Twitterのアカウントをつくって2週間経った

というわけで感想を書いてみる。専門的な用語など、多少間違っている部分があるかもしれないが、なにぶんまだ利用しはじめたばかりなのでそこいらへんはご容赦いただきたい。

さて、現時点の私のツイッターアカウントの状況が以下である。

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・フォロー数→43

・フォロワー数→13

・ツイート数→13

・「いいね」した数→9

・「いいね」された数→4

 

まず、フォローしている人に関してだが、ほとんどが普段贔屓にしているミュージシャンの方々である。フォローしているとライブスケジュールや新譜情報などがいち早く知れるので、やはり便利だな、と思う。ちなみに私は単なる無名なちんこなのでミュージシャンやその他有名人の方々からフォローバックは一切されてない。あたりまえである。

ただ、タワーレコードのインフォメーション専用アカウントをフォローしたら数日後にフォローバックされたのにはびっくりした。

「なんで?」

と思ったわけだが、どうやらよっぽどやばい内容の投稿をしていないかぎりフォローしてきた人間は自動的にフォローバックされる仕組みになっているっぽい。まあ、そりゃそうだよな。タワレコが私をフォローするメリットなんてどこにもないしな。

続いてフォロワーに関してだが、こちらはいまのところほとんどがブログコンサルみたいな人らで正直なんだかなあという感じである。このブログの記事を投稿する際、投稿のお知らせツイートと連携で「はてなブログ」というハッシュタグが付くので、おそらくそれを辿って機械的にフォローしたのではないかと思われる。まあ、そうじゃない人もいるだろうし、実際そういう系じゃなさそうな人はフォローバックした。

で、私のツイート数。いや2週間で13は我ながら少ねえなと思う。でも、とくに呟きたいこともないしなあ。トレンドとか眺めてなにか自分なりの意見でも呟いてみようかな、と考えたりもするが、流行り物とか話題になっていることの大半にほとんど興味がなかったりする。

つーか、それよりもなりよりもTwitterイコール「ヘタなことを呟くと誰彼かまわず即炎上」というイメージがあるので、呟きを思いついても投稿するのに躊躇してしまう自分がいる。おぎやはぎの小木が昨日テレビで「ツイッターってやっぱ難しいんですよね、短い文章で言いたいことを表現しないといけないから」「ツイッターはバカ発見機って言われてるくらいだからね」「ツイート見ればバカだなってわかっちゃう」と言ったそうだが、ほんとそうだよなあと、自分も利用するようになってつくづく実感した次第。ブログの宣伝というせこい目的でアカウントをつくったわけで、あとはおまけでふざけたことだけ呟くつもりなのだが、ふざけたこと書いたら炎上しそうだしなあ。そもそもバカだしなあ、俺。

つーか、やっぱ俺、ブログのほうが書くのも読むのも好きだなあ。

まあ、せっかくはじめたから暇潰しのおもちゃとして利用していくつもりですが。

「もみあげはどうしますか?」って訊かれても

いまの美容院に通うようになってからいかほど経つか覚えてないぐらいもう長いこと通い続けているが、前々から「その質問、無駄じゃね?」と思っていたことがいつのまにかなくなっていることに最近になって気がついた。

それは以下のごとき質問である。

「もみあげはどうしますか?」

カットしてもらっている最中にこの無駄としか思えぬ質問を必ず毎回され、そのたびに私は

「えっと、まあ、自然な感じで…」

と、いちいち返していた。

「意味ねえだろ」と思いながら。

だって「どうしますか?」って言われても「自然な感じで…」か、もしくは「ま、フツーで…」って答えるしかないではないか。

もちろん、ルパン三世や尾崎紀世彦やエルヴィス・プレスリーのように「伸ばしたがる人」もいるだろうが、それにしたってそのような人間はレアケースであるはずだ。

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大体からしてそういうもみあげを伸ばしたがる人は、「もみあげはどうしますか?」と質問される前の段階、つまり、席に座り「今日はどうしますか?」とオーダーの確認をされた時点で「もみあげは長めに残してください」などと注文を付けてくるはずである。

