2021年7月の消化物(音楽,映画,本)

やる気がまったく出ねえよ。バイオリズムがね、おもいっきり落ちてんの。コロナの件ももちろん落ちてる要素のひとつだね。ともあれ、このまま落ちてる気分ほっといてもプラスになるどころかマイナスになっていく一方だしな。とりあえずなんか書くか。というわけで恒例の先月もぐもぐした音楽なり映画なり本なりの短い感想文です。

 

●【音楽】ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ『Back The Way We Came:Vol 1(2011ー2021)』

俺が買ったのは3枚組の完全生産限定盤。基本的に俺、ベストアルバムって好きじゃないんだな。アルバムってのはさ、曲順で緩急をつけたりそういうのが大切なわけじゃない。っていう古い時代の価値観をいまだに捨てきれない人間なもんでさ。でもノエルだからね。ボーナスCDにもいろいろ入ってるし。こうなったら地球最後のCD蒐集家として死ぬまで抵抗し続けるぜ!なんて意気込んでたくせにサブスクに染まりつつある俺なんだけど。実際新譜CDなんて1年以上ぶりに買ったよ。ひさしぶりに行ったタワレコ、ガラガラだったけどな。とりあえず新曲の2曲はいずれもノエルらしいメロディアスな曲で良し。ただインストやリミックス入れるぐらいだったらフジロックのライブをフル収録してくれたほうが個人的には嬉しかったな。

 

●【音楽】東京事変『音楽』

音楽 (通常盤)

音楽 (通常盤)

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椎名林檎のソロより東京事変な俺からすれば願ったり叶ったりの再始動作なわけだけど、これはぶっちゃけ言うと全然がっつりこない。少なくとも10周ほど聴いた現時点ではがっつりきてない。なんだろう、またひさしぶりにバンド組んでこんなことやってみたかったんですわーみたいな衝動なり必然性なりが感じられないというか。ヒップホップ調のやつとか新機軸っぽい曲もあったりするんだけどいまいち新鮮味がないというか。以前のスタイルをそっくりそのまま踏襲してほしかった、とかそういうわけではないんだけどな。まあ、印象が変わるのを期待してもうちょっと聴き込んでみるつもり。

 

●【音楽】キャロル・キング『Tapestry』

Tapestry

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ロックのガイド本にほぼ必ず載ってる名作中の名作とされているアルバムだがはじめて聴いた。耳に優しいアレンジで統一されていて、どの曲もメロディアス。刺激性や即効性には欠けるが、聴き込むたびにじわじわと全身に心地よく浸透していくような瑞々しさがある。いやーこれはなかなかいいですねー。

 

●【映画】『映画:フィッシュマンズ』

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フィッシュマンズの軌跡をバンドのメンバーや関係者、さらに生前の佐藤伸治のコメントを交えながら振り返るドキュメンタリー作。2時間52分という上映時間がネックになっている人がたぶんいるでしょうし、実際私も観る前はそうでしたが、いやこれはマジで観て良かった。じつに濃厚かつ濃密、丹念かつ仔細にバンドの歴史を紐解いていて時間が経つのを忘れてしまうぐらい観入ってしまった。とくに中期から後期へと突入していく時期の展開・物語はやはりすさまじく、魂削ってつくったからこそあれだけの楽曲・作品が生まれたんだな、と、畏怖の念のようなものすら抱いた。そして、フィッシュマンズの音楽、佐藤伸治の一番のファンは茂木欣一なのだな。なにより、佐藤伸治亡き後もフィッシュマンズとしての活動にこだわり続けている茂木欣一の覚悟が生半可なものではないことがわかった。

 

●【本】猿渡由紀『ウディ・アレン追放』

養女に対する性的虐待疑惑によって映画界から実質的に干された状態にあるウディ・アレン、その件の問題の内実に迫ったルポタージュ。不勉強ながら私はこの件についてほとんど詳しいことは知らなかったんですけど、著者の猿渡氏はウディ・アレンのファンでありながらもフラットな視点で関係者らが口にした嘘か真かわからぬエピソードを淡々とした筆致で書き連ねておられていて、で、結局のところ映像などで記録されてない以上、真実が明かされるのは土台無理な話なのでは、と思った次第。なんというか、やっぱり親子だろうが夫婦だろうが深い部分でこじれるとどうにもならねえな。

 

以上。疲れた。おしまい。