2021年10月の消化物(音楽,映画)

ひさしぶりに先月もぐもぐした音楽や映画の短めの感想文を書いてみましょう。

 

【音楽】柴田聡子「雑感」

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シングル。いいねえ。音のデザインがますます洗練された感じ。それでいて小難しくなっているわけでもなく、しっかりとした「ポップス」に仕上がっている。前作EP『スロー・イン』もそうだったが、なんとなくベックの『Sea Change』あたりと近い感触がするな。おそらく来年リリースされるであろうニューアルバムにも期待が高まりまくり。

 

【音楽】『 柴田聡子のひとりぼっち’20 in 大手町三井ホール』

で、こちらはその柴田聡子の昨年開催されたライブのブルーレイ。じつはこの日のライブ、本当は私も観に行く予定でチケットも持ってたんだけど、ライブ数ヶ月前に右足の踵を骨折してしまいまだ万全じゃなかったためあえなく断念したのだった。それはさておき、内容的にはアコギとエレキを曲によって持ち替えながらのひとり演奏で、質素なスタイルによるパフォーマンスのため、耳馴染みの良い楽曲の魅力がより際立って聴こえる。選曲も現時点でベストと言える内容だし柴田聡子の入門盤としても良いのでは。つーか俺、エレキの弾き語りってなんか好きなんだなあ。かっこいいよね。

 

【音楽】プリンセスプリンセス『SINGLES 1987-1992』

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最近俺の中で降って湧いたプリプリブーム。いや、活動していた時代もアルバム何枚か聴いたりしてたんだけど「まあ、好きな曲、何曲かあるな」くらいで止まってた。で、なにがきっかけだったか忘れたがひさしぶりに聴いてみたら、これがすこぶる良くてびっくりした。「世界でいちばん熱い夏」は完璧な大名曲だし、Cメロがとりわけグッとくる「19 GROWING UP -ode to my buddy-」も素晴らしいし、「GET CRAZY!」や「GO AWAY BOY」などのポップに弾けたロックチューンも最高すぎる。あとビビったのは演奏が達者なこと。ドラムとベースのレコーディングは一時期まで影武者が演奏していたらしいが、おそらく影武者さんから技術をしっかりと受け継いだのであろう、ライブ動画観てもメンバーのみなさんフツーに演奏上手い。つーかライブ観てえ。また再結成してくれないかな。

 

【映画】『キャッシュトラック』

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まあ、簡単に言ってしまえばジェイソン・ステイサムさんがいつもどおり筋肉で森羅万象を解決してしまう単純極まりない映画なんだが、さすがガイ・リッチーと言うべきか、いやとくにガイ・リッチーの映画好きなわけではないが、とにもかくにも冒頭の印象的な長回しだったり時系列を巧みに交錯させた構成だったり、わりと凝ったつくりになっててフツーに楽しめた。かなり強引な展開もあったが、まあそこは「細けえことは気にすんな」ということで。

 

以上。疲れた。おしまい。