ナンバーガールのライブを観てきた。ちなみに私は再結成後のナンバーガールのライブを観るのははじめてで、その前に観たのははるか昔の19年前に行われた解散直前の東京ラスト公演(@Zepp Tokyo)である。ついでにコロナ禍以降という意味でもはじめての、およそ1年半ぶりのライブ観覧でもあった。
当然ながら来場者全員マスク着用必須。おまけに会場にはパイプ椅子が設置されており立ち上がって観るのも歓声を上げるのもNGだし酒も飲めないしキャンプファイヤーだって出来ない。いやキャンプファイヤーはもともと出来ないだろうし、というかそもそもやるつもりもないが、とにかくいろんな規制があるので思うように騒げない。クラシックのコンサートではなくロックのライブなのに、だ。とはいえ、こういうご時世なのでしかたがない。ちくしょう。コロナめ。
んで、ライブ。
いやあ。良かった。とても良かった。なんというか、これは3月に開催されたZAZEN BOYSとの無観客ツーマンライブをネット配信で観たときにも感じたことだが、「ちゃんとナンバーガールになっていた」し、それでいて、「アップデートされたナンバーガール」でもあったというか。
いや俺はね、同窓会っぽい感じのライブになるのが一番心配だったんですわ。でも、バンドの音は「あの頃」とおんなじように尖りまくっていた。おまけに野音のときとおなじように新曲もやってくれて「その先」を垣間見せてもくれた。それがなにより嬉しかった。
さらに嬉しかったのがアンコールでの出来事である。
演奏を始めたものの向井のギターのチューニングが合っておらずナカケンが微笑みながら突っ込みを入れ中断、という場面があった。正直、この日一番びっくりした。こういう光景は以前のナンバーガールのライブではけっして観られなかったはずである。
いろいろあってオトナになったナンバーガール。ただし変わらず音はギラギラしている。
「令和版ナンバーガール」
最高じゃないか。
いや、こうなったらもうアルバム出してほしいわ。いまメジャーリーグで大谷さんがすごいことになってるし、いっそZAZENとナンバーガールの2刀流による2枚組アルバムをリリースとかおもしろい試みではないかと思う。
まあ、その前に早くコロナにくたばってもらって以前のようにオールスタンディングで客でぎゅうぎゅう詰めのなか大声出して喚いたり思う存分に身体動かしたり大騒ぎしたいよねって話。
とりあえず早くワクチン打たせろや馬鹿野郎。注射、嫌だけどな。怖いよー。はい。我慢します。