私を構成しているのかよくわからない42本の雑感(中編)

私が選んだ「私を構成している42本」は本当に私を構成しているのか大真面目に検証する大変有意義な記事の中編を今から書きます。嘘です。とくに検証とかはしておりません。選んだ映画の雑感をただ単に書き連ねているだけの記事です。

ともあれ、私の「私を構成している42枚」がこちらです。

 

で、一番上の段から

 

こういう感じで前回は14本目の『激突!』まで書いた。今回はその続きを書く。

それでは早速行ってみよう。

 

【15本目】『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』

「不謹慎? 知るか!」と言わんばかりの悪ふざけ満々の最高に楽しいコメディ。なにしろロバート・ダウニー・Jrが演じている人物が黒人の役になりきるために皮膚整形をして本物の黒人になってしまった超絶リアル志向の俳優というのがすこぶる馬鹿馬鹿しくて良いし、死体がいちいちリアルでやたらとグロいのもとても良い。大好き。

 

【16本目】『ギャラクシー・クエスト」

『スタートレック』をパロディようなシーンがいくらか観られるが、『スタートレック』のファンだけではなく、『スタートレック』をまともに観たことがない私みたいな人間でも楽しめるようないい意味で番人受けするコメディだと思う。ふざけとマジメの匙加減がちょうどいい塩梅だし全体的に暑苦しくないのが良い。

 

【17本目】『刑事物語』

武田鉄矢は暑苦しい人という印象が強く個人的にはちょっと苦手にしている人だがこの映画の武田鉄矢は例外的に好き。暑苦しいっちゃ暑苦しいし、「さあ泣きなさい」と言わんばかりの人情劇だが、ストーリーはしっかりしてるし笑えるシーンも適度に含まれているし、あと昔の日本の風景が観光映画のように撮られててなんだか郷愁を誘われたりするのもイイ。シリーズになってて全部で5作あるが個人的にはどの作品も好き。

 

【18本目】『エイリアン』

やっぱり名作ホラーだと思うので選んだ。誰も助けにやって来ない宇宙船内で化け物と対峙する、という閉鎖性を生かした緊張感溢れる恐怖演出はお見事と言うしかない。H・R・ギーガー作のエイリアンの造形もいい感じにキモくて大変よろしい。

 

【19本目】『ホット・チック』

ホット・チック (字幕版)

ホット・チック (字幕版)

  • ロブ・シュナイダー
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ムショから出てきたばかりのおっさんとギャルな女子高生が呪いのイヤリングのせいでおれがあいつであいつがおれで状態に……みたいなよくある設定のコメディで序盤は「フーン」だったがすこぶるおもしろくて初見時はびっくりしたのを覚えている。どう着地するかは容易に想像できるお話だが、登場人物のキャラが立ってて愛らしいし、なにしろおっさんとギャルの入れ替わりギャグが冴えまくってて笑える。有名な映画じゃないっぽいので未見の人は騙されたと思って観てほしい。

 

【20本目】『猿の惑星』

猿の惑星 (字幕版)

猿の惑星 (字幕版)

  • チャールトン・ヘストン
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映画をよく観るようになってきたころになにかの映画雑誌で「ドンデン返しがすごい映画」として紹介されてて観てみたらとてもおもしろくて、そんでラストはマジでびっくりした。なんだかカルトっぽい雰囲気が漂っているのも好きで、これを観て以降、カルトっぽい匂いがする映画をよくレンタルで借りてきて観ていた覚えがある。

 

【21本目】『コマンドー』

コマンドー (吹替版)

コマンドー (吹替版)

  • アーノルド・シュワルツェネッガー
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日本語の吹替がすこぶるおもしろいというのもあるし、わんさか銃ぶっぱなされてるのになぜか主人公にはかすりもしないとか、やたらと爆発するとか、マンガっぽい悪党とか、「お約束」をネタとして楽しむことを教えてくれた映画だと思う。ブルーレイも持っているのでいまでも元気が出ないときは観たりする。

 

【22本目】『アフター・アワーズ』

「なぜマーティン・スコセッシ監督作でコレを?」と言われそうだが、私は夜の街を徘徊するヤツが大好きなので。実際、夜の街が醸すなんだか怪しげな雰囲気が登場人物とストーリーテリングと画と音によって絶妙に表現された映画ではないかと思う。分類的にはニッチでマイナー寄りな作品になるのだろうが個人的には大好きな映画。

 

【23本目】『狼よさらば』

狼よさらば (吹替版)

狼よさらば (吹替版)

  • チャールズ・ブロンソン
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言わずと知れたリベンジサスペンスの名作。イケメンがヒーローじゃなくてもいいんだ、という大切なことをブロンソンは教えてくれた。ような気がする。

 

【24本目】『エネミー・オブ・アメリカ』

トニー・スコットは大好きな監督なので一本選びたいなと思ってコレにした(あとジーン・ハックマンも好きな俳優さんなので)。いわゆる巻き込まれ型サスペンスと呼ばれるようなヤツで、かなり強引に話が進んでいくがトニスコならではの突進力が発揮されているおかげで最後まで目が離せない。とくに最高に気合入れて撮ったであろうラストのガンアクションは鳥肌モノ。もっと長生きしてまだまだたくさん映画撮って欲しかった。

 

【25本目】『ロッキー』

ロッキー (字幕版)

ロッキー (字幕版)

  • シルベスター・スタローン
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じつはこの映画をはじめて観たのは5年くらい前とかわりと最近で、なぜかというと「暑苦しそう」だと思って意識的に避けていたから。実際、なかなかに暑苦しいお話だと思うが、自らの立場を主人公ロッキーに投影させたスタローンの姿は並々ならぬ迫力があり抗いがたい魅力があるし手に汗握らずにはいられない。あとこの映画を観て「スタローンってたぶんめちゃくちゃいい人だな」ってなんか思った。

 

【26本目】『ラストナイト・イン・ソーホー』

ラストナイト・イン・ソーホー (字幕版)

これは私の一昨年のベストだったので選んだ。美しくてグロテスクでもある鮮烈な映像描写、オシャレな劇伴、謎が謎を呼ぶサスペンスフルな展開、すべてが良い。好き。

 

【27本目】『眠れぬ夜のために』

眠れぬ夜のために (字幕版)

眠れぬ夜のために (字幕版)

  • ミシェル・ファイファー
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夜の街を徘徊するヤツが好きなので(2回目)。『アフター・アワーズ』よりもごちゃついててもっと不条理なお話だったような気がする。つーか内容ほぼ忘れてる。DVD持ってるから気が向いたときにまた観てみるか…。

 

【28本目】『奇人たちの晩餐会』

フランスのコメディ映画。元は舞台作品らしく、なので絵的な見どころは一切ないが、ブラックな会話劇が頭からお尻まで展開されていて終始クスクス笑えて最終的にはなんだかほっこりとした気分になれる。80分なのでサクっと観られるのも良い。深夜にコーヒーでも飲みながらだらだら観るとより楽しめると思う。

 

というわけで中編はここまで。

以上。疲れた。おしまい。