今月もぐもぐした新作映画の感想文です。
『MEN 同じ顔の男たち』
DV夫に離婚を切り出したら目の前で飛び降り自殺されるという散々な目に遭った女性が心機一転測るため郊外の一軒家に越して来るがちんこ丸出しのおっさんに出くわしたりちんこ丸出しのおっさんに家に侵入されたりまたまた散々な目に遭って……みたいなお話。教会の神父と神父の息子が出てきたあたりで『同じ顔の男たち』という副題の意味がわかったしなにしろちんこ丸出しだしで強烈な絵面にまず面食らったが、にしても「なんじゃコレわけわかんねー」ってなって、あとでツイッターで頭良さそうな人たちの感想読んで、いやなるほど『同じ顔の男たち』ってさらにそういう意味も含まれてたのね、って頭が悪い私もよくやくはっきりと理解できた。コレは女性にとっては相当胸糞が悪いトラウマ級の映画でしょう。好みか苦手かはともかくとしてなかなかの衝撃作だった。
『MEN 同じ顔の男たち』、ちんぽ丸出しのおっさんで笑う→「フーン。テーマは男性優位思考ってヤツか。にしても全体的になんだかよくわからん映画だったな…」という感じだったが検索したら数人の方々が鋭い感想をツイートされていてなるほどなーと。これはカップルで観に行くべき映画なのかもしれない pic.twitter.com/Jo2gu4cul3
— とんちの人 (@tonchinonaka) 2022年12月17日
『ケイコ 目を澄ませて』
聾者の女性ボクサーと彼女にかかわる人たちのありふれた日常を淡々と丁寧に描いたお話。ロシアの殺人ボクサーと死闘を繰り広げて最終的に「エイドリアーン!」とかなんとか叫んで感動みたいなカタルシスは当然ながらいっさいないが、静かに熱いものが込み上げて来るような味わいがあるいい映画だった。ただあの終わり方はちょっとなーというか、もちろん手法としては全然アリだと思うしそれこそなんでもかんでも説明的にくどくど描く感動ポルノっぽいヤツとは違うアプローチで、ということなのだろうが、にしてもあそこまで描いたんだからもう少し具体的に話を締めくくってくれても良かったのでは、という気がしないでもなかった。
『ケイコ 目を澄ませて』、最後に主人公が「エイドリアーン!」とか叫んで感動を誘うようなヤツとは真逆の地味なお話だったが良かった。ただ「あとはテメエで考えろ」みたいな猪木の投げっぱなしジャーマン的な幕切れは、フツーに「物語」として面白かっただけにきっちりオチを付けて欲しかったなと。 pic.twitter.com/gRRkYjF2yz
— とんちの人 (@tonchinonaka) 2022年12月30日
というわけで本年最後の記事でした。正月休み中にもう1、2作観に行くかもなので、それから2022年の映画ベスト5的な記事を書くつもり。
以上。そして、さようなら2022年。疲れた。おしまい。