2023年10月の消化物(映画)その2

とんかつにはソースですか醤油ですか。先月観に行った新作映画の感想文・後編です。

 

『カンダハル 突破せよ』

CIAの工作員やってるジェラルド・バトラーさんがイランでスパイ活動中に身バレしてタリバンやパキスタンやインドやロシアやイスラム過激派的な人たちと追いかけっこするお話です。ミサイル飛ばしすぎ、いろいろ爆発しすぎ、みたいな派手な描写がてんこ盛りでなかなか見応えがありました。私は追いかけっこ映画が好きな人なのでフツーに楽しかったです。ただ、なにしろ主役がジェラルド・バトラーさんなのでハラハラドキドキ感はほぼなし。「どうせ死なんだろ」みたいな安心感のほうが勝ってしまいました。

 

『ザ・クリエイター/創造者』

「人類VSロボ」というありがちといえばありがちなSF映画ですが、『ブレードランナー』をパクってんのかオマージュのつもりなのか、まあ、よく知りませんが、なにしろヴィジュアル描写が壮観なので目の保養になりました。ビックリ仰天みたいな展開もとくになし。とはいえ、SFならではの映像美をお求めのかたなら「劇場のでっかいスクリーンで観た甲斐があったぜ!」みたいなふうに満足できるのでは、と思われます。あと渡辺謙が毎度の如く眉間に皺寄せてがんばってました。眼精疲労で肩が凝って仕方がないのでは、と余計な心配をしてしまいました。

 

『ザ・キラー』

ヒットマンのおっさんがうっかりミスをやらかしたせいで雇い主から命を狙われるようになっちゃったヨーン! みたいなお話です。しょっぱなから主人公の独白シーンが延々と続くので「もしかしてこのまま最後までおっさんがクソつまらん独り言くっちゃべってるだけなのでは。さすがフィンチャー! 眠いぞフィンチャー!」と危うく意識を失いかけましたが、ようやく独り言やめてくれたと思ったらその後は「ザ・フィンチャー」と言いたくなるようなスピード感みなぎる安心安定の展開っぷりで一気に引き込まれていきました。なんといっても印象的なのは往年のハードボイルド映画をオマージュしたようなムーディーな世界観でしょう。まあ、クールです。イカしてます。ハマる人はどハマりするタイプの作品ではと思われます。私はどハマりするほどではありませんでした。もっとスカッするなにかが欲しかったです。嫌いじゃないです。でもたいして好きでもないです。私にとってはそんなタイプの映画でした。

 

『リゾートバイト』

大学生やってるあんちゃんねーちゃんらが夏休みに旅行を兼ねてバイトしに行った離島の旅館でお化けとしばき合いするお話というか、ざっくり言うと青春劇と幽霊ホラーとバトルものを鍋にぶち込んでコトコト煮込んでみたら好きな人にはたまらない珍味ムービーが出来上がりました、みたいな作品です。好きか嫌いか、おもしろいかおもしろくないかはともかくとして、話が進むにつれておそらく誰もがビックリ仰天するであろう展開に突入していきます。まあ、笑えます。ホラーとしてもちゃんと怖がらせてくれるようにがんばってます。オモロイ。私は好きなヤツでした。

 

『SISU/シス 不死身の男』

首吊られても大砲がヒットしてもなぜか死なないジジイが延々とナチスをしばき倒すお話です。なにしろ絶対に死なないのですからジョーズもターミネーターも西部警察の大門団長もお手上げです。『テネット』や『ノクターナル・アニマルズ』だとか、「ハア。なんだかよくわからないや…」みたく頭抱えて深く考えすぎたあげく鬱になって死にたくなる作品を好んで観るような人なんかには頭をリフレッシュするという意味でちょうど良い塩梅の作品であろうと思われます。私はもともと頭がからっぽのせいか、あんまりでした。

 

以上。疲れた。おしまい。