2023年9月の消化物(音楽、映画)その1

笑けてくるくらいやる気が出ませんが先月もぐもぐした音楽と映画の感想文を頑張って書いてみましょう。

 

【音楽】ケミカル・ブラザーズ『For That Beautiful Feeling』

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4th『Come With Us』以降のアルバムは軽く聴いたり聴かなかったり状態のケミカル兄弟だが、今作はひさしぶりにがっつりめに聴いた。新しさは感じられないが、かといって古臭いわけでもない。なんか「ケミカルだなー」という感じ。ベックとコラボした⑧「Skipping Like A Stone」やケミカルらしさ満々のダンスチューン⑩「Feel Like I Am Dreaming」あたりはアガるし全体を通しても嫌いじゃないが、どうもマンネリ感が否めず愛聴盤とまではいかず。うーん。

 

【映画】『福田村事件』

数々のドキュメンタリー作品で名を馳せた森達也によるはじめての劇映画。関東大震災後に起きた朝鮮人(のちに日本人であることが判明)殺害事件の顛末の様子を再現した社会派作品で、実際にその場に居合わせているような臨場感がすごい。どう考えてもフィクションであろう、村の人間が不倫してどうこうみたいな話とか、これでもかと舐め回すように描かれていて、本来なら無駄と言えるであろうシーンなんかがあるおかげでこう言っちゃなんだが「エンタメ」としてもちゃんと楽しめることが出来るような作りになっている。ドキュメンタリーであまたの「無駄」を撮ってきたこの監督だからこそ、「無駄の活かしかた」みたいなのをよく知っているのでは、とか、なんかそんなようなことを考えたりした。

 

【映画】『ファルコン・レイク』

童貞の少年とちょっとおませな少女のひと夏の青い体験みたいなまったく興味が湧かないお話というか、とにかくクソおもしろくなくて超絶的なまでに眠たくなってしまったというか、あまりにおもしろくなさすぎて感想をツイートするのも忘れてしまったぐらいというか、まあ、ホラー映画だと勝手に思い込んでうっかり観に行ってしまった俺が悪い。

 

【映画】『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』

アニメには基本関心がない私だが、少年時代にコミックスを揃えていた人間なのでこれは観に行かないわけにはいかない。20年ぶりに公開された前作『新宿プライベート・アイズ』とはうってかわって、相変わらずもっこりしてアレみたいな展開はあるものの相当シリアスかつヘヴィなお話で、まあ泣けたし燃えた。なにしろあのお馴染みのキャラクターたちがあのお馴染みの声で飛んだり跳ねたりしてるのだから楽しいったらありゃしない。おそらく次作が完結作となるのだろうが、「最後はミックが出てくるのかな?」とかすでに股間がじゃなくて妄想が膨らんでいるし、もっこりとじゃなくてしっかりと見届けたいと思っている。

 

【映画】『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』

名探偵やってるポアロさんが難事件を解決する映画、ってそりゃそうか。タイトルが「名探偵」ってなってるのに、ゴリラによく似た元傭兵と、ゴリラによく似た元傭兵の娘をさらった悪党一味が延々としばき合いをする内容だったら詐欺である。というか、それは『コマンドー』である。で、なんでこんなどうでもいいこと書いてるかと言うと、ほぼ100パー内容を覚えてないからである。

 

以上。続きは次回。疲れた。おしまい。