それにしても、この「もみあげはどうしますか?」って質問、どの店でも訊かれていたような気がする。小学生のころに通っていた昔ながらの庶民的な床屋さんでも、色気づいた時期に行きつけにしていた小洒落た美容院でも、1000円カットのチェーン店でも、カットしてもらっている最中に「もみあげはどうしますか?」って毎度必ず訊かれていた記憶がある。

なぜこんな無駄な文化があるんだ。

それとも私が知らないだけで、前髪を遊ばせるように、

「もみあげはアイロンパーマかけてください」

だとか

「もみあげだけ金髪にしてください」

だとか、もみあげにも「遊び」を求める人間が少なからずこの世の中にはいるのだろうか。

「えっと、もみあげは鈴鹿サーキットのシケインみたいなカタチにしてください。で、仕上げにジェルでガチガチに固めてください」

そんな奴がいたとしたら、一度がっつり話をしてみたいものだ。

「液を飲まない」

なんだか洗濯機の中がくさい。なんとも言えない異臭がする。なので洗濯槽クリーナーを買った。以下の商品である。

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じつは数年前にも似た症状が出て、日立のこの洗濯槽クリーナーを使ったらものの見事に異臭が解消されたのだった。

して、今回もこれを使えば大丈夫だろう、と思い、ひさしぶりに使うのでとりあえず取扱説明書を広げて使用方法を確認した。そして記載されているとおりに洗濯機の中にクリーナー液をぶち込んで数時間洗濯機を回した。したら綺麗さっぱり異臭が消えた。

で、その問題は解決した。したのだが、ひとつ気になったことがある。洗濯槽クリーナーの取説内の文章だ。「警告」と記された項目の中にそれはあった。

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「液を飲まない」

当たり前じゃないか。

「よし、洗濯槽クリーナーを買ってきたぞ。さあ、飲むか」

そんな奴がいるものか。

「馬鹿かテメーは。万が一、子どもが飲んじゃったら大変だから親切に書いてくれてるんだろーが」

と反駁する人はちょっと落ち着いて視線を下のほうに移していただきたい。

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「子どもの手の届くところには、置かない」

子どもが飲み込んだり、こぼして事故につながる恐れがあります。

そうなのだ。誤って子どもが飲み込まないようにと、ちゃんとした「警告」が下のほうに記載されているのだ。

つまり、

「液を飲まない」

この「警告」は、大のおとなに向けて書かれたものであると考えて間違いないのである。

もちろん、物事に絶対はない。

「おっ。美味そうだな。どれどれ」

などと、ジュースのようにごくごく飲んでしまう馬鹿者がいないともかぎらない。

飲んでしまったがために体調を崩した馬鹿者に「ちゃんと警告してくれなかったからだ!」と万が一訴えられたら日立としてはたまったものではない。だからアホらしいとは思いながらもあらかじめ「警告」として取説に記載しているのだろう。

おそらくこれは日立の洗濯槽クリーナーにかぎった話ではないのではないか。ほかのメーカーの洗濯槽クリーナーにも、さらには農薬や除草剤や配管の洗浄剤など、様々な劇薬の取説にはきっとおなじように「警告」としてこう記載されているはずだ。

「液を飲まない」

あるいは、自動車だ。私はいまだかつて自動車を購入したことがない。だからよく知らないが、もしかしたら自動車の取説には以下のような「警告」が記載されているのかもしれない。

「ガソリンを飲まない」

では、電子レンジはどうか。電子レンジは私も持っているが、取説をしっかりと読んだ記憶はない。私が見落としているだけで、じつはこれらの「警告」が記載されているのではないか。

「投げない」

「コンセントの差し込み口を鼻の穴に入れない」

「中にある丸皿をフリスビーにして遊ばない」

「本体の上に乗って踊らない」

「冷凍庫に入れて凍らせない」

「野球のホームベースとして使わない」

もういったいなにを読んでいるのか、わけがわからなくなるのだった。

競歩を発明した人間は天才か馬鹿か

それにしても競歩って不思議な競技だな、とつくづく思う。

 

