【第15回】はじめて○○へ行ってみた「下北沢lete(レテ)」(観たライブ:塚本功「新春スペシャル」ゲスト小島麻由美)~2018年1月5日

このブログを継続してご覧になってくださっている人がどれぐらいいるのかよくわかりませんが、また小島麻由美かよと言わんでほしい。

2年ぐらい前に急にはまって現在も絶賛どはまり中なのだ。

そして、なにかの間違いでこのブログをはじめてご覧になっているかもしれない全国の小島麻由美ファンのみなさん、はじめまして。どうしようもないおじさんです。

さて、というわけで、小島麻由美の音楽を長年支えているギタリスト塚本功による新春スペシャルライブが開催、しかもゲストで小島麻由美も出演、ってことで昨日観に行ってきた。

行ってきたのは下北沢lete(レテ)なるところだ。

以下がお店のホームページである。

 

www.l-ete.jp

 

はじめて足を踏み入れたお店だったが、ライブハウスと言ったらいいのかライブバーと言ったらいいのか、とにかくオシャレな街にあるオシャレなお店で、酒やソフトドリンクを飲みながらミュージシャンの生の演奏を楽しむことができる。

 

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尚、leleでライブを観覧したい場合は、店のホームページ上にライブのスケジュールが掲載されているので、事前に名前と人数を書き込んだメールを店のホームページ上から送信して予約完了となる。で、当日、店長さんに名前を告げてワンドリンク込みの会計を支払って入店というシステムだ。なので、チケット発券とかの手続きは不要である。

但し、予約したからといって席を確保されているわけではなく、また予約せずとも酒を飲むついでに飛び込みでふらりとライブを観覧することもできるっぽいが、当然フルハウスの場合は入店は出来なくなるはずである。なので、ある程度著名なミュージシャンのライブであったり絶対に見たいライブが開催される場合は、やはり事前に予約して、なおかつ当日も早めにお店を訪れるのがベターだろう。

というのも、この日は店のオープンが19時、ライブの開演時間は20時であり、私は18時半ぐらいに現地に到着しとりあえず店の外観をチェックしに行ったところ、すでに店の外には列が出来ていて焦った。慌ててそのまま列の最後尾に並んで無事入店することができたものの、もう少し遅い時間に訪れていたら立ち見か、最悪、お店の中に入れなかったかもしれない。

というわけで席も確保し酒を飲みながら(ちなみに酒も美味かったです)だらだらと開演時間を待つことになったわけだが、正直びっくりした。

店の中がとても狭いのである。

事前に店のホームページなりグーグルで画像検索かけて確認するなりしてかなり狭いお店だというのはわかっていたが、思っていたよりもずっと小スペースだ。ステージ自体も狭く、演者2名でぎりぎり演奏できるぐらいのスペースしかない。

店内には折り畳み式の木製の椅子が所狭しと並べられており、全部で16席だったろうか。あとはカウンターのほうに椅子が4つあり合計20席。最前列の客はステージに手を伸ばせば届くぐらいの距離で、最後列でも10メートルぐらいしか離れていない。閉所恐怖症の人にはお勧めできないが、ミュージシャンの生の演奏を間近で観たいという人には絶好のお店と言えよう。

席はあっという間に埋まった。その後も5・6人ばかりの人が店に入ってきたが、入り口ドア付近の場所で立ち見となっていた。もう間違ってもこれ以上中に人は入れないはずだ。いつもの調子で余裕ぶっこかないで早めに店を訪れてほんとうに良かった。

そして予定の20時を少し過ぎたあたりだったろうか、バーカウンターの中にあるドアから塚本功氏が入ってきてそのままステージに登壇。

「えー、今日はみなさん小島麻由美さん目当てでやってきたと思いますが……まずは僕のソロを…。30分ぐらいですけど。お付き合いください」

とかなんとか自虐的なトークで客を笑わせつつライブがスタートした。

ジャズのスタンダードナンバーや音楽仲間が作ったという曲のカバーに加えもちろん自作曲も披露。ジャジーだったりガレージロック風だったり、さらにはカントリーに果てはアラビアン風な音色を、ときにエネルギッシュに、ときに柔和かつ繊細に紡いでゆく。まことに引き出しの多い見事なギター奏法を目の当たりにして何度も溜息が漏れそうになる。

