タイトルのとおりである。
この人は音楽的にここがこう優れている、とか、そういう話を書くわけではなく、私が個人的にふだん愛聴させていただいているミュージシャンの「好き」の度合いを相撲の番付形式でもってランク付けしてみようと思う。
以下が内訳である。
●横綱(大好き)
●大関(かなり好き)
●関脇(わりと好き)
●小結(そこそこ好き)
●前頭(よくは知らないが、最近気になっている)
というわけでさっそく書いてみる(※尚、ミュージシャンの並びは、「洋楽」「邦楽」の順番で、ともに「あいうえお順」で記載させていただく)。
●横綱(大好き)
洋楽→オアシス、ニルヴァーナ、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ、ビートルズ、ブラー、マーズ・ヴォルタ、レディオヘッド
邦楽→エレファントカシマシ、小島麻由美、ザゼンボーイズ、鹿の一族、スーパーカー、ナンバーガール、ゆらゆら帝国
むろん、「横綱」(超大好き)であるからして、いずれのミュージシャンもアルバムは全部所持しているし、ライブも何度も観に行ったことがある人たちばかりである(ビートルズとニルヴァーナは、世代的・時期的にライブを観ることは不可能だったので当てはまらないが)。
オアシス、ニルヴァーナ、ブラー、レディオヘッドは、私が洋楽にのめり込むきっかけとなったバンドであり、なおかついまでも大好きなのでこの位置。
で、ちょうど洋楽にのめり込んでいるその時期にタイミングよく再評価の機運が高まっていたのがビートルズだった。それまでの私のビートルズに関する知識といえば、「イエスタデイ」と「レット・イット・ビー」ぐらいだったが、『ビートルズ・アンソロジー』がテレビで放送されていたので何の気なしに鑑賞したら、まあ、これが見事にはまった。「こんなすげえバンドだったのか!」と、「ビートルズ」→「古臭いロック」という自分の無知を恥じた次第。
マーズ・ヴォルタは作品も好きだがなにより来日公演が素晴らしすぎた。とくに忘れられないのが2ndアルバム『フランシス・ザ・ミュート』がリリースされた際に渋谷クラブ・クアトロで行われた来日公演である。とにかくものすごかった。あんなに興奮して大暴れしたライブは後にも先にも記憶にない。
ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズに関しては、もともとオアシス時代からノエルがヴォーカルを担当している曲が好きだったし、なにより音楽的にノエルのソングライティング能力にまったく衰えが見られないどころか、むしろオアシス後期のころよりあきらかに向上(復活)しているのがたいへんよろしい。オアシス時代よりものびのびと活動しているように感じられるし、個人的にはオアシスよりも好きかもしれない。
ナンバーガール、スーパーカー、ゆらゆら帝国は、「洋楽>邦楽」という私のしょーもない中二病的偏見をぶっ壊してくれた素敵なバンドたちだ。
エレカシは2003年にリリースされた『俺の道』を聴いて衝撃を受け、その後、過去作も聴いてまたまた衝撃を受けて、以来、大好きなバンドになった。ただ、宮本の狂気性ではなくポップな路線を重視した、いわゆる「ポニーキャニオン期」と現在の「ユニヴァーサル期」にはあまり関心が持てないでいる。
ザゼンボーイズは最新作の『すとーりーず』で個人的に評価が少し落ちたが、それでもまだ関心は強くあるのでこの位置。
小島麻由美は3年前ぐらいに突如としてはまり、今でもライブが開催されるとなれば足繁く通っている。昔はホーン隊とかが入っている音楽は好きではなかったのだが、小島麻由美のおかげでそっち方面への音楽にも最近興味が出てきた。個人的には、いまもっとも新譜を待望しているお方である。
松崎ナオはソロの作品も好きだが、個人的にバンドサウンドが好きなのと、なによりバックを固めているベースの鹿島達也とドラムの鹿野隆弘の演奏っぷりが素晴らしいのでランク的に鹿の一族のほうを上位とさせていただいた次第。
●大関(かなり好き)
洋楽→ウィーザー、ケミカル・ブラザーズ、スマッシング・パンプキンズ、フィオナ・アップル、ミューズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
邦楽→Indus & Rocks、宇多田ヒカル、椎名林檎(東京事変)、スクービー・ドゥー、hide、松崎ナオ、モーサム・トーンベンダー
このランクにいる方々に関しては、基本、全アルバムを持っていて、なおかつライブも何度か観に行ったことがあるが「超大好き」とまでは行かない人らである。
