ジローラモと杉本哲太って似ている。
いや、もちろん顔は全然似ていない。
ただ、全体的なシルエットというか基本的な骨格の形は「2体」とも同じ工場で同じ時期に同じ製造工程でもって製作されたのでは、と思われるほどよく似ているように思う。
ためしにジローラモの顔を杉本哲太の体に、杉本哲太の顔をジローラモの顔に、というふうに両者の頭部を取り外してお互いの体に挿げ替えた状態で遠目から眺めたら、たぶん誰も気づかないのではないか。
まあ、そんなことをしたところで誰のなんの特にもならないだろうが。
というか、最近杉本哲太をテレビで見ないので、正直体型とかあんまり覚えてないし。
まあ、そこいらへんは例によってテキトーだ。
それにしても、ジローラモってたしか「サッカー好きの陽気なイタリア人」みたいなキャラでさんまのサッカー番組とかに出ていたはずで、それがいつのまにか「ジローラモ」=「ちょいわるオヤジのカリスマ」「イタリア人きっての伊達男」ってな感じになっている昨今の風潮に強烈な違和感を覚えるのは私だけだろうか。
というのも、以前、テレビで海外の町並みを紹介するみたいな番組がやっていて、見たのがたまたまイタリアの回だったのだが、画面に映るイタリア男子がどいつもこいつももの凄くかっこいいのである。
番組中、30前後と思われるイタリア男子がインタビューに答えていて、随分端正な顔立ちをしているのでモデルでもやっているのかと思ったら靴屋の店員であるという。しかも日本でいったら原宿や表参道みたいなイタリア国内の一等地に建っているようなオシャレの最先端にある靴屋などではなく、ごくごく普通な感じというかむしろとても地味なたたずまいをした靴屋の店員なのである。
なんでそんなにかっこいいんだ。
アンタ、単なる靴屋の店員じゃないか。
ああ。
つまりこれはアレだ、反則じゃないか。
仮にイタリアと戦争したとしても勝てないに決まっているじゃないか。
女子どもはみんなイタリア男子の味方に付くに決まっているじゃないか。
なので、イタリアと戦争をしようだなんて想像でもなんでも絶対に考えてはならないということだ。いいか。絶対にだ。
しかしまあ、同じアジアの国が韓国とか北朝鮮で本当によかったと思う。あの「ヨン様」の国であり、スギちゃん似のあんなようなビジュアルをした「最高指導者」である国だからこそ、我々はアジアの大国としてそこそこにでかい顔をしながら安穏とやり過ごすことができるのだ。あれらがヨン様やスギちゃん似の人物ではなくイタリア人だったらと思うと本当にゾッとする。
ともかく、イタリア男子のヴィジュアル平均値を知った今となっては、ジローラモに対する昨今の風潮にはますます疑念が強まるばかりだ。あの靴屋の店員だったら全然わかる。デル・ピエロやインザーギだったらむろんだ。
にしても、ジローラモ。
どう考えても「中の下」ぐらいだと思う、あれは。
日本のタレントで例えるなら、大甘に見積もって「ココリコ田中」あたりに違いない。
ココリコの田中にモテの極意を教わるって、相当悲しい。
と、イタリア人やってるウチの親父が言ってた。