9月にもぐもぐしたヤツの感想文・その2。前回ぶんにご興味がおありのかたは下のヤツをクリックしてみたらいいんじゃないかと思います。
『人質 韓国トップスター誘拐事件』
韓国の有名俳優が若者グループに身代金目的で誘拐・監禁された挙句ボコられ「つーかコイツら金あげてもぶっ殺す気満々じゃん! ひえー助けてー!」みたいになるお話。主人公のファン・ジョンミンという俳優さんが本人役を演じていて、もうこの時点で楽しそうだなと思って観に行ったら予想的中、当たりのヤツだった。若者グループの面構えや傍若無人っぷりがリアリティがあってマジでこんな連中いそう感があっていいし、ファン・ジョンミン自身もリアルの世界の自虐ネタを織り交ぜたりとかしてて笑える部分もあったりする。短めだがカーアクションも創意工夫があり迫力満点。結末は予想がつくし展開的に強引なところがないではないがとにかくおもしろかった。
『人質 韓国トップスター誘拐事件』
— とんちの人 (@tonchinonaka) 2022年9月11日
ターミネーターばりに頑丈な人間がいたり少し気になるところはあったがなかなか楽しかった。あとカーアクションが構図もカメラワークもアイデアに富んでて凄かったな。 pic.twitter.com/z3ZKn7c52y
『ビースト』
父と娘ふたりの一家がアフリカに旅行しに来たが人間に懐いているはずのライオンさんが襲いかかってきて「怖いよー! 助けてー!」ってなるお話。不測の事態発生&家族の再生というセオリーどおりの既視感バリバリなお話ながら長回しをふんだんに取り入れた臨場感アリアリな映像が効果的で最後まで飽きずに観られた。ライオンさんもちゃちなCGじゃなしに、もう素晴らしく獰猛なライオンさんぶりを遺憾なく発揮。富士サファリパークふう激おこライオンさんVerを味わってみたい、という人には全力でオススメしたい。あと一応お約束として「ホントにホントにホントにホントにライオンだ〜♪」などとも歌っておきたい。
『ビースト』
— とんちの人 (@tonchinonaka) 2022年9月17日
「なんだかギクシャクしてる父子の前に獰猛なライオンさんが!」みたいな古典的なプロットながら見せ方が巧い。長回しをふんだんに取り入れた臨場感がある映像で構築されてて最後まで飽きずに見られた。ただ最終的に家族なり夫婦仲が破綻するこれ系の作品を俺は見てみたい。 pic.twitter.com/4V9UfxeqaC
『クリーン ある殺し屋の献身』
元殺し屋でいまはゴミ収集の仕事してるおっさんが隣人の少女を守るため街のチンピラども相手にぶっ殺しあうヤツ。おっさんは過去に何事かやらかしたようでそのことを後悔ししょぼくれた毎日を過ごしているが説明的なシーンやセリフはほぼほぼ皆無で人物像がいまいちよくわからなかったりするし、ぶっ殺しのシーンのときの画面が暗くて見えづらいのもありカタルシスがいまいちな感じがした。終始暗いムードが漂っていて、そこいらへんは個人的にはばっちり好みなのだが、もうちょいプラスアルファが欲しかったかなという感じ。
『クリーン ある殺し屋の献身』
— とんちの人 (@tonchinonaka) 2022年9月18日
あっちではゴミ収集の仕事してる人の事トラッシュマンって言うんだな。直訳ゴミ男。酷い。色々助けてあげたババアから酷いこと言われても悪党成敗するために超頑張ってた。ぶっ殺しのシーンの画面が薄暗いしあんまりスカッとしないが暗いの好きな人ならまあって感じ。 pic.twitter.com/YPVbWUXyus
『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』
「インドへ自分探しの旅をしに行ったらなんとビートルズが!」という羨ましすぎる体験をしたおっさんが再びインドを訪れ懐古話を繰り広げるドキュメンタリー。当時のお宝映像満載かと思ったらそうではなく、そういった意味では多少の物足りなさを感じたし、オウムっぽい再現アニメにちょっと笑いそうになってしまったが、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの普段の素顔を垣間見られてなかなか楽しかった。あー、あとビートルズ研究科のマーク・ルイソンと男性が軽く言い争いっぽくなったりする場面もちょっと笑ったな。まあ、ビートルズ好きな人なら観て損はないかと。大画面で観るガンジス川も絶景だったし。
『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』、絵のタッチのせいかスピリチュアルなお話のためか随所に挿入される再現Vが「尊師のアニメ」に見えてしまった。ともあれバンガロービルのモデルになった人物との逸話やすっかりおばあちゃんになってたパティ・ボイドなどなかなか興味深い内容だった pic.twitter.com/gSrqFxe2i9
— とんちの人 (@tonchinonaka) 2022年9月23日
『渇きと偽り』
刑事やってるおっさんのもとに旧友が妻と子どもをぶっ殺した挙句その後自らも命を絶ったという知らせが入り葬儀に参列するため20年ぶりに故郷に帰ってきたが、旧友の両親から「いやウチの息子やってねーし! お願い調べて!」って懇願されて捜査に取り掛かる。しかしながら地元の人らにはまったく歓迎されておらず、というかゴミ同然の扱いで、というのも20年前に仲良しグループの一員だった女の子をぶっ殺したうえ旧友と結託して「なかったこと」にしてるんじゃねーのかコノヤロー、みたいな疑惑を持たれてて……というお話。今どき珍しい(?)王道サスペンスというか、乾いた風景とウエットな人間模様が混ざり合った独特な風情がなかなか良かったし、個人的にこういう映画はレイト向きなのでレイト鑑賞大正解なヤツだった。
『渇きと偽り』
— とんちの人 (@tonchinonaka) 2022年9月24日
エンディングで「聖母たちのララバイ』が流れてきたら火曜サスペンス劇場になりそうなヤツだった。「女とイチャついてたら急にお預け食らった主人公、あのあとめちゃくちゃシコったんだろうなー」とか余計な想像をしてしまう人は観ないほうがいいかもしれない。 pic.twitter.com/d2sVF2cxnN
以上。疲れた。おしまい。