ウィーザーは1stの『ブルー・アルバム』がとにかく良すぎて、ほかのアルバムがどうしても見劣りして聴こえてしまうのでこの位置。
ケミカルは4th『カム・ウィズ・アス』までは最高だったが、その後はちょっと興味を失ってしまった。
スマパンは個人的には捨て曲が多いバンドなのだが、それ以上に大好きな曲もいっぱいあるし思い入れも強いのでここ。
フィオナ・アップルはデビュー時の騒がれている頃に聴いたときはよくわからなかったが、3年ぐらい前になんとなく中古CD買って聴き直してみたらはまった。ライブを観れてないのでどうにか来日公演が実現してほしい。
ミューズは4th『ブラック・ホールズ・アンド・レヴァレイションズ』以降、まるっきり興味を失ってしまったが、ついこないだリリースされた新アルバム『シチュエーション・セオリー』がなかなかいい感じなので個人的思い入れ度盛り返し中。
レッチリをリアルタイムで聴くようになったのは7th『カリフォルニケイション』からで、じつは昔のバリバリなファンクをやっていたころよりもこのころのほうが思い入れがある。ただ、ジョン・フルシアンテが2度目の脱退をしてしまってからはやはり興味は薄れてしまったが。
邦楽でいま赤丸急上昇中なのがIndus & Rocksである。美メロが展開される歌モノも素晴らしいし、このバンドのおかげでインストゥルメンタル系のロックに興味を持つようになった。
宇多田ヒカルは復帰後の作品が以前の作品ほど興味を持てないのでここ。
椎名林檎(東京事変)は好きは好きだが、なんかそこまで思い入れはない。なんだか「優れたミュージシャン」というよりは「有能なパフォーマー」という感じが強いというか。まあ、好きだが。
スクービーは『何度も恋をする』がリリースされたころは2・3ヶ月にいっぺんぐらいのペースでライブに通いつめるほどはまっていたが、以降は尻すぼみ状態に。ただ、去年リリースされた『CRACKLACK』がなかなかの出来だったので、こちらも現在思い入れ度盛り返し中。
hideは『Ja,Zoo』を聴いてめちゃくちゃ感動した。ただ、その時にはご存じのとおりすでに亡くなっていたわけで。若くして亡くなったミュージシャンは少なくないが、個人的に「その先」を見たかったととくに残念に思っているのがhideである。
モーサムは藤田勇がドラムをやってたころまでは大好きだった。ここ数年はほぼ活動休止状態みたいだが、願わくば藤田勇がまたドラムに戻って再度オリジナルメンバーの3人で復活していただきたい。
●関脇(わりと好き)
洋楽→R.E.M.、エイフェックス・ツイン、クーラ・シェイカー、スーパー・ファーリー・アニマルズ、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、ティム・バックリィ、トラヴィス、ナイン・インチ・ネイルズ、パブリック・イメージ・リミテッド、パルプ、プライマル・スクリーム、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、マンサン
邦楽→岡村靖幸、坂本慎太郎、Shing02、玉置浩二、toe、フィッシュマンズ、ポラリス
思い入れはそんなに深くはないがわりと曲をチェックしたりライブもたまに観に行ったりしたことがあるのがこちらの方々。
R.E.M.は好きは好きだがなんかキャラが薄い感じがしてそこまで思い入れはない。
エイフェックス・ツインは完全に『リチャード・D・ジェームス・アルバム』だけの一択。ほかのアルバムもいくつか聴いたがよくわからん。
クーラ・シェイカーはデビュー作の『K』にめちゃくちゃはまったが、いま聴くと「うーん、そこまでじゃないかも…」って感想になってしまうのでここ。
スーファリはR.E.M.と似た理由で、好きは好きだがなんかキャラが薄い感じがしてやっぱりそこまで思い入れはないバンドである。
スライは『暴動』を聴いてめちゃくちゃはまって、ほかのアルバムも聴いたがいまのところよくわからんのでやっぱりここ。
ティム・バックリィは『ハッピー・サッド』というアルバムが良すぎて、なんか自分の中で完結してしまったというか、ほかのアルバムに手が伸びるまでは行ってない。
トラヴィスもやはりキャラが薄いので思い入れ度は低い。でも、次来日したらライブはいっぺん観ときたいなと思っている。
ナイン・インチ・ネイルズもティム・バックリィと似た理由で、2ndの『ザ・ダウンワード・スパイラル』が良すぎるせいか、なんだかほかのアルバムにあまり興味が持てない。
個人的にはジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)といえばピストルズよりもPILである。ただ、アルバムによってはよくわからない部分も多いのでここ。
