映画『ダブル・ジョパディー』‐美人のプリケツとドジなトミー・リー・ジョーンズとツッコミが好きな人に超おすすめ‐

夫殺しという無実の罪で刑務所に投獄された主婦が6年の刑期を終え仮釈放中に事件の真相を探るため七転八倒するミステリー映画……と、とりあえず書いてみたが、そもそもこれをミステリーと言っていいのだろうか。とにかく突っ込みどころが多すぎる映画であった。

主演の主婦を演じているのはアシュレイ・ジャッドという人で、正直見たことも名前を聞いた覚えもない人だったが、たいへんお綺麗な方である。顔も好きだが、なにより肉感的なボディが素晴らしい。

で、このアシュレイが長くつらいムショ生活を送っていたある日、ある出来事がきっかけで夫に嵌められたことに気づき、夫への復讐のため『ロッキー』のスタローンばりに筋トレに励むシーンが出てきたところで、ははーん、なるほどね、とピンときたのは、以前鑑賞したジェニロペ主演の『イナフ』という映画と似た展開だったからだ。

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  • 発売日: 2009/08/05
  • メディア: DVD
 

 

ちなみに『イナフ』は、夫のDVに悩み苦しむ主婦のジェニロペがトレーニングによって全盛期のヴァンダレイ・シウバばりのMMAファイターに変身し、最終的にDV夫をボコボコにして撲殺するというトンデモ映画である。

おそらくこの『ダブル・ジョパディー』も、たまたま同じ檻で服役していたカンフーの達人に師事しスーパー主婦へと変身を果たしたアシュレイ・ジャッドが夫を撲殺、よかったよかった、で、ハッピーエンド……というふうになるのでは、と予想しつつ最後まで観たら、くだんの筋トレシーンはとくに伏線になっておらず驚いた。

『ターミネーター』でたとえるなら、リンダ・ハミルトンとマイケル・ビーンがシュワルツェネッガーから追われている最中、突如として水泳の特訓に興じるシーンが出てくるようなものだ。

意味ねえよ! なのである。

仮釈放中のアシュレイに目を光らす保護観察官を演じているのはトミー・リー・ジョーンズ。この人が仮釈放中の罪人たちの共同施設から逃げ出したアシュレイを「エスパーか!」というぐらい行く先々で見つけまくるものの毎度のごとく逃げられまくる。追いかけっこ苦手かよ! と言いたくなるほどで、有能なのか無能なのか、いまいちよくわからない人物である。

そういえば、ハリソン・フォードの『逃亡者』やそのスピンオフ『追跡者』、近年では『ジェイソン・ボーン』でも似たような役を演じているのは偶然なのだろうか。

 


「“追いかける人”といえばトミー・リー・ジョーンズ」

という風潮がもしかしたらハリウッド業界にあるのかもしれない。

観ていて気づいたのが、逃げてるシーンが多いおかげでアシュレイ・ジャッドの後ろ姿のショットがやたらと多かったこと。

プリプリした尻を眺めながら

「あーなるほどね。このプリケツの映り映えを良くするために筋トレしてたのね」

と納得した。

この監督、相当なプリケツ好きに違いない。

 

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