疲れている時に栄養ドリンクなんてもんに手を出すことがたまにあるが、それにしてもタフマンは凄い。
なにしろ瓶にそのものズバリ「ちんこのマーク」が貼っつけてあるんだから凄い。
製造元はヤクルトだ。
あのちんこのマークに対してヤクルトの社長自らゴーサインを出したということなのだろう。じつに肝っ玉の座った社長だ、と感心するしかない。
それにしても、前にテレビでヤクルトスワローズの試合が中継されててなんとなく見てたら、タフマンのちんこマークが貼っつけられたヘルメットを被ったヤクルトの選手たちが一生懸命バット振ったり飛んだり跳ねたりしていたわけだが、選手たちは嫌じゃないのだろうか。
「おとうさん。ヘルメットに付いてるあのマークってなんなの?」
って、子供に質問されて、説明するのに困ってないのだろうか。
「ちんこだよ」
って、正直に答えているのだろうか。
「ヘルメットにちんこかよ! ジャパニーズの球団はクレイジーだ!」
なんつって、せっかくスワローズから好条件のオファーをもらったのに、泣く泣く来日するのを断念した助っ人外国人選手だっていたのではないか。
それでもヤクルトでプレーする選手たちはあとを絶たないのだから不思議だ。
「あれはちんこじゃない。あれはちんこによく似たツバメのマスコットキャラクターなのだ」
などと、由規もバレンティンも、強引に自分に言い聞かせているのだろうか。
そんなことを考えていたある日、タフマンについてネットで調べていたら(なにやってんだか俺は…)、ある衝撃の事実が発覚した。
「タフマンのラベルのマークは、ボクシングのグローブをイメージしているんですよ!! お尻じゃないですよ…」(byヤクルトレディー)
とのことで、
「そもそも尻には見えんし、というかちんこだろ!」
という問題はさておき、この記事の文面を読むかぎり、聞かれてもないのにわざわざ「熱く語っていった」ヤクルトレディーであったわけで、とにかくもう言いたくて言いたくて仕方がなかったのだろう。
まあ、件のヤクルトレディーの気持ちもわからないではない。
あのマークをちんこであると認めてしまったら、自分の子供だって傷つくだろう。
「おかあさん、ちんこのマークが付いた飲み物売ってる会社で働いてんのかよ!」と。
「ちんこレディーなのかよ!」と。
挙げ句の果てには
「おまえのかあちゃんち~んこ」
などと周りの子供たちからいじめられるのは必至なんであって、なので
「あれはちんこじゃない! ボクシンググローブなの!」
と、子を持つ母として絶対に譲れなかったのだと想像するに難くはないのである。
いや、あれは本気でボクシンググローブのつもりで描いた。
まあ、にわかには信じがたい話であるが、それにしたってあそこまで「思わせぶりなカタチ」にしなくたっていいじゃないか。
あるいは、絵をデッサンした人物がじつは「とんでもなく絵心のない馬鹿だった」という可能性もないではない。
いずれにしても、
「あれはかぎりなくちんこに似たボクシンググローブなのだ」
そう思い込んで生きて行った方が健康的に生きられるかもしれない。
と、タフマン飲みながら思った。