映画『アベンジャーズ』-とりあえずアイアンマンがかっこいいが、キャプテン・アメリカの「破壊力」がすごすぎた-

なんだか正月らしくめでたい気分になれそうな映画を観たいなってことで『アベンジャーズ』を鑑賞した。

 

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アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ハルク、マイティ・ソー、ホークアイ、ブラック・ウィドウ、ニック・フューリーといったマーベル・コミックのスーパーヒーローたちが大集結する映画である。

……と書いてはみたものの、じつはどのキャラクターもよく知らない。

アイアンマンは一作目だけ観たことがあるが、とくにこれといって愛着があるわけでもない。ハルクも知っていることは知っているが、作品自体はちゃんと観たことがないし、おなじハルクだったらどちらかといえばハルク・ホーガンのほうに愛着がある人間だ。そのほかのキャラクターに関しては完全に「誰?」という感じである。

で、結論から言うと、これがなかなか楽しめた。

なにしろCGをふんだんに使った戦闘シーンは迫力があったし、スーパーヒーローたちが飛んだり跳ねたりしながらの大活躍を繰り広げ悪い奴らを成敗するというじつに単純明快なストーリーであるが、であるからこそ、各々のキャラクターのことをよく知らない私のような人間でも楽しむことができたのだろう。

個人的に一番気に入ったキャラクターは一作目観ているくせに今さらかよって話であるがアイアンマンだ。

ほかのキャラクターが殴るだの蹴るだのわりと原始的な肉弾戦を繰り広げる中、リモコンでパワードスーツを操ったり足から火噴きながら空を飛んだりのスタイリッシュな戦いぶりであって、単純にムチャクチャかっこよかった。

この中のスーパーヒーローの誰かになれるとしたら私はアイアンマンになりたい。もちろん、その際は秘書のグウィネス・パルトロウも込みでよろしくお願いしたい。

逆に「これはちょっとなあ…」と疑問に感じざるを得なかったのがダントツでキャプテン・アメリカである。

このキャラがなにしろ超だっさいのである。

「キャプテン・アメリカって誰?」

という人もおられるだろう。以下がそれだ。

 

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「この格好で街を練り歩け」

たとえ怖い人にそう強要されたとしても私は断固として拒否するだろう。

にしても、ださい。どこがどうとはあえて言わないが、というか「全体的に」としか言えないが、とにかください。

仮に現実世界において地球が危機に陥っている最中にこんな奴に助けにこられても吹き出してしまうのではないか。思わず吹き出してしまった私をキャプテン・アメリカは助けてくれるだろうか。むしろ、ボコボコにされてしまうのではないか。

いずれにしても、これだからアメリカ人はやっぱりよくわからん。

などと、キャプテン・アメリカが画面に映るたびに頭の中でダメだしをしながら観ていたら、「この中で一番ださい格好をしている奴は誰だ?」とアイアンマンがキャプテン・アメリカを茶化すシーンが出てきてちょっと驚いた。

つまり、劇中で「この格好、ださいだろ!」と、ちゃんと突っ込みを入れられているのである。

なんだ、アメリカ人もふつうに「かっこわるい」と思ってるんじゃん。

「じゃあ、なんでこんなださい奴がヒーロー扱いなの?」

という違う疑問がまたふつふつと湧いてきたわけだが、まあ、よくよく考えたらこっちのヒーローだって仮面ライダー=バッタの化物だったりするので「どっちもどっち」としか言えないのだった。