2024年5月の消化物(音楽、映画)

ひさしぶりにかなり長いことサボってしまった。3ヶ月前に観た映画の細かい内容なんて覚えてないぞ。まあいいか。

 

【音楽】カネコアヤノ『カネコアヤノ Billboard Live ワンマンショー  2023-12.15 Billboard Live OSAKA』

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お馴染みのバンドのギタリストである林宏敏との2人体制で臨んだビルボードライブ大阪での公演を収録したライブ盤。やはりカネコアヤノはライブとなると気合がすごい。歌声のハリツヤ、伸び、さらに荒っぽさまで含め、「これぞライブ!」という気にさせてくれる。今後はバンド活動時は「kanekoayano」という名義でやっていくとのことなので、待望のフルバンド体制のライブ音源リリースにも俄然期待が膨らむ。

 

【映画】『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』

「生まれたときに洗礼を受けたから」とかよくわからん理由でキリスト教の連中に連れ去られ強制的に教会に入所させられてしまうことになった7歳の少年の物語で、1800年代のイタリアで実際に起こった出来事を元にしたお話とのこと。まあ、エグい。実質的には「拉致・洗脳」であり、万能の神、イエス・キリストのためだったらなんでもやっていいのかと言いたくなる。というか、3食メシつきで働かなくていいんだったら代わりに俺を入れてくれ。とりあえず「神のご加護がありますように」とか祈ってればいいんだろ。ああ、でも好きなときにライブとか映画観に行けないなんてイヤだな。やっぱ許さん! あんまし人のことナメてんじゃねーぞコノヤロー! みたいな映画だった。ような気がする。

 

【映画】『ジョン・レノン 失われた週末』

ビートルズやジョン・レノンについてある程度知識がある人なら誰もが耳にしたことはあるだろう「失われた週末」を詳細に描いたドキュメンタリー。とにかく、こんな出来事があったのか?! こんな裏話が?! こんな映像や写真が残ってたのかスゲー!! とか野次馬根性みたいなものが発動し興味津々に見入ってしまった。実際にメイ・パン本人が出てきて証言し、ジュリアン・レノンもメイ・パンの加勢をするようなテイの証言したりする一方で、ヨーコのほうはというと悪魔というか妖怪というかなんかこの人感じ悪いよねみたく描かれている。そもそもメイ・パン視点でつくられた作品なのですべての話を鵜呑みには出来ない。出来ないが、「もしもこのままずっとこのふたりが一緒だったら…」という願望込みの妄想をしてしまうくらいなんだかめちゃくちゃ楽しそうにやってるジョンとメイ・パンが印象に残った。

 

【映画】『胸騒ぎ』

デンマーク人一家が旅行中にふとしたきっかけでオランダ人一家と出会いツーカーの仲になって帰国後「こっちに遊びに来ないかい?」とかオランダ人一家に誘われ遠路はるばる彼の地を訪れたはいいがゴニョゴニョ…みたいなお話。とりあえず退屈はしなかった。じりじりと違和感を膨らませていく演出、ねっとりとした恐怖描写も良い。ただ、「そのままじゃないか」みたいなガッカリ感があった。「主人公夫婦がアホすぎる! あとよく知らない人の家でむやみにセックスするんじゃない!」と叱りたくもなった。あともう一工夫あれば傑作になったのでは。なんかもったいないな、と思った。

 

【映画】『またヴィンセントは襲われる』

ある日突然、目が合ったらボコられるようになってしまったおっさんの物語。うーん、設定自体はおもしろいなと思ったが、いまいちノリが合わなかった。オフビートと言ったらいいのか、意味もよくわからずオフビートって使ってみたかったからなんとなく書いたが、個人的な趣味としてはもう少し緊迫感みたいなのが欲しかった。グラサンかけりゃいいじゃない、みたいな穴も、わざわざ描かなかっただけなのかもしれないが気になってしまった。

 

【映画】『フューチャー・ウォーズ』

「地球滅亡を食い止めるため未来からバカがやって来た!」みたいなSFコメディ。冒頭のギャグパートで大いに笑わせてもらい期待まんまんになったが、その後はそれ以上の盛り上がりポイントが訪れず。なんか登場キャラにもっと魅力があれば昨年の『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『フリークスアウト』級の作品になったのでは、と思った。

 

【映画】『殺人鬼の存在証明』

「36人が殺害された未解決事件を追う」みたいなお話で、それはそれは警察のみなさんご苦労様ですと言いたくなるところだが、ただでさえ重苦しいお話であり、しかもテンポが鈍重なせいか、やたらと長く感じ、ホセ・メンドーサ戦を終えた矢吹丈のようにぐったりとしながら観ていた記憶がある。とはいえ、かなり気合が入ったバカが出てくるシーンだけは思わず身を乗り出しそうなくらいの勢いで笑わせてもらったのでよしとしたい。

 

【映画】『ありふれた教室』

ああ、どんなんだったっけ。だめだ、覚えてねえや。というか、観に行ったことさえ忘れてた。ロン毛の先生が「人という字は…」とか言って腐ったみかんがどうのこうのみたいな話ではなかったのはなんとなく覚えているが……。

 

【映画】『関心領域』

アウシュヴィッツ強制収容所と壁一枚隔てた家で優雅に暮らす収容所所長一家を描いたお話。残酷行為を音のみで描写するという試み自体は新種のホラーか反戦映画といった感じで目新しさもあり興味を惹かれたが、延々とそんなような調子なので、はっきり言ってしまうと途中で飽きてしまった。史実の知識があるとよりこの映画の強烈さが理解できるそうだが、恥ずかしながら私にはそのような知識などなく、シンプルに「おもしろくねえよ」と思ってしまった。

 

以上。疲れた。おしまい。