長渕の「しゃぼん玉」の歌詞について、俺はこう解釈している

今日は長渕剛の「しゃぼん玉」の歌詞について、俺はこう解釈している的なことを書きたいと思う。

というのも、この「しゃぼん玉」、一聴するとなに言ってんだかよくわからん歌なのだが、少しばかり斜めった視点でもって歌詞の意味を読み解いていくとじつにわかりやすい表現で構成されているのが理解できるのである。

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「しゃぼん玉」は随分前にリリースされた曲だが、当時はかなりヒットした。長渕にとくに関心のない人たちにも広く知れ渡っているはずだ。にもかからず、その歌詞について、俺とおなじような解釈をしている人間をなぜかこれまでに見たことも聞いたこともない。そのことについて俺は長いことなんだかモヤモヤするものを抱えてきた。そのモヤモヤを解消するために書く。

ただ、解釈の内容がちょっとアレなので、正直ビビってもいる。

言うまでもなく長渕のファンは怖い印象があるからだ。

ともあれ、それが音楽であれ、あるいは映画や小説であれ、優れた芸術作品は受け手がさまざまな解釈をすることができるものではないだろうか。

第一、今回開陳する私の「しゃぼん玉」の解釈は見当違いかもしれないが全然悪意があるものではない。だからなにかの間違いでこの文章を読んでしまった長渕ファンはどうか怒らないでほしい。

というわけで、いきなり結論から言おう。

「長渕の『しゃぼん玉』は、オトナのお店、つまりフーゾクのことをうたった歌なのではないか」

しつこいが怒らないでほしい。私は大真面目だ。

では、歌詞を引用しながら詳しく解説していこう。

ひりひりと傷口にしみて眠れなかったよ/泣きっ面にしょんべんひっかけられた夜

まずは冒頭である。これはSMプレイについて歌っているのではないかと思われる。「ひりひりと~」の部分は鞭を使ったプレイ、「泣きっ面にしょんべん~」の部分はいわゆる放尿プレイというやつである。

薄情な男だと夜を一枚ひんめくりゃ/ぐずぐずしてちゃいけねえと照れずに思えた

続くこの部分は一見するとわかりにくいが、おそらく妻帯者であるにもかかわらずフーゾクで遊びほうけている葛藤と開き直りというアンビバレントな心象風景をあらわしているのであろう。

さらに歌はこう続く。

つまらぬこだわりは身を縮めるだけだった/ほんの一瞬でもお前を愛せてよかった

ここいらへんはかなりストレートである。「つまらぬこだわりは~」の部分はフーゾクに行くことに罪悪感を覚えたってストレスがたまるだけだぜというさらなる開き直りに思える。続く「ほんの一瞬でもお前を愛せて良かった」という部分に至っては、客と嬢の一回限りの関係をそのままズバリと描いているのではないか。大胆不敵と言うしかないラインである。

枯れ果ててしまっても温もりだけは残ったよ/妙に悲しくていさぎよくて本当に気持ちよかったよ

無事とろろ汁的なモノを放出し「枯れ果ててしまっ」たものの「温もりだけは残ったよ」。なにより「本当に気持ちよかった」んだから大満足であったに違いない。

いよいよサビである。 

淋々と泣きながらはじけてとんだけど/もっと俺は俺でありますように/いったい俺たちはノッペリとした都会の空に/いくつのしゃぼん玉を打ち上げるのだろう?

淋々と泣きながら」はあえぎ声のことであろう。そして、とろろ汁的なモノが「はじけてとんだ」。「いったい俺たちは~」からいきなり視点が客観的になるが、おそらく賢者モードに突入したのだろう。

歌は2巡目に入る。歌詞はこうだ。

きしりきしりと横っ腹が痛かった/馬鹿っ面ぶら下げて上等だとひらきなおった

激しく腰を振ったせいで「横っ腹が痛」い。気持ちよすぎてアヘ顔になり嬢に笑われちゃってちょっと傷ついたけど客として至極真っ当な反応をしたまでであって「上等だとひらきなお」ればよろしい。

人生が少しだけうるさくなってきたけど/逃げ場所のない覚悟が夢に変わった

今度はいきなり世界観が広範囲になった。また罪悪感が襲ってきて、つい現実逃避をしてしまったのかもしれない。

帰りたいけど帰れない/もどりたいけどもどれない/そう考えたら俺も涙が出てきたよ

また懲りずに遊びに来たが、なぜか指名した嬢ではなくあきらかに別人の怪獣みたいなババアがやってきやがった。誰だおまえは。詐欺だろ。ふざけんなこの野郎。けど店員がいかつい感じの奴なので文句も言えないしなあ……。「帰りたいけど帰れない」し「もどりたいけどもどれない」。なにやってんだか俺は……。「そう考えたら俺も涙が出てきたよ」。

くじけないでなげかないでうらまないでとばそうよ/あの時笑って作ったしゃぼん玉のように

もうカネ払っちゃったんだし悔やんでもしょうがないじゃないか。ババアだけどプレイは達人級かもしれんし。だから「くじけないでなげかないでうらまないで(とろろ汁的なモノを)とばそうよ」。こないだ行ったソープランド(しゃぼん玉)~でアヘったように。

そして、先ほどのサビが2回歌われて曲は終わる。

というわけで、いかがだっただろうか。おわかりいただけただろうか。

つーか、俺の解釈が間違ってなかったとしたら長渕ってマジでぶっ飛んでるわ。

まあ、間違ってるか云々はべつにして俺が長渕ファンにぶっ飛ばされそうな気がするが。