今週のお題「映画の夏」
「映画=夏」といえば海系パニックホラーと相場は決まっている。
早速、PS3に大量に保存されている未視聴の映画を確認してみるとそれらしいモノをいくつか発見。
『クラーケンフィールド HAKAISHIN』という映画を観ることにした。
なんでも「大イカ」が登場する映画らしい。サメや大蛇が出てくる映画は観たことがあるが、「大イカ」ははじめてである。
冒頭、「1982年」という文字テロップ。
夜の海に浮かぶ船上でいちゃつく若い夫婦。船内のベッドでは夫婦の息子であるちいさなガキが眠りにつこうとしている。早速、定番のエロシーンがおっぱじまるかと思いきや突然船が激しく揺れ動き、「スーパーファミコンかよ!」と突っ込みを入れたくなるCG感丸出しのヘボヘボな大イカが登場。抵抗むなしく血まみれにされながら海中深くへと引きずり込まれていく父と母。両親の悲惨な最期を目にした息子は涙を流し悲しみに暮れる。
……と思ったらあっさり場面が切り替わり「現在」という文字テロップ。
ノーテンキそうなアップテンポなロックナンバーが流れる中、画面にはおなじく海に浮かぶ船内が映し出される。中にいるのはバスト推定Fカップのセクシー金髪女(ただし、ちょっと年増)、さらに奥のほうではウエンツ瑛士似の若い男とビキニの若いブスがいちゃついている。
年増セクシー金髪女が海洋考古学者でウエンツと若いブスのカップルがその教え子という設定。この人たちのお目当ては海中深くに沈んでいる難破船、その船内に眠っている金銀財宝である。
と、ここで突然海中にいる何者かによって船が激しく揺れ動く。もちろんイカの仕業。慌てた運転士のじーさん、ウエンツに船のエンジンかけるように指示。直後、船が激しく揺れたはずみでロープがじーさんの首に引っかかる。
どうにか前進し逃げようとする船。そうはさせまいと逆方向に引っ張るイカ。ロープが凄まじい勢いで首に絡みつき、じーさん悶絶。ウエンツまったく気づかずエンジン全開で、気づいた時にはもう遅し。じーさん哀れ首チョンパ、胴体もろともイカの餌食に。結局、なんとか難を逃れた3人だったがじーさんは永遠に帰ってこない。
「イカがー。イカの化け物がー」
必死にイカのせいにするウエンツ。
「つーか、半分おまえが殺したようなもんだろーが!」
という突っ込みは当然届かない。
この時点で「これはまじめに観るような映画じゃないな」とわかった。
まあ、そもそもイカだしねえ。なんてったって寿司ネタの定番だし、刺身にしても美味い。ゲソ揚げも好きだな。
んで、映画の話に戻すと、じーさんの代わりの運転士として主人公がようやく登場。物語の冒頭、イカに両親が目の前で無残にも殺されたあの少年である。
「人生のトラウマを克服するチャンスなんだ!」
大人になった今もあの悲劇は忘れておらずいつかイカに復讐してやろうと機を伺っていたわけだ。
まあ、両親がイカに殺されたっつーんだからトラウマになるのも当然の話。
「ところでおまえの父ちゃんと母ちゃん、なんで死んじゃったの?」
「いや、イカに殺されて……」
「へ? イカ? マジかよwwwwww」
仮にこんな状況になったら、俺だったら恥ずかしくて確実に身投げしてるね。
んで、イカ退治と財宝探しだけでも大忙しなところに謎の3人組が登場。
まあ、謎の3人組と書いたがぶっちゃけ登場してきた瞬間に悪党だとわかった。なにしろ、柄がコブラの形した杖をついてるいかにも性格悪そうなおっさんと、さらに全身黒づくめのヒゲ面の男と、同じく全身黒づくめのブスだからだ。
こんなコテコテにわかりやすいやつら、幼稚園児だって「あっ。この人たち、悪者だ!」と即座に判別できるだろう。いっそのこと額に油性マジックで「悪」と書いた姿で登場したらどうか。
こいつらの目当ても財宝で、あの手この手を使って主人公たちの邪魔をしてくる。ちなみにこの悪党らの中でイカに真っ先に殺されるのが全身黒づくめのブス。仲間のブスもイカにメタメタにされて殺されるわで、この監督、ブスには容赦ない模様。
んで、最終的にはイカを退治し財宝も手に入れた主人公と年増セクシー金髪女がブチューとやって破顔一笑でハッピーエンド。つーか直前に仲間のウエンツとブスが血みどろ状態で死んでいくのを目の当たりにしてるんだけどな、この人たち。どうやら今回のはトラウマにならなかったみたい。たくましい人間に育ってくれてほんとうに良かった。
あ、イカといえばイカ入りのお好み焼きも美味いよな。
鑑賞後、なんだか無性にイカ料理が食いたくなった。
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