恒例の最近観た映画の短い感想集。
●『フランティック』
ロマン・ポランスキー監督作ということでかなり期待して観た。いわゆる巻き込まれ型サスペンスで、序盤はそれなりにハラハラドキドキしたが、中盤あたりから徐々に失速していって、オチも取って付けたような感じでなんだかなーと阿藤快になってしまった。あとこれ、邦題がよくないですね。『ミッシング~逢いたいときにあなたはいない』でどうか。
●『アーマード 武装地帯』
犯罪に手を染めた男たちの内紛劇。とくに驚くような展開があるわけではないが、各キャラの人物像や心理的な駆け引きなど、わりと丁寧に作られている感じで、最後まで飽きずに観られた。ただこれもだが、アクションシーンがほぼほぼ皆無であるのにこの邦題はいかがなものか。これじゃタイトル詐欺と言われてもしょうがない。『籠城地獄! ぶらり現金輸送車の旅』でどうか。
●『その男 ヴァン・ダム』
ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジを演じるメタフィクション系映画が今年だか来年だか知らんが公開されるらしいので、その予習としてヴァン・ダムがヴァン・ダム本人を演じるこちらの作品を鑑賞。ストーリーはとんちが効いているし、テンポ良く繰り出される自虐ネタや小ネタもいちいち楽しかった。良作。つーか、フツーにヴァン・ダムのことがちょっと好きになったし、ヴァン・ダムの映画が観たくなった。つーかヴァンダムじゃなくてヴァン・ダムなのな。
●『沈黙のジェラシー』
ダンナのかーちゃんがKICHIーGUYだったヨ!という内容のサスペンススリラー。かーちゃん役のジェシカ・ラングが好演しているが、KICHIーGUYっぷりが少々ハンパな感じであるし、かといってショッキングな描写があるでもなく、なんともおそろしさが足りない。数日したら忘れてしまいそうな内容だった。それにしても、つーか、おまえら帰省中にセックスしすぎ! 発情期の猫じゃないんだからちょっとぐらい我慢しろや! と言いたくなった。とはいえ、おかげでグウィネス・パルトローの尻を拝めたので監督には「ナイス!」と声をかけてあげたい。
●『イントゥ・ザ・ブルー』
宝探しアドベンチャーだが、正直、途中から宝などどうでも良くなりジェシカ・アルバの尻にばかり目が行ってしまった。どうせなら最初から最後までずっとジェシカ・アルバの尻を映してくれれば良かったのに、と思った。
●『ディスタービア』
やっぱりシャイア・ラブーフはヘタレの役がよく似合う。ジャック・ブラック→ドラえもん、シャイア・ラブーフ→のび太、スネ夫→ケヴィン・ベーコン、ジャイアン→マイケル・マドセン、しずかちゃん→ナタリー・ポートマン、というキャストで、ぜひ『ドラえもん のび太の魔界大冒険』を実写映画化してほしい。
以上。