歌詞に食べ物が登場する曲、ベスト5

この世の中には歌詞に食べ物が登場してきてなんだかハッとさせられる曲がある。

というわけで、例によっていきなりになるが今回は「歌詞に食べ物が登場する曲、ベスト5」を発表したい。尚、私は英語はからっきしだめ人間であり洋楽は歌詞とか基本的にとくに気にせず聴くので、便宜上、邦楽縛りのランキングとさせていただく。

それでは早速行ってみよう。

 

5位.MO'SOME TONEBENDER「ボルケーノラブ」

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まず5位はモーサムのこちらの曲。対応が悪い飲食店に怒りをぶち撒けるパンクナンバーだ。「おいウェイターこれはオレが頼んだ料理じゃないぜ パフェ持ってうろちょろしてる場合じゃない かれこれ一時間も待ちぼうけ しかもオレの注文はとなりのデブが食っている!」といった調子で、なにしろ超怒っている様が圧巻でありストレス解消にうってつけの一品である。運悪くムカつく飲食店に立ち寄ってしまった際はぜひこの曲を聴いて溜飲を下げていただきたい。

 

4位.鹿の一族「うめぼし」

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続いてはこちら。松崎ナオがフロントマンを務めるロックバンド、鹿の一族のナンバーだ。松崎ナオといえば桃が歌詞に登場する「桃からはじまる音楽もある」という名曲もあるが、そちらは以前投稿したべつのランキング記事に入れたことがあるし、なにしろこの「うめぼし」も甲乙つけ難いデキなのでとにかく問答無用の4位にランクインだ。「うちのばあちゃんは 梅干し しょう油 味の素 一粒もらって変な味 駆け出した」という子どものころの食卓風景を喚起させられるフレーズがじつに味わい深くて素晴らしい。ザラついたバンドサウンドも相俟って「和風グランジロック」と言いたくなる名曲である。

 

3位.サカナクション「忘れられないの」

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個人的にサカナクションといえば「新宝島」かこの曲、というわけで3位はサカナクションの「忘れられないの」だ。シティポップ風のオシャレで儚げな曲調がまずとても良いし、「素晴らしい日々よ 噛み続けていたガムを夜になって吐き捨てた つまらない日々も長い夜もいつかは思い出になるはずさ」というフレーズがモラトリアムな雰囲気をグッと盛り上げてくれる。尚、「つーか厳密に言えばガムは食べ物じゃねーだろ!」という突っ込みは無視させていただく。

 

2位.小島麻由美「真夜中のパーティー」

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2位は小島麻由美のこの曲。ビスケットのかけらをたよりに迷い込んでしまった森から抜け出そうとしているカップルを歌った摩訶不思議な小島麻由美ワールド全開の曲だ。なにしろビスケットだ。なんだかよくわからないSF(少し不思議)な世界観がたまらなく良い。これが大根のかけらやラーメンの汁だったら雰囲気ぶち壊しになっていたはずだ。ときおり鳴り響くフルートもSF感をより一層盛り立ててくれる絶品のポップソングである。

 

1位.JAGATARA「タンゴ」

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そして見事トップに輝いたのはこちら。JAGATARA(じゃがたら)の「タンゴ」だ。「ゴミの町に埋もれた喰いかけのハンバーグ あんたの手からおちて地面に吸いとられた」という、短い文章なのに猥雑な都会で空虚な生活を送る人間が鮮明に浮かび上がってくるフレーズがすごい。とにかく秀逸というほかないキラーフレーズだ。繊細さと毒々しさ、相反するエキスがどっぷりと詰まった名曲中の名曲である。

 

以上。疲れた。おしまい。