CDを愛している

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俺はCDが好きだ。

なにしろあのまんまるい形がいい。

いや、ごめん、嘘。べつに丸いのはどうでもいい。

なんなら、四角でも三角でもひし形だったりしていてもかまわん。

とにかくCDを購入してこそ「音楽を手に入れた」という満足感に浸ることができる。その手に入れたCDの内容が素晴らしかった場合、音楽好きとしてこれ以上ないほどの満足感を得ることができる。

家ではヘッドフォンを装着して爆音でCDをかけている。

爆音で聴くのは単純に「でかい音で聴くのが好き」というのもあるが、どんな些細な音も聴き逃したくないという理由もあるからだ。魂込めて音楽を作っているであろうミュージシャンのCDだからこそ、受け取った側として真剣に耳を傾ける。高校生の頃に音楽に夢中になって以来、俺は常にそのような姿勢で音楽と接している。

ついこないだ、

「今度の休みの日は中古CDでも漁りにひさしぶりに津田沼のディスクユニオンに行こうかな」

なんて考えていたのだが、なんか「いやな予感」がなんとなくしたのでネットで調べてみたら、見事にぶっ潰れていた。すでに一年くらい前に閉店していたらしい。

ああ。悲しい。

おなじ津田沼のイオンの中にあるタワーレコードも、以前に比べてあきらかに活気がないし品揃えもすこぶる悪くなった。声優だのアイドル関係のCDは逆に以前よりも広く売り場が設置されているような感じだったが、あいにく俺は声優にもアイドルにも興味がない。

秋葉原のタワーレコードは、改装したってんで行ってみたら、店の面積が改装前の3分の1くらいになっていた。

ああ。悲しい。

渋谷や新宿のタワーレコードにはひさしく足を運んでない。あれらの店舗もだいぶ様変わりしてしまったのだろうか。

数年前に統合・移転したというディスクユニオン御茶ノ水駅前店にこないだはじめて行ったが、あそこはよかった。店はいい感じの広さだし、中古CDはもちろん、マニアックな新譜CDも多数揃っていて、なにより平日の夜だったが店内は俺と同じような仕事帰りのおっさんたちで溢れかえっていた。

「おお。同志たちよ!!」

なんだか親近感が湧いた。

部屋にはコンポ一台と、そのコンポにCDを25枚セットすることができるパイオニアのCDチェンジャーが接続されている。

Pioneer CDチェンジャー 25連装 PD-F25A

Pioneer CDチェンジャー 25連装 PD-F25A

 

このチェンジャーがすごくいい。もうかれこれ15年ちかく使用しているだろう優れモノだ。

コンポにセットしてある1枚、チェンジャーの25枚、計26枚のCDを、リモコン片手に部屋で自由に聴くことができる。

俺にとっちゃこれで充分、便利このうえない。

近年、月額数百円ほど払えば何百万もの曲が聴き放題だとかいうストリーミングサービスというのが流行っているみたいだがまるっきり興味がない。俺は音楽でも本でも映画のDVDでも、「好きになれなかったモノ」が手元にあるという状態に耐えられない奇特な性癖を持っている。なので、聴いたり読んだり観たりしてどうしても好きになれなければ、とっとと中古屋に売っぱらうことになる。ストリーミングサービスにどうも積極的になれないのは、聴いてみて気に入らないかもしれない曲が手元にあるというだけで、なんだか気分的によろしくない感じになってしまいそうだからだ。

たまにはアップルの音楽配信サービスを利用して曲を買うこともある。

でも、基本的にはやっぱりCDだ。

CDを何度も聴き込んで、好きな曲に出会えたらiTunesにぶちこんで、長年愛用しているiPod classicに同期させる。俺にとっては至福の瞬間である。

一番上に挙げたリンク先の記事、どういう真意があってノエル兄がああいう発言をしたのか、細かいことまで語られてないのでよくわからん。わからんが、とりあえず一読した感じ、俺も兄貴とおんなじような意見である。

とにかく、CDがこの世に存在するかぎり、俺はCDを買い続けるだろう。

まあ、ストリーミングサービス、便利っちゃ便利なんでしょうけどね。

CDがなくなったら考えます。