相変わらずなんだか気分が晴れない日々をどうにかこうにかやりくりしながら生きている。
こんなとき
「あー、ヘリコプター飛んでないかなー。見たいなーヘリコプター」
と思う。
べつにヘリコプターは好きではない。むしろ、ヘリコプターそのものにはまるっきり興味がない私である。
ただ、ヘリコプターを見かけるといつも必ず思い出す人物がいる。その人物が私に元気や笑いを届けてくれる。
その人物は一部の界隈から畏敬の念を込めてこう呼ばれていた。
「ヘリコプターマン」
ある年代以上の男子なら誰もが存じ上げているであろう。
ヘリコプターマンことミッキー柳生――。昭和の時代から平成にかけて名を馳せたセクシー男優界のレジェンドであり稀代のスーパースターである。
なぜ「ミッキー柳生」が正式な芸名であるはずの彼が「ヘリコプターマン」なる異名で呼ばれていたのか。
もちろん理由がある。
それはミッキー氏が「ヘリコプター」という性交体位のパイオニアであったからに他ならない。
では、この「ヘリコプター」とはいかなる性交体位であるのか。
詳しく説明しよう。
まず、セクシー女優さんがいわゆる「バック」の状態になる。ここでのポイントはセクシー女優さんが通常より気持ち尻をセクシーに高く突き上げるところにある。で、その状態のセクシー女優さんに身体をピンとセクシーに伸ばしたミッキー氏がセクシーに覆い被さり局部と局部をセクシーにドッキング、そのまま腕の力を使ってヘリコプターのごとくぐるぐる回るというとてつもなくアクロバティックかつセクシー度皆無の妙技である。
ミッキー柳井はどうやら
— あわび。 (@cha__ng) July 25, 2014
「ヘリコプター」という体位を
生み出した、偉大な人らしい。 pic.twitter.com/v3idtuLPvm
友人から拝借したビデオではじめてこの「ヘリコプター」を目の当たりにしたときの衝撃たるや、もうとんでもないものであった。
まあ、笑った。
「あー、ヘリコプター飛んでないかなー。見たいなーヘリコプター」
きっと明日も明後日も私は元気や笑いをもらうため上空に目をやりヘリコプターを探し求めることであろう。
それにしても、まさかアンパンマンやウルトラマンではなくヘリコプターマンに励まされる人生になるとは夢にも思わなかった。