映画『アナコンダ』‐ジェニファー・ロペスだと思って観たら元野球選手のラミレスに見えた件‐

 

数年前、映画ファンの心のオアシス、テレ東『午後のロードショー』にて、「巨大生物の逆襲!!!」と銘打たれた映画作品が連日に渡って放映され、当然ながら全作品を録画、後日鑑賞した。

放映されたのは、

『巨大蛇対決! ボアVSパイソン』

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プテラノドン

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『カニング・キラー 殺戮の沼』

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アナコンダ

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の4作品であった。

出てきたのは順に、ヘビ、恐竜、ワニ、ヘビ。

「巨大生物」と銘打っているとおり、共通していたのはいずれも超が付くほど馬鹿デカいやつらであったということ。

さらにもうひとつの共通点は、襲われている登場人物たちが拳銃でいくら反撃してもやつらにはまったくと言っていいほど効いちゃいなかったということ。

たとえば、現実のゾウだったりキリンだったりも、じっさい目の前にしたらじゅうぶんに「巨大生物」であろうが、銃で撃ったとしたらまあ、普通に死ぬだろう。大林素子や川合俊一もかなりデカいが、やっぱり銃で撃たれたら普通に死ぬに決まっている。

遺伝子操作されたヘビ(『ボアVSパイソン』)や、じっさいに人間が対峙したことがないのでなんとも言えない輩(『プテラノドン』)はまあ、仕方がないとしても、いくらデカいからって銃が効かないのはどうも納得がいかない、という栃木県在住の専業主婦・十勝花子さんからの苦情のお便りが届いてきそうな按配であるが、そういった細かい突っ込みは上記作品には一切通用しない。

「とにかく、デカけりゃいい」

「デカいやつが強い(凄い)」

それが、B級モンスターパニック映画の基本ルールだからである(ただし、『カニング・キラー~』だけは、内容的に結構マトモ)。

思うに、傑作ホラー『ミスト』も、そこいらへんだけが唯一残念な点だった。

 

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たしかにひじょうによく出来た恐ろしい話であり、とても面白い作品だったが、最後に出てくる化け物がなにしろ「やりすぎなくらいデカい」もんだったから、最終的になんだか頭が悪そうというか、リアリティ的な面にしても若干損なわれてしまっていた感が否めなかったのだ。

土地がデカく、家もデカく、またそこに住む人間もデカく、さらにそのデカい人間どもが口に入れる食い物にしてもビッグサイズという、アメリカ人の気質がそうさせるのか。

いずれにしても、デカけりゃいいってもんでもない。

むしろ「度が過ぎるほどデカいやつは馬鹿に見える」ということを教えてくれるという意味では、『ミスト』もまた上の4作品と共通している部分である。

モンスターパニック映画と少年漫画。

中身はだいぶ異なるが、物語序盤は、牛魔王とかフランケン型の人造人間とか、「デカい敵」にそれなりに頼りながらも、その後は、悪いカンフーの達人、三つ目の悪者、悪の大魔王、悪い宇宙人といったふうにバラエティを広げ、最終的に「悪くてカワイイやつ」相手に死闘を展開した『ドラゴンボール』など、格闘マンガの傑作を連綿と作りあげてきた『少年ジャンプ』から学ぶべき点は多いだろう。

たとえばちいさくてカワイイ人食い人造恐竜とか、宇宙からやってきたカンフー使いの悪い三つ目のワニが人に襲い掛かってくるとか、そんなモンスターパニック映画があってもいい。

イデアは無限大だ。

ちなみに『アナコンダ』で一番恐ろしかったのは、大蛇でもキチガイオヤジを演じるジョン・ヴォイトでもなく、主演のジェニファー・ロペスだった。

プロ野球の助っ人外国人選手である「ラミレス」に似ているのを発見してしまったからだ。

おかげで観た後しばらく、ジェニロペはラミレスにしか見られなくなってしまった。

そういう意味では、どんなモンスターパニック作よりもパニックな体験であった。

 

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(↑現役時代のラミレスさん)