なんといってもやはりあの妙なフォームが気になってしまう。日々真剣に競歩に取り組んでいる選手の方々には申し訳なく思うが、とにかく妙なフォームと言うしかない。

いや正直に言ってしまおう。

なんだかふざけているように見えてしまう。

一体どこのどいつがあんなフォームを思いついたのか。

しかも、あの妙なフォームを崩してしまったら最悪失格にもなるというではないか。フィギュアスケートや体操なども「ただしいフォーム」が求められる競技ではあるが、演目中にフォームが崩れてしまったとしても減点はされこそすれ失格にはならないはずである。

そもそもからして「歩くのを競う」っていうのが変だ。どういう発想をしたらそれを競技にしようと思いつくんだ。しかもそれがオリンピックの正式種目として認定されているのだからなおさら不思議と言うしかない。

…….というものすごくどうでもいいことを書いたのは、こないだ出先で急に腹が痛くなり肛門を締めながら早歩きでトイレを目指していた際、

「あっ、なんかいまの俺、競歩の選手みたくなってね?」

と思ったからである。

競歩を発明した人間、そいつはおそらく、うんこが漏れそうになり慌ててトイレへ向かっていたときに思いついたに違いない。違うか。

「デラックスのりお」と呼ばれないために

オリジン弁当のデラックスのり弁当にはまってからしばらく経つ。

もともとのり弁はわりと好きで、脳がのり弁モードになったときは、ほも弁、もしくはほか弁によく買いに行っていたのだが、ふだんあまり行く機会がなかったオリジンにある日なんとなく出向いた際、件のデラックスなやつをためしに買って食ってみたところ、あくまでも俺的にはだがほも弁やほか弁のそれよりもクオリティが高いと思った次第。

で、以降はほも弁やほか弁ののり弁には目もくれず、のり弁と言えばオリジン一択の俺であり、週1・2食のペースでしょっちゅう食ってる。面倒だし金持ちでもないのでそんなことをするつもりは毛頭ないが、気分的にはデラックスのり弁を開発したオリジンの社員にはオリジンのデラックスのり弁1000食を贈呈したいぐらいだ。

ただし、ひとつ気をつけていることがある。

デラックスのり弁ばかり食っているがために栄養面のバランスに支障をきたす恐れがあるから、ではない。そんなものはデラックスのり弁の美味さと天秤にかければごく些細なことだ。

「買いに行く店舗をばらけさせる」

これを気をつけている。

なぜなら、俺はヤングなころにコンビニでバイトしていたのだが、毎回同じ品を買っていく常連の客は店員どもにあだ名を付けられがちなのを知ってるからである。つーか、「付けられがち」ではなく、ほぼ100パーあだ名を付けられていると断言できる。

「だいたい2・3日おきに来店し、牛カルビ弁当とお〜いお茶をセットで必ず買っていくサラリーマンふうのおっさん」

「いつも東スポとブルガリアヨーグルトをレジに差し出してくる肉体労働者ふうのおっさん」

俺のコンビニバイト時代、彼らがどんなあだ名で呼ばれていたか、それはあえて書かないが、なぜか「そういう奴」は大体決まっておっさんだった。

そして、今現在の俺はすでにおっさんと言える年齢にじゅーにぶんに達している。

おっさんは同じ食い物を食いたがる生き物なのだろうか。

まあ、わからん。

わからんが、とにかく

「デラックス野郎」

「デラックスのりお」

「ノリスケ」

みたいなあだ名で呼ばれないために、あー今日はあっちのオリジンにすっか、と真剣に考えている俺はかなりイケてないおっさんに違いない。

 

いでよヘリコプター!

相変わらずなんだか気分が晴れない日々をどうにかこうにかやりくりしながら生きている。

こんなとき

「あー、ヘリコプター飛んでないかなー。見たいなーヘリコプター」

と思う。

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べつにヘリコプターは好きではない。むしろ、ヘリコプターそのものにはまるっきり興味がない私である。

