ひさしぶりに音楽に関する真面目なシリーズものの記事を書いてみたくなったので書いてみようと思う。
どういう記事かというと、
「○○(←ミュージシャンまたはバンド)の△△が素晴らしい曲ベスト5」
とかなんとかといった感じの記事である。
とりあえず、候補として頭に浮かんでいるのは、
「椎名林檎&東京事変のリズムセクションが素晴らしい曲ベスト5」
「宇多田ヒカルのコーラスが美しい曲ベスト5」
「ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズのベースが気持ちいい曲ベスト5」
など、いろいろあるが、記念すべき第1回目となる今回は、
「松崎ナオ&鹿の一族のグッドメロディな曲ベスト5」
にする。
なぜ、松崎ナオ&鹿の一族であるのかというと、来月、鹿の一族の2ndアルバムがリリースされるので期待がすこぶる高まっており、なんかしら松崎ナオと鹿の一族のことを書きたいから。あとは単純に松崎ナオの素晴らしい楽曲と、松崎ナオがヴォーカル&ギターを担当しているロックバンド「鹿の一族」の素晴らしい楽曲がもっと世の中に知られてほしい、もっともっと売れてほしい、という思いがあるからである。
で、大多数の日本人が好む音楽といえばやはり「グッドメロディが展開される曲」だろう。なので、松崎ナオ&鹿の一族の「そういう曲」を5つ紹介する。
もちろん、こんな不人気ブログを読む人間なぞごくごく少数であるのは重々承知している。贅沢は言わない。この記事をきっかけに松崎ナオや鹿の一族を愛聴する人がひとりでもふたりでも増えてくれたら、もう小便ちびってしまうぐらい嬉しい。
というわけで、まずは5位はこちらの曲。
5位「ココロのオト」
1998年リリースのファースト・フル・アルバムに収録されている曲で、キャッチーかつ軽快なメロディラインがじつに心地よい。歯切れの良い軽快なバンドサウンドも印象的で、イントロのアコギが鳴り出した瞬間から一気に持っていかれること間違いなしの名曲である。
4位「あしたに花」
松崎ナオのメロディメーカーとしての優れた資質はデビュー当初から散見されていたが、その才能が本格的に開花したのは3rdアルバム『虹盤』からではないか。とにかく、頭から終わりまで耳に馴染みやすいメロディアスな曲がずらりと並んでいて、松崎ナオの入門盤として胸を張っておすすめできるアルバムである。そして、この曲はその『虹盤』の2曲目に収録されているバラードソングで、儚げなメロディが耳に残る名曲である。流麗なストリングスもじつに効果的だ。
3位「桃からはじまる音楽もある」
独特の中毒性がある曲である。不思議なコード進行で構成されているが、曲調・メロディともにすこぶるポップな仕上がりとなっていて、いかにも「ちょっと変わった曲を作ってみました」みたいな小難しさとはいっさい無縁なのがいい。じっさいに体験したことをもとにしたのだろう、ユニークな歌詞も楽しい。8thアルバム『賞』に収録されていて、そちらのほうはもっとバンドサウンド的な色合いが強いが、個人的には上のシンプルなライブバージョンのほうが好き。
2位「It's a beautiful days」
全編サビと言ってもいいぐらいキャッチーなメロディが展開されるロック・バラード。コーラスもじつに素晴らしい。死生観を綴った歌詞も秀逸で、とくに「図々しい空が語りかける/うるせえったらありゃしない」というキラーフレーズが素晴らしい。エレカシ「so many people」の「高速道路 朝日をあびて~ダイナミックな町は~」というフレーズを耳にしたときと同じように毎度グッとくる。
そして、第1位はこの曲。
1位「hello,goodbye」
ひときわ美しいメロディが展開される傑作である。この曲は、5thアルバム『Flower Source』に収録されているバンドサウンド主体のヴァージョンと、9thアルバム『39』収録のアコギ弾き語りヴァージョンと、ふたつのヴァージョンが存在しているが、個人的には『39』のヴァージョンのほうをおすすめしたい。凛とした力強さと触れると壊れてしまいそうな脆さを感じさせる、松崎ナオならではの歌声、その魅力を存分に堪能できるはずだ。
以上。