いろいろあってちょっと元気がないのですが私は大の音楽好きの人間なのであって私を景気づけるために最近聴いた音楽の話でもしようと思いますので、本日は何卒よろしくお願いいたしますというか、なにを何卒よろしくお願いしているのか自分でもよくわかりませんが、とりあえずよろしくお願いいたします。
アル・クーパー『赤心の歌』
ロックの名盤ガイドに必ずと言っていいほど掲載されているアル・クーパーの6thアルバム。
ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」で聴けるあの印象的なオルガンを弾いている人というのはなんとなく知ってはいたが、今の今までご本人さんの音楽は聴いたことがなく本作で初拝聴。顔もよく知らなかったが、おそらくジャケ中央に写っているトータルテンボスのアフロの人によく似た髪形をしている彼こそがアルさんに違いない。
1972年にリリースされたらしく45年も前の古い作品であるが、古びた感じはまったくしないし、むしろ今聴いてもモダンな響きが感じられるサウンドである。
中でも3曲目に収録されているシャレオツ感満載のソウルバラード「ジョリー」はアルさんの代表曲とのことで、私も聴いた感じ、なかなかに気に入ったが、それよりもメロディアスな曲調とゴージャスなゴスペル風のコーラスがなんともドラマチックで感動的な①「(Be Yourself)Be Real」や、泥臭いブルージーなギターを中心に添えながらもしっかりポップソングに仕立て上げている②「As The Years Go Passing By」のほうが印象に残った。
ポール・マッカートニー&ウイングス『Wings Over America』
4月に観に行くポール・マッカートニーのライブをより楽しむための予習としてブックオフで購入。2枚組のライブ盤である。
いやーいいわ、これ。
ビートルズの曲は少ししか演奏されておらず、ほとんどがはじめて聴いた曲だったが、いかにもポールらしいポップで親しみやすい曲ばかり。なによりポールのヴォーカルが絶好調だし、ブリブリ弾きまくっているベースもこれまた素晴らしく、ライブ盤ならではの迫力がとてもよい。あと、手数の多いドラムの人の演奏ぶりもわたくし的には大好物だった。4月のライブがますます楽しみになってきた。
デリンジャー・エスケイプ・プラン『Irony Is Dead Scene』
2002年にリリースされたEP盤で、当時交流があったハードコア系の音楽を好きな人たちがこぞって大絶賛していたので聴かせてもらったのの「よくわからん」というのが私の正直な感想だった。で、そのまま耳にすることもなかったのだが、こないだブックオフで発見、懐かしさもありなんとなく購入して聴いたみたところ、まあ、これがじつに素晴らしくてびっくりした。
嵐の中でプログレを演奏しているかのごとく凄まじい勢いで転調する構成も、変拍子雨あられ状態のとてつもなくレベルの高い演奏技巧も、地の底でうめくような低音ヴォイスでおどろおどろしさを演出しながら突如として血管が切れたかのごとく金切り声を上げるホラーきわまりないマイク・パットンのヴォーカルも、とにかく最高に楽しい。それでいて暑苦しさが皆無なのがまたいい。
いやあ、なんでこんなに楽しい音楽を当時はわからなかったのか。つーか、まだ活動しているのだろうか。活動しているなら、ぜひ来日公演を観に行きたい。
- アーティスト: Dillinger Escape Plan
- 出版社/メーカー: Epitaph / Ada
- 発売日: 2002/09/03
- メディア: CD
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小島麻由美『Cover Songs』
過去にシングル曲のB面などで発表されたカバー曲をひとつにまとめたアルバムで、本作用に新緑されたのは⑮「Hava Nagila」と⑯「君の瞳に恋してる」のみ。個人的には前述の⑯「君の瞳に恋してる」や、ほかに①「ろくでなし」、②「ミルク・ティー」、③「夜明けのスキャット(Live)」などがいい感じに「小島臭」のようなものが出ていてたいへんよろしいと思った。
ちなみに明後日の日曜にビルボード東京にて開催される小島さんのライブを私は観に行く。気が向いたら感想を書くかもしれないし書かないかもしれない(※書きました→該当記事)。
以上です。まだまだありますが、疲れたので今回はここまでにしておく。また気が向いたら書きます。