2022年8月の消化物(映画)

今月もぐもぐした新作映画の感想文を書いてみますのでお時間に余裕があるかたは暇つぶしに読んでみたらいいんじゃないでしょうか。

 

『アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台』

三文役者のおっさんのもとに「あのさあ、更生プログラム的な感じで刑務所の囚人どもに演劇指導してくんねえか?」という依頼が舞い込んでおっさん引き受けたはいいが相手は演技経験なしのズブの素人かつワルな連中なんでいろいろとトラブルが発生して、でもおっさんもめげずに熱血指導してたらその甲斐あって目標にしてた囚人ども出演の戯曲公演が無事開催され拍手喝采、やがて全国各地で公演ツアーが組まれるようになるが……みたいなお話。ワルどもが熱血指導によって改心して「おっさんアリガトー!」みたいなお涙頂戴のお約束の流れになるんだろうなーと思ってたらそう来ましたかーってなって最後に実話ベースの物語だと知って驚いた。派手さはないがどこか心地よい渋味が残る作品で、エピローグのサミュエル・ベケットの粋なセリフもこれまた味わい深く、わりと好きなヤツだった。そして、ちんこの阿波踊りが壮観だった。

 

『わたしは最悪。』

「ちょっと変わり種の恋愛モノっぽいな。観てみるか」とネズミやクマの化け物が住んでる国の映画館まで足を運んで観てみたが至極真っ当な恋愛モノで拍子抜けした。なんかいかにもヨーロッパの映画っぽいゲージュツ感満々の自分探し的なお話で、主人公のねーちゃんが結局なにしたい人なのかよくわかんねーってなって最終的にポカーンとした。まあ乳とまん毛出てきたので良しとするかと思ってたらちんこまで出てきて「またちんこかよ!」ってなった。

 

『NOPE/ノープ』

今月一番期待してたヤツ。牧場主のにーちゃんとその妹と電気屋のにーちゃんがタッグ組んでUFOと殺るか殺されるかの大立ち回りを繰り広げるみたいな大雑把に言うと大体そんなような感じのお話。ちなみに私にとって初のIMAX&寝そべり鑑賞した記念すべき作品でもある(詳しくお知りになりたい奇特な方はこちらの記事をご覧ください→https://gu-tara-tonchi.hatenablog.com/entry/2022/08/27/210922)。ジョーダン・ピール監督といえばということで今作も人種差別の問題提起を巧妙に忍ばせてるとかスピルバーグへのオマージュ満載とかいろいろ考察されてるみたいだが、そういうのは抜きにしても、というか単に私がそれらの点にまったく気づかなかっただけだが、とにかくド迫力の映像が最高に大画面映えしてて、尚且つ、ちゃんとエンタメしてるストーリーでフツーに楽しいヤツだった。個人的には傑作とまでは行かないものの、「よく考えたら登場人物少なめのかなり小規模なUFO映画なのに2時間近く豪勢な気分にさせてくれてありがとう!」と言いたい。そしてチンパンジーにもありがとうと言いたい。

 

『シーフォーミー』

豪邸に住んでる大金持ちのオバハンが「ちょっくら旅行したいから誰か留守のあいだウチに寝泊まりして猫の世話してくれない?」ってネットに猫シッター募集の投稿して、したら目の不自由なねーちゃんがやってきて、「任せた」「任せろ」っていう流れになってオバハン外出、その後なんの気なしにお外に出たら防犯用の自動ロックがかかっちゃって視覚障がい者用アプリのサポートセンターの人に手伝ってもらってなんとか家の中に戻れたり高価なワインをくすねたりいろいろあったりしつつなんだかんだで就寝したはいいがなぜか物音がしてることに気づいて恐る恐る忍び足で音がする場所に向かったら空き巣のおっさんらがいて怖いよー、そうださっきのサポートセンターの人、助けてー! みたいになる話。なかなか新鮮味のある設定でわりと楽しい作品なのだが、「なぜその状況でそうする?」みたいな行動パターンが多すぎるし、最終的にお約束の流れに着地するのはいいがかなり無理矢理感があったというか、もぎたて新鮮の材料揃えたのに肝心の料理する人間がいやおまえ調味料の匙加減テキトーすぎるだろって言いたくなるようなヤツで、楽しいっちゃ楽しいがなんか勿体ない感があった。それはともかく、これまたお初だった客俺ひとりの貸切状態で観られて快適すぎた。何度でも体験したいくらいだがこればっかりは運だからなー。

 

以上。あと今月はスクービー・ドゥーとミューズの新譜がリリースされたがまだロクに聴けてないので来月感想書く。

疲れた。おしまい。