映画『野獣教師』-青春なんてクソ食らえ! 拳銃や手榴弾やバズーカ砲をぶっ放したりする壮絶な学園ムービー!-

こないだテレビで『野獣教師』という映画が放送されてたので観てみた。

不良グループにケガを負わされた恋人の女教師に代わり荒廃した高校の教師として教壇に立つことになった凄腕の元傭兵(トム・ベレンジャー)が大活躍する映画である。

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「なるほどね。最初は反発していた不良生徒どもが主人公の熱血指導ぶりに次第に心打たれていって最終的に高校ラグビーの全国大会かなんかに出場して見事優勝を勝ち取るみたいな、よくある青春学園モノなんだろうなー」

と誰しもが想像するはずだ。

実際私もまあだいたいそういうふうに話が転がっていくに違いないと勝手に決めつけながら観ていたが全然違った。

なにしろ主人公の教師は元傭兵なのでフツーに銃をぶっ放すし、不良生徒どももフツーに銃をぶっ放して応戦する。そもそもこの学校自体が麻薬ルートの拠点になっているわけで話が進んでいくうちにもはや学校が荒廃とか不良生徒が盗んだバイクで走り出したり夜の校舎窓ガラス壊して回るとかそういうレベルのお話ではないことがわかってくる。しかも麻薬の密売に率先してかかわっているのがあろうことか校長先生なのである。

こんな学校、金八先生だってマッハで逃げ出すだろう。さすがハリウッド映画である。スケールが違うよ。

本作の最大の見所は、なんといっても麻薬密売の元締めであるマフィアも加わり展開される校内での銃撃戦であろう。サイレンサー付きの銃や手榴弾やしまいにはバズーカ砲までぶっ放したりして、もうどえらいことになる。

とにかく「熱血教師」だとか「青春」だとかとはまるで無縁の物語なので覚悟して観てほしい。

ちなみに主演がトム・ベレンジャーじゃないので続編ではないっぽいが『野獣教師2』や『野獣教師3』もあるらしい。不良生徒と教師が校内で戦車に乗って大砲を撃ったり核ミサイルをぶち込んだりの大バトルを繰り広げたりするのだろうか。もしそんなんだったらちょっと観てみたいな、と思った。