最近観た映画

長い文章を書く気力がないのでひさびさに最近観たいくつかの映画の短い感想文でも書いてみようと思うので何卒よろしくお願いいたしますというかなにをお願いしているのかよくわからんがとにかくよろしくお願いいたします。

 

『ヴィジット』

ヴィジット (字幕版)

ヴィジット (字幕版)

  • オリビア・デヨング
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シングルマザーに育てられている姉弟が休暇を利用してはじめて会う祖父母の家に泊まりに行ったら「なんか知らんけどジジイとババアの様子がおかしい! 怖いよー」みたいに転がってくお話。全編、姉もしくは弟が撮影した映像というテイのいわゆるPOVホラー作で、人喰いサメもホッケーマスクを被った怪人もいっさい登場しないが心理的にジリジリと蝕まれていくような独特の恐怖感がある。姉弟のキャラも立っていてとくにラップかましてイキリまくる弟くんがとても良い。あと、やたらと出てくるババアの生尻がかなりの恐怖映像でもある。にしてもシャマランの映画って初見はおもしろくても見返す気になれないのはなぜなんだろうか。

 

『反則王』

反則王(字幕版)

反則王(字幕版)

  • ソン・ガンホ
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なにをやってもダメで生きがいのないヘボサラリーマンが一念発起してプロレスに挑戦するお話。なんともスカッとしない内容の作品だが、その代わりに人生の苦みや哀愁を味わえる。今よりスリムなソン・ガンホ(ジャルジャル福徳似)が主人公役を好演。

 

『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』

SNSの承認欲求がテーマのSF。この作品にみのもんた風の首謀者と電飾まみれのデブの悪者を足したら『バトルランナー』のリブート版になるのでは、と思った。

 

『エアポート'75』

エアポート'75 (字幕版)

エアポート'75 (字幕版)

  • チャールトン・ヘストン
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コックピットにおもいっきり穴が空いてるのにフツーに操縦できてるのはなぜなんだぜ。

 

『イット・フォローズ』

セックスすると呪いが伝染するという一風変わった設定のホラー。ゾンビも「のろいタイプ」が好きな自分としては、この映画でヌメヌメと忍び寄ってくる「それ」の恐怖感は出色と言いたい。個人的には何度も観たくなる作品。

 

『LIVE AND DIE リヴ・アンド・ダイ』

さまざまな視点で過去と現在を行き来しながら次第に事の真相があきらかになっていく、という『バンテージ・ポイント』風の構造を持ったクライムサスペンス。両作品にフォレスト・ウィテカーが出ているのは偶然なのか、それともパロディのつもりなのか。ともあれ、そのフォレスト・ウィテカーは序盤ですぐに退場してしまう。フォレスト・ウィテカーの壮大な無駄遣い映画と言いたくなったがわりと楽しめた。ダイナーでの強盗事件を発端に、強盗団と汚職警官とマフィアのボスの必然の出会いと裏切り、さらにその場に偶然ムショ帰りの青年がいたことによって事態がどんどん複雑に絡まり合っていく。ようするに「最後に笑うのは誰だ?!」的なお話なのだが、展開が巧妙かつスリリングなので最後まで飽きずに観られた。残尿感があるオチはちょっとアレだが良作。

 

というわけで今回の一等賞は『イット・フォローズ』でした。

疲れた。おしまい。