「反社」のようないわくつきプール

よく知られているようにカビキラーなどの劇薬系洗剤のパッケージには「まぜるな危険」という注意書きが記載されているが、私の地元にかつて存在していた市営プールにはプールの水にありえないモノが混ざっていた。

 

くだんの市営プールは野外タイプでそこそこの敷地面積を誇っていたこともあり、夏場となれば涼を求める市民たちが連日ごった返す人気のレジャースポットだった。小学生やってた私もご多分に漏れず友達とかとしょっちゅう泳ぎに行ってたというか、私はガキのころも今現在もカナヅチなので正確に言うと「浸かりに行ってた」のだが、とにかく入場料100円だったか200円だったかを払って冷たい水にぬくぬく浸かりにしょっちゅう行ってたものである。

プールは3つの種類があった。そこそこの深さがある「25mプール」と、逆に底が浅い「子ども用プール」と、もうひとつは「流れるプール」である。

問題の「混ざっていた」プールは子ども用プールで、我々ガキどものあいだでは密かに「しょんべんプール」と呼ばれていた。トイレへ行くのをダルがったガキどもがあろうことか泳いでるフリしてプールの中で小便しやがるのが当たり前としてまかり通っているあたかも「反社」のようないわくつきのプールだった。

いい歳したおっさんになったいまなら「まぜるな危険!」とガキどもを注意して回るところだが、当時まさに正真正銘のガキであった我々はアンモニア臭がほのかに香るプールをとくに気にも留めていなかった。

なにしろ「子ども用プール」なので子どもの僕らが入らないわけには行かない!

あるときなどは水面にうんこがぷかぷか浮かんでいたことがあってあれにはさすがに引いたが。

「つーかテメーも小便してたんじゃねーのか!?」

なにかの間違いでこの駄文を読んでしまった人のそんなツッコミが聞こえてきそうだが、それはヒ・ミ・ツ❤️ということで本エントリーはおしまいとさせていただきたい。