パルプは完全に『ディファレント・クラス』だけの一択。一番洋楽を聴いていたころにはまったアルバムなので思い入れは深いバンドだが、やはりほかのアルバムを聴こうという気にはなぜかならない。
プライマルやマイブラやマンサンもパルプと似た理由で、プライマルは『エクスターミネーター』、マイブラは『ラヴレス』、マンサンは『Six』一択のみの番付入り。
岡村靖幸は「カルアミルク」と「Super Girl」ぐらいしか聴いたことがなかったが、最近『家庭教師』というアルバムを聴いてみたらめちゃくちゃはまった。今後ほかの作品にも手を伸ばしていくつもりなので大関・横綱昇進も充分にありうる存在である。
坂本慎太郎はゆらゆら帝国ほど興味は持ててない。どのアルバムも好きは好きだが、なんか作風がどれもおんなじ感じがするので、ちょっと食傷気味というか。違った方向性も見たい。
私があまり得意ではないヒップホップ系で唯一上位にランク入りしたのがShing02だ。2ndの『400』まではめちゃくちゃ聴きこんでいたのだがその後は…(略)。
玉置浩二はライブを何度も観に行ったことがあるし、もちろん歌唱力が抜群に素晴らしいのは言わずもがなであるが、好きな曲と興味を持てない曲の差が激しいのでこの番付。
toeはライブが素晴らしいだけに、スタジオ盤がちょっとおとなしく感じてしまう。いや、ライブYouTubeでしか観たことないんだけど。とりあえず一度ライブを観に行きたい。
フィッシュマンズは個人的な好みとして「横綱」に位置するはずの音楽性を持ったバンドだが、なぜかあまり思い入れが湧かない。完全に後追いだったので、もっと若いころに聴いていれば思い入れ度が違ったかも。
ポラリスもtoeとおなじ理由で、ライブに比べてスタジオ盤がちょっともの足りなく感じてしまうバンドである(ちなみにポラリスはちゃんとライブも観に行ったことはある)。
小結(そこそこ好き)
洋楽→アット・ザ・ドライヴ・イン、アデル、アラバマ・シェイクス、アリス・イン・チェインズ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、オマー・ロドリゲス・ロペス、カーディガンズ、カン、キング・クリムゾン、クイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジ、シガー・ロス、ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス、ジャニス・ジョップリン、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン、ジョン・レノン、セックス・ピストルズ、ダニー・ハサウェイ、ダフト・パンク、デヴィッド・ボウイ、ディスメンバメント・プラン、デリンジャー・エスケイプ・プラン、ドアーズ、トーキング・ヘッズ、ニール・ヤング、ピクシーズ、ビョーク、ブラッド・オレンジ、プリンス、プロディジー、ベック、ポップ・グループ、ポリス、ホール、ポール・マッカートニー(ウイングス)、ホワイト・ストライプス、マイルス・デイヴィス、ローリング・ストーンズ、ローリン・ヒル
邦楽→安全地帯、INU、UA、奥田民生(ユニコーン)、Kimonos、キリンジ、コーネリアス、じゃがたら、Zilch、田渕ひさ子、中村弘二、七尾旅人、B'z、フルカワミキ、ブルー・ハーブ、真心ブラザーズ、LAMA
つーかなげえな。
もう飽きてきた。
まあ、この番付に位置している人らは「5曲以上好きな曲がある」って方々である。
●前頭(よくは知らないが、最近気になっている)
邦楽→塚本功、土岐麻子、ネクライトーキー
「1・2曲、好きな曲がある」というミュージシャンを挙げていくとキリがなくなるので割愛ということで、最後の前頭は、「よくは知らんが、最近気になっているミュージシャン」の方々である(最近は邦楽にばかり関心が行っているので洋楽はノーチェック)。
塚本功は小島麻由美関連で最近興味あり。
土岐麻子はtoeとの絡みでおなじく興味ありの存在に急上昇中。
ネクライトーキーはYouTubeがやたら薦めてくるのでためしに動画を見てみたらなかなか良かった。来月リリースされる初のフルアルバムを購入するつもりなので、その内容次第では番付上位進出が見込まれる存在である。
以上である。
超疲れた。
まあ、こんなもん読む人はいないだろうが、意外に読んでみたらおもしろかった、という人は自分でやってみるのも楽しいかもしれない。まあ、超疲れるが。