この人の顔って怖い。
本作『コントロール』で凶悪な死刑囚を演じるレイ・リオッタを見てあらためてそう思った。
「人格矯正プログラムに協力して実験が成功すれば死刑なしにしてやってもいいよ。実験しても悪いやつのままなら死刑な」
つう、大雑把に言っちゃうとそういうストーリー。
でだね。最初のほうに書いたとおりレイ・リオッタの顔がとにかく怖いんだ。
実験室から脱走を試みたりだとかいろいろありつつ
「お、今度こそ真人間になったかな?」
っていう過程が何度もあるんだけど、なにしろ顔がずっと怖いもんだから
「こいつ、またなんかやらかすんじゃねえか?」
みたいな疑念が消えないの。
なもんで最後まで気を抜けない。
で。顔といえば博士役を演じているウィレム・デフォーの顔もものすごく特徴的だね。
この人の顔はなんつうのかな。まあ、単刀直入に言っちゃうと変な顔。
ちなみにこの映画には出てないけどゲイリー・シニーズも変な顔だね。
バランス的になんか変。
まあ、そういう種類の顔。
んでね。この人、レイ・リオッタをどうにかして真人間に矯正させようと奔走する博士なの。ものすごい善人。でも顔が変だからマッドサイエンティストにしか見えないわけ。
「いいやつっぽいけど、こいつもなんかやらかすんじゃねえか?」
みたいな。そういうハラハラドキドキ感がある。
これはもうね、キャスティングの勝利だね。
怖い顔VS変な顔。
ふたりの顔力で2時間退屈せずに観られる映画。
たとえるなら、小沢仁志とジミー大西が主演張ってるみたいな。
ね? ありえないと思うけど、とりあえずなんだかおもしろそうでしょ。
一見の価値あり。