ただ、ヘリコプターを見かけるといつも必ず思い出す人物がいる。その人物が私に元気や笑いを届けてくれる。

その人物は一部の界隈から畏敬の念を込めてこう呼ばれていた。

「ヘリコプターマン」

ある年代以上の男子なら誰もが存じ上げているであろう。

ヘリコプターマンことミッキー柳生――。昭和の時代から平成にかけて名を馳せたセクシー男優界のレジェンドであり稀代のスーパースターである。

なぜ「ミッキー柳生」が正式な芸名であるはずの彼が「ヘリコプターマン」なる異名で呼ばれていたのか。

もちろん理由がある。

それはミッキー氏が「ヘリコプター」という性交体位のパイオニアであったからに他ならない。

では、この「ヘリコプター」とはいかなる性交体位であるのか。

詳しく説明しよう。

まず、セクシー女優さんがいわゆる「バック」の状態になる。ここでのポイントはセクシー女優さんが通常より気持ち尻をセクシーに高く突き上げるところにある。で、その状態のセクシー女優さんに身体をピンとセクシーに伸ばしたミッキー氏がセクシーに覆い被さり局部と局部をセクシーにドッキング、そのまま腕の力を使ってヘリコプターのごとくぐるぐる回るというとてつもなくアクロバティックかつセクシー度皆無の妙技である。

mobile.twitter.com

 

友人から拝借したビデオではじめてこの「ヘリコプター」を目の当たりにしたときの衝撃たるや、もうとんでもないものであった。

まあ、笑った。

「あー、ヘリコプター飛んでないかなー。見たいなーヘリコプター」

きっと明日も明後日も私は元気や笑いをもらうため上空に目をやりヘリコプターを探し求めることであろう。

それにしても、まさかアンパンマンやウルトラマンではなくヘリコプターマンに励まされる人生になるとは夢にも思わなかった。 

外はマルエツ、心はニューオリンズ

昨晩は完全に脳がやよい軒モードになっていた。ただ、なにぶんこういうご時世である。混んでいたら諦めてテキトーなところでテイクアウトして帰ろうと考えていた。いたのだが、ラッキーなことに空いていたので入店。オーダーしたのは「牛・豚・鶏のスタミナ肉盛り定食」というやつである。

はじめて食うメニューだったが、味はまあそれなりだった。やよい軒に過度な期待をしてはいけない。

とはいえ、味はそれなりだったものの私は大変満足した。なにしろ「牛・豚・鶏のスタミナ肉盛り定食」を食えたからである。私はスタミナが著しく不足している人間で、とくにメンタル面のスタミナがほぼほぼ皆無な人間だ。スタミナを充填することイコール私がこの世の中を渡っていくための最重要事項と言っても過言ではない。スタミナのためなら味なんてこの際どうだってよろしい。

ところで、やよい軒の店内BGMといえばジャズである。私は音楽をこよなく愛する人間でありながらジャズに関してはほぼ門外漢なのだが、それにしてもまったくもってジャズはいい。

単純に落ち着いてメシを食えるってのがまず良いし、やよい軒のくせに、って言ったらアレだが、店に入りジャジーなサウンドを耳にした途端、なんだかちょっとばかりオシャレな空間に紛れ込んだような気分になる。

私がふだん行きつけにしているやよい軒の目の前にはマルエツがあり、店内から外に目をやるともうおもいっきりTHE日本と言うしかない庶民的な光景が広がっているのだが、ジャズの効用で心はニューオリンズに飛んでいる。自転車の前カゴに大根を積んでるババアが見えても心はニューオリンズである。

それにしても、これがユーロビートやスラッシュメタルがガンガン流れていたらと考えるとゾッとする。

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とてもじゃないが落ち着いてメシを食う気分にはなれそうにない。むしろ想像しただけでなにかに駆り立てられているようなせわしない気分になってしまう。

しかしながら逆に考えれば、客が長居しがちな飲食店は、あえてユーロビートなりスラッシュメタルなりをガンガン流してみるのもアリかもしれない。おそらく、客の誰もが居たたまれない気分になり高速でメシをかっこみとっとと退店していくはずで、結果的に店の回転率は確実にアップするはずである。

まあ、もしそんな飲食店があったら俺は店に入るなりすぐにUターンして、以降絶対に寄り付かなくなるでしょうけど。

 

お題「昨日食べたもの」

田原俊彦だと思ったら田原俊彦じゃなかった

高校生のとき、課外授業というものが行われることになった。担任曰く、講師としてやってくるのは我が高校の卒業生だそうで、なにぶん相当昔のことなので細かい部分は忘れてしまったが、なんでもかなりの経歴を持っている偉い人らしい。とにかくご立派な社会人に成り上がった偉大なるパイセンが我々後輩どものために今回特別に課外授業なるものを行ってくれるというのだ。いったいどんなありがたいお話を訊かせていただけるのだろうか。

