2024年2月の消化物(映画)その2

いかがでしたか? という決まり文句で締め括られるブログ記事が一時期大量生産され健全なネット民のみなさまからボロクソに叩かれてましたが、このように「いかがでしたか?」でいきなりはじまる記事もなかなかに斬新でいいんじゃないかと思いあえてやってみたのですがやっぱり「ハア?」って感じですか。先月もぐもぐした映画の感想文の後編です。

 

『ボーはおそれている』

鬼才アリ・アスター監督が普段イメージしている悪夢の数々を寄せ集めて映像化した超大作らしいです。よくわかりませんがどうやらそうらしいです。映画にお詳しそうな方々がなんかそんなようなことをツイートなりポストなりポテトなりわんさか投稿されていたのでおそらく間違いないっぽいと思われます。テメエも観たんじゃねえのかよと突っ込むかたがいらっしゃるかもしれませんが、なにしろ私は鑑賞中に眠気に襲われ度々失神してしまったのであんまり覚えてないのです。そういうことでもうお開きにしてよろしいでしょうか。

 

『コヴェナント/約束の救出』

アフガンで米兵の命を救ったがために自分自身がタリバンに狙われるようになってしまった現地通訳の人を救うために米兵が再びアフガンに赴いて……みたいなお話です。ガイ・リッチーって良く言えば軽妙洒脱、悪く言えばしゃらくさい映画ばかり撮ってる人ってイメージがあって、とくに好きではなかったのですが、こんな骨太で緊迫感みなぎる戦争アクションも撮れるんだなーって感心してしまいました。とにかく気合いが入っててよろしい。そういう映画でした。

 

『落下の解剖学』

雪山に建つ山荘でおっさんが転落死して当初は事故死扱いされていたものの妻に疑惑の目が向けられやがて裁判に……みたいなお話です。次々と内情があきらかになっていく、という法廷劇ならではのサスペンスっぷりが見応えがありましたし、目に障害を抱えている息子やさらに犬も意外なかたちでドラマを盛り上げてくれます。ただ、この内容で2時間半は長い。どうにも地味で途中で飽きてしまいました。投げっぱなしジャーマン的なオチも好みじゃなくこれも個人的にマイナスでした。

 

『ハンテッド 狩られる夜』

ねーちゃんが不倫相手とドライブ中にガソリンスタンドに寄ったら何者かに銃撃されてひえー助けてー! みたいなことになるお話です。小規模なシチュエーションスリラーはばっちり好みなので期待まんまんでわざわざ新宿とかいうヤクザやヤク中やポン引きが蔓延る修羅の街の映画館まで観に行ったのですが予告編がピークでした。シンプルなのはべつに嫌いじゃないのです。しかし、これはただ単にアイデアが不足しているように感じました。まず、狙撃犯の動機や人物像がペラペラで「フーン」以上の感想が出てきません。ねーちゃんはねーちゃんで同情なり共感なりを誘うようなシーンがあったりしましたがこれもペラペラで「ウオー超がんばれ!!」みたいな熱い気持ちにもなれず。まあテメエらみてえなもんは勝手にしろや、みたく段々どうでもよくなっていっちまったというか、よく覚えてませんが中盤あたりからはフォルクスのハンバーグのことを考えてたような気がします。

 

『犯罪都市 NO WAY OUT』

お馴染みマ・ドンソクが悪党どもをぶっ飛ばす刑事アクション。もはや金太郎飴化した内容でしたが、相変わらず各々のキャラが立ってるし、アクションもしっかり気合い入ってる感じで、ジャンプの人気連載漫画を読んでいるような安心安定ぶりにニコニコしっぱなし。ふつーに楽しかったです。

 

以上。疲れた。おしまい。