お歌に関しては申し訳ないが正直「うーん…」という印象しかこれまでなかったのだが、激しめの曲では意外にも結構大きめでかつ力強い歌声を披露されていてびっくりした。

私のような人間がこんなことを言うのもおこがましいが、声色自体は魅力的だと思うし、もう一皮むけたらいい意味でヘタウマな味わい深い歌声を聴かせるシンガーソングライターとしてあらたな才能を開花させられるのではなかろうか。ほんとうにおこがましい意見で申し訳ございませんが。

20時50分ぐらいになったところで演奏終了。少し休憩時間を取ったのち、小島麻由美様とによる第2部のステージが開始されるとのことで塚本氏は一旦外に退場。すかさず私も店から外出。近くのコンビニで用を足して、すぐにダッシュで戻ってきた。

いや、店内ステージ手前の右側にトイレがあったんですけどね。なにしろ店内だとロクに身動きもできないし人をかき分けていくのもなんだか忍びねえなと思い、さっき店の近くでコンビニを見かけたのを思い出してそっちのほうで用を足して来たのだった。

そして21時ちょっと過ぎぐらいの時刻になり、ついに塚本功氏と小島麻由美様がコンビで登壇。当然、場内拍手喝采である。

オープニングは「もしも自由が欲しいなら」。

うん。これまた素晴らしい。いまさら言うまでもないが、それにしてもこの素晴らしい歌声をこんなに間近で聴くことが出来て感激である。

その後もシングルB面のナンバーである「ちどり足」、「一緒に帰ろうよ」 、「君の瞳に恋してる」など、わりとレアな曲が披露される。

小島氏「次はどの曲?」

塚本氏「うーん…これなんていいんじゃないの?」

などと、一曲演奏を終えるたびに楽譜をめくりながらふたりで話をされていたので、セットリストは完全にステージ場でのアドリブで決めていたのだろう。

いずれにしても、昔はわからんが近頃の小島麻由美のライブはセットリストが決まりきったものではなく、毎回あっと驚くようなレアな曲が演奏されたりするからファンとしても嬉しいばかりだ。

途中、リクエストコーナーや質問コーナーなども挟みつつ、

塚本氏「前に『ギターマガジン』が「日本の偉大なギタリスト100人」っていう特集やってたんですけど、僕、47位に入ってて」

小島氏「そうなんだってね~。3位ぐらいだと思ってたよ~。おかしいよね~」

塚本氏「う~ん、まあ、それは…」

小島氏「1位は誰だったの?」

塚本氏「1位はChar。2位はえーっと…布袋」

小島氏「へぇ~」

とかなんとかいうお馴染みの夫婦漫才のようなゆるゆるなトークも披露。

ああ、私も何か月か前に書店でその号見かけてパラパラ立ち読みしたんだった。

たしかB'zの松本孝弘やhideとか超メジャーな人が多くランキング入りしている中に、塚本氏とか田渕ひさ子とか、わりとマニアックな人もポツポツ入ってたはずだ。

47位って嬉しいのだろうか。とりあえずおめでとうございます。心の中で祝福した。

本編ラストの「ぱぶろっく」の最中、急に小島氏が咳き込んで一旦外に退出するという「らしい」アクシデントもありつつ、その後のアンコールでは「わいわいわい」、「パレード」というご機嫌なナンバーでこの日一番の盛り上がりとなりライブは終了と相成った。

良かった。ふつうのライブハウスもいいが、こういうところでライブを観るのも良い。

うん。また機会があったら来よう。

にしても、ぶっちゃけ、あの折り畳み式の木椅子はかなり難儀であった。

ケツが痛いんだ。

次回、観に来ることがあれば座布団必須であろう。座布団持ち込みOKなのかわかりませんが。

 

【セットリスト】(第2部のみ)

01.もしも自由が欲しいのなら

02.ちどり足

03.モビー・ディック

04.一緒に帰ろうよ

05.はつ恋

06.ハートに火をつけて

07.君の瞳に恋してる

08.マイモンキーの里帰り(※さわりのみ)

09.ニーナ

10.蛇むすめ

11.面影

12.ぱぶろっく

アンコール

13.わいわいわい

14.パレード

  

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