課外授業当日。教室に現れたのは柔和な雰囲気を醸すマダムだった。

で、授業ではおそらく大変ありがたいお話をしてくれたはずだが、あいにく頭の悪い私にはまったく響かなかったようで、なんとなく道徳っぽいお話だったような覚えはあるものの、その記憶はおぼろげである。

ただ、このマダム講師がやたらと「トシちゃん」の話をしていたのはよく覚えている。

「みんなトシちゃん知ってるでしょ? あのトシちゃん。私、トシちゃんと同級生でね、小学生のときおなじクラスだったの。いまでも友達でね、ついこないだも会ったんだけど、トシちゃんっていい人なのよ~」

教室内がにわかに色めき立った。

「トシちゃん」といえばあの人しかいない。

田原俊彦である。

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当時のトシちゃんは数年前に例の有名な「ビッグ発言」によって芸能界を干され、すでに「いない人」扱いになっていたが、かつては歌を出せば超ヒット、ドラマで主演を張れば大ウケという八面六臂の大活躍をしていた紛れもないスーパースターである。そのトシちゃんとこの講師のおばちゃんがツーカーの仲であるのだというのだから驚いた。

その後も授業のテーマなどほぼそっちのけで「トシちゃん」「トシちゃん」と田原俊彦の話をやたらと織り交ぜてくるマダム講師。

「トシちゃんと友達なんだ! スゲー!」

我々はトシちゃんにまつわるマシンガントークを興味津々の心中で耳をそばだてながら訊いていた。が、徐々にその雲行きが怪しくなっていった。

当時のトシちゃんは30代後半。一方、マダム講師はどう見ても50前後の年齢である。いくらなんでもこのふたりが同級生ってことはないんじゃないか。我々の頭の中には次第に「?」のマークが浮かぶようになっていた。

その空気を察したのだろう、マダム講師は不意に言った。

「あっ、ごめんなさいね。トシちゃんっていうのは西田敏行さん。それでね、トシちゃんがね~」

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我々が心の中でこう突っ込んだのは言うまでもない。

「いや田原のトシちゃんじゃねえのかよ!」

結局、我が人生で最初で最後となった課外授業は半分近くが西田敏行の話で占められるという異例の展開によって終了と相成った。

しかし、いまになって思う。

「トシちゃん」=「田原俊彦」と勝手に決めつけていた我々にも責任があったのではないか。くだんのマダム講師のように「トシちゃん」=「西田敏行」の人だって少なからずいるだろうし、あるいは「トシちゃん」=「X JAPANのToshI」の人もいれば、「トシちゃん」=「神田川俊郎」の人だっているはずだ。

何事も決めつけるのは良くない。

もしかしたらあのマダム講師はそんな大事なことを我々に教えてくれていたのかもしれない。

ところで「課外授業」と訊くと男の子としてはどうしても卑猥な想像をしてしまう。上に「夜の」と付ければなおさらだ。

「夜の課外授業」

じつに卑猥である。

「夜のトシちゃん」

ベッドでおもいっきりハッスルしている田原のトシちゃんが頭に浮かんでしまった。

これがマダム講師だったら、やはり西田のほうのトシちゃんを思い浮かべてしまうのだろうか。

いずれにせよ、人それぞれ考え方が違うように人それぞれの「トシちゃん」がいる。ただ、さすがに「マッチ」=誰もが近藤真彦に違いないと思う。

トイレは借りるもんじゃない

「あの~、トイレ借りていいですか?」

こないだ吉野家でテイクアウトで頼んだ牛丼が出来上がるのを待っていたら後から入ってきた若い男が「テイクで牛丼大盛り!」と威勢良くオーダーした直後、店員にこう声をかけた。

もちろん、吉野家の店員は

「どうぞ~」

と返事をし、男はそそくさとトイレに向かっていった。

で、その光景を見て私は思った。

「トイレを“借りる”って、言葉としておかしくね?」

じつはこの言い回しは個人的に前々から気になっていていつか取り上げようと思っていたのだが、いい機会なのでこうして記事にしている次第である。

 

