2022年2月の消化物(映画)

相変わらず一向にやる気が出ないが、とりあえず先月もぐもぐした映画の感想文をがんばって書いてみることにしましょう。 

 

『クレッシェンド 音楽の架け橋』

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イスラエルとパレスチナという歴史的にいろいろ難しい問題を抱えている両国の人々がボランティアの計らいで和平という名目の下、合同オーケストラを結成し演奏会をすることになるが危惧していたとおり次々と揉め事が発生して……というお話。お涙頂戴系の感動映画かなー、と思ったらそんな単純なもんではなく、かなりヘヴィな物語だった。といっても小難しさはなくて、いろいろな問題提起をしつつエンタメ作としても丁寧に作られている、とてもいい映画だった。あとオーケストラっていいな、ってちょっと興味が湧いた。

 

『真・事故物件/本当に怖い住人たち』

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売れないアイドルの女とYouTuberの女2人が霊が出るっていう噂のアパートで生活して、その様子を撮影した動画をYouTubeに上げてバズらせようぜヒャッホーみたいなお話。「幽霊出た! 怖いよー!」というよくある幽霊系ホラーではなく、幽霊は出てくるが、幽霊はあくまでも添え物で、真のメインは「血」と「臓器」と「狂人」であり、そんでもってオチはタランティーノという変わり種のホラーだった。というかこれ、ホラーの皮を被ったコメディ映画だな。テンポの悪さが少し気になったし、どうせならもっとめちゃくちゃにやっても良かったのでは、という気がしないでもなかったが嫌いじゃない。

 

『ブラックボックス:音声分析捜査』

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航空機が墜落という大事故が発生、回収したブラックボックスを手がかりに墜落の原因を探る物語。音声分析捜査官というあまり馴染みのない職業をフィーチャーしているのがまず新鮮味があるし、ドラレコの下りもそうきたかーと唸らされた。真相が二転三転するなか、次第に精神的に混乱していく主人公と共に観ているこちらもどんどん頭がパルプンテになっていくプロットがじつに巧妙で最後まで手に汗握った。

 

『ゴヤの名画と優しい泥棒』

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「常識」「決まりごと」に難癖つけまくるアナーキー・イン・ザ・UKなジジイがゴヤの名画を盗んだ容疑で捕まり勾留→取り調べ→否認→カツ丼→頑なに否認→裁判→さてどうなる?……という実話ベースの物語。カツ丼は嘘だが、ハートウォーミングなコメディという趣の作品で、爆笑というほどではないがところどころクスりとしたシーンがあった。

 

以上。疲れた。おしまい。