のメールが届いたので来月観に行くぜ応援よろしくお願いします。

 

【映画】『ブラック・デーモン 絶体絶命』

仕事の視察とバカンスを兼ねてメキシコにやって来た家族がヤベー連中に出くわしてとりあえず油田に逃げて来たらエコに無関心な人間に怒り狂って悪魔化したとかいうわけわからなすぎるヤベーサメが襲ってきて怖いよーみたいな頭悪すぎるお話で、最終的にお涙目頂戴の感動物語に無理矢理着地されてくるが、こんなもん全盛期の徳光和夫でも嘘泣きして好感度上げるの無理だろ、と思った。

 

『波紋』

東日本大震災の余波がまだまもない時期に旦那が放射能にビビってトンズラこいて数年後ガンに罹ったから世話してちょうだいとのこのこ帰ってきたら息子にうんこを見るような目で見られるようになっちゃっておまけに嫁が宗教にどハマりしちゃってたヨ! みたいなお話。結局どいつもこいつも自分本位で好き勝手に生きてる奴らしかいないよねー嗚呼人間、みたいな皮肉が込められたブラックコメディと解釈したが、キャッチコピーの「絶望を笑え」という一文に納得するほどの絶望感も笑えるようなシーンもほぼほぼなくて、つまらなくはなかったが個人的にはもっと衝撃を受けるようななにかが欲しかったなという感じ。

 

【映画】『M3GAN ミーガン』

おもちゃ会社の研究員やってるおねーちゃんが交通事故で父と母を亡くした姪っ子と一緒に暮らすようになって、ただアタシ研究で忙しいからね、ああそうだアタシがいま作ってる最中のおしゃべりできてそのうえ家のお手伝いなんかもさせられたりすることができちゃう万能AIロボットのミーガンちゃんにこの子の相手してもらいましょう、うまくいけば会社で販売させてもらえるかもグヘヘ……みたいになってくお話。うーん、ちょっと想定内すぎる内容でビックリが欲しかったなー。ミーガンのキャラ自体はコワカワイイ魅力が満々で大変よろしいなと思っただけにもったいないな、と思った。ただ続編は全然アリだと思うので期待してる。

 

というわけで続きは次回。

以上。疲れた。おしまい。