晩飯にステーキを食べに行きます。私はニンニクが好きなのでステーキにめちゃくちゃがっつりニンニクを塗りたくります。そしてお腹を壊したくないので食後に必ず正露丸を飲みます。翌日めちゃくちゃ下痢してます。なぜですか。先月もぐもぐした音楽と映画の感想文です。
【音楽】ザ・スマイル『Wall Of Eyes』
レディオヘッドのトム・ヨークとジョニー・グリーンウッドとトム・スキナーさんというドラマーの人が結成したバンドの2ndアルバムです。前作同様、このバンドとレディオヘッドが大きく異なる部分としてはもちろん「ドラマーが違う」という点が挙げられるわけですが、逆に言うと「ドラムが派手なレディオヘッド」というか、なんか「それだけ」な気が今回もしてしまいました。なにより私がこよなく愛するトム・ヨークならではのキャッチーで美しくて何度も聴き返したくなるようなメロディが展開されている曲がないような気がするのが残念でなりません。うーん。まだ聴き込みが足りないのかなあ。
【映画】『ラ・メゾン 小説家と娼婦』
小説家やってるおねーちゃんが「娼館を舞台にした新作の小説を作るぞ! よっしゃ、いっちょ潜入取材してみっか!」つってマジの風俗嬢になっちゃうお話です。パイはもちろん、珍はがっつりめだし、満も「具が見えてるのでは…」みたいなシーンがわんさかで、相当気合いが入ってました。最終的に「娼婦とはなんぞや?」みたいな人生訓っぽいことが提示されますが取ってつけた感が否めず、「ほぼポルノ」という感じでした。まあ、エロかったです。いろんな意味でとても満足しました。
『ラ・メゾン 小説家と娼婦』観た。エロシーンが想像以上に盛り沢山。珍はがっつりめ、満は「つーか具が見えてるのでは…」みたいな場面もちらほら。オチはありきたりな感があったが、こういうアングラっぽい世界に興味があるので面白かったし、なんというか、色んな意味で最後まで目が離せなかった。 pic.twitter.com/MA99tHlMjY
— とんちの人 (@tonchinonaka) 2024年1月2日
【映画】『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』
韓国軍の兵士やってるにーちゃんが1等当選した宝くじを拾って「今日から俺は大金持ちだ!」つって大喜びしてたら突風でくじが舞ってあれよあれよと軍事境界線を飛び越えてくじは北朝鮮の兵士の手に渡って……みたいなお話です。北と南の人が宝くじをきっかけに一悶着を起こし、やがて友情が……みたいなことになっていくのですが、とてもおもしろかったです。なにしろギャグと人情劇のバランスがちょうどよろしい。言ってみりゃおとぎ話なのですが、リアルな世界でもこういうことをきっかけに仲良くなれるといいねと思わされる、すこぶるほっこりできる楽しい映画でした。好き。
『宝くじの不時着』観た。面白かった。ギャグ満載だがクドさを感じなかったのは緩急のバランスが取れていたからなのか、まあ俺は笑いの専門家じゃないのでよくわからんが、爆笑というわけではなく終始ニコニコしちゃう感じ。万事ハッピーエンドじゃなくてビターな味わいがあるオチも良かった。 pic.twitter.com/L1rKCdxPin
— とんちの人 (@tonchinonaka) 2024年1月4日
【映画】『NOCEBO/ノセボ』
原因不明の病を患っているデザイナーのおばはんのもとにある日雇った覚えがないフィリピン人のメイドが現れてまあ細けえことはいいやととりあえず住み込ませてメシ作らせたり娘の学校の送り迎えとかさせてるうちに「私の素晴らしい民間療法であなたの病気を治してあげる!」みたいなことになってって……みたいなお話です。よくある悪魔憑きホラーの亜種みたいなもんかな、と思ったら全然違いました。メシ作ったり食ったりのシーンとかでも終始なんだか不穏な空気が流れていて、「なんだろうなこれは…」と思ってるうちに異世界に堕ちていることに気づく、という仕掛けがなかなかに鮮烈でした。一昔前のホラーっぽいレトロでカルトな雰囲気も味わい深くて良し。これもかなり好きなやつでした。
『NOCEBO/ノセボ』観た。「なんかぼんやりと怖がらせるみたいな例の北欧ならではの不思議系ホラーかな…」と序盤は不安になったが、きっちりと落とし前をつける流れとオチになってて好感。なんかひと昔前のちょっと懐かしめのホラーっぽいレトロな味わいも良し。面白かった。 pic.twitter.com/rh95YXwUSF
— とんちの人 (@tonchinonaka) 2024年1月4日
【映画】『コンクリート・ユートピア』
ざっくり言うとユートピアを作ろうと思ったらディストピアになっちゃったデヘヘ、みたいなSF映画です。「世界を襲った大災害」とかポスターにも書いてますが、ごくごく小規模な地域しか基本的に映らないのでなんだかスケール感がいまいち伝わってきませんでした。テーマ的に派手なCGとかを売りにするような作品ではないのは理解できますが、にしても「終末っぽさ」を感じさせるようななにかがもう一捻り加えられてても良かったように思いましたし、なんだかやや規模がデカい痴話喧嘩を眺めているような気分になってしまいました。あとカラオケのシーンがなんだかツボでそこだけ笑ってしまいました。
『コンクリート・ユートピア』観た。面白いっちゃ面白いが人間の愚かさを極限まで描いてたかというと「そこまでは…」という感じでパンチ不足。えげつなさも映像描写も迫力不足で世界観がちんまりとしているというか、一部の地域の人らが繰り広げる荒めの痴話喧嘩を眺めてるような気分になった。 pic.twitter.com/Agp51rWnNP
— とんちの人 (@tonchinonaka) 2024年1月6日
以上。続きは次回。
疲れた。おしまい。