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では、「トイレを借りる」という言い回しのなにがおかしいのか。

詳しく説明しよう。

たとえば、

「TSUTAYAでDVDを借りる」

これはわかる。

「こないだ部長にゴルフに誘われちゃってさ。お前、たしかゴルフクラブ持ってるって言ってたよな。貸してくれない?」

これもわかる。

TSUTAYAのDVDも友達所有のゴルフクラブも借りパクしないかぎり「借りた」あとには必ず「返す」という行為が待っているからで、つまり、「借りる」という言い回しはその後に「返す」という行為があるからこそはじめて成立するのである。

なので、

「TSUTAYAで借りたDVDを返す」

当然これはわかる。

「友達から借りたゴルフクラブを返す」

これもわかる。

「吉野屋でトイレを借りたので返す」

やっぱりヘンである。

「あの~、トイレ使っていいですか?」

おそらく、「正解」とすべき言い回しはこれだろう。まあ、こんなことに正解もなにもないだろうが、とりあえず意味合い的には「借りる」よりも成立している。

「あの~、うんこしてもいいですか?」

ここまでド直球だとある種の清々しささえ感じるが、あなたの人格自体が疑われるのでよしておいたほうがいい。

『激強打破』を飲んでみた

なんだか精神的に落ちているときや体力的にひどく疲れているとき、つい「元気が出る系のドリンク」に手を伸ばしてしまう。レッドブルだのモンスターだのリポビタンDだの、そういう類いのやつである。

が、はっきり言ってこんなもんを飲んだところで調子が良くなったなーと感じたことはまるっきりない。

じゃあ飲まなきゃいいじゃねえか、と自分でも思うが、効果はさておき、とりあえずなんとなく購入して、なんとなく飲んでしまうのだ。

で、昨日、はてなブックマークのホットエントリーにこんな記事が上がっていた。

togetter.com

こんなものがあるなんて知らなかった。

なにしろ『激強打破』という名前がすごい。なんというか、頼もしさを感じざるをえない名前だ。

おまけに原材料に含まれているのがスッポンに赤まむしにサソリに、挙げ句の果てには馬の心臓である。とにかくなんだかとてつもない代物であるのは間違いない。

ちょうどいまの私はいろいろあって心身ともに弱りきっているところだ。

というわけで、さっそく昨夜、仕事帰りにコンビニへ寄って買ってきた。とはいえ、そのまま夜に飲んで万が一眠れなくなったら困る。なので、翌朝、つまり、今朝になって飲んでみた。

で、いやこれはたしかにすごかった。少なくともレッドブルだのモンスターだのリポビタンDだのとは全然別物と言える。

まず、飲んですぐに自覚したのは、なんだか脳がしゃっきりしていることである。さらに、いつもよりもあきらかに心臓の鼓動が激しく波打っているのもわかった。

ただ、だからといって急にメンタルが楽天的になり「うっせえうっせえうっせえわ」と叫びながら商店街を全裸で駆け出したくなるとか、身体の疲れが綺麗さっぱりなくなり「うっせえうっせえうっせえわ」と叫びながら商店街を全裸で駆け出したくなるとかはなかった。むしろ、心身ともに弱っているのに脳と心臓だけが妙にやる気を出している感じで、全体的にバランスが取れてなくて違和感バリバリというか、はっきり言ってあまりいい心地はしなかった。そんな状態が2・3時間程度続いただろうか。

例えるなら、自分の不注意で前を走っている車のオカマを掘ってへこんでいるのに脳内では長渕剛の「Captain of the Ship」がエンドレス再生している感じと言ったらいいだろうか。うーん、ちょっと違うか。うまく例えられない。

とりあえず、もう飲むことはないと思う。せっかく心臓まで提供してくれた馬には申し訳ないが、私には合わなかった。

あと、馬といえば、昔、競馬場に行ったらパドックに勃起した馬がいてちんこがもうとんでもないことになっていた。ちなみにその馬のレースの結果は芳しいものではなかった。心身のやる気とちんこのやる気がちぐはぐしていて、全体的にバランスが取れてなかったのだろう。

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