音楽:なぜやってこないのか、「冠ブーム」『冠二郎考』

バイキング

 

今回は前々からもの凄く疑問に感じていたことを表明したいと思う。

なぜ売れないのか。冠二郎

わからない。さっぱりわからない。

誰か理由がわかる人がいたら本当に、教えてほしい。

これは確証を持って断言させてもらうが、時代は冠を求めているはずなのである。

人々はなによりも冠を欲しているはずなのである。

なのになぜ来ないのか冠ブーム。

冠がブレイクするまで、一体あと、どれくらい待てばいいのか。

冠が志向している音楽ジャンルは、言わずもがなの「演歌」である。ロック、テクノ、あるいはヒップホップ等、若者に受ける音楽ジャンルが台頭したために、演歌というのは事実上、年寄り向けの音楽、もっと言ってしまえば時代遅れの産物となって久しいわけだが、それはK-1やPRIDEの台頭によって時代遅れのスポーツと成り果てつつあったボクシングの状況と、とてもよく似ている。

K-1やPRIDEの自滅という要因があったにせよ、その後ボクシングは亀田という「劇薬」、いや、「核ミサイル」が投下されたことにより、一時的にではあったが世間から大きな注目を集めることになったのはみなさんご存知のとおりである。そして、そんなボクシングと同様、演歌も人気復興のための起爆剤=「異端」が求められているのである。

その証拠が、かつての氷川きよしとジェロの大ブレイクであるのは言うまでもないだろう。

それまで存在しなかったジャニーズ系のルックスを備えたアイドル演歌歌手・氷川きよし、異色の黒人演歌歌手・ジェロによって、演歌は一時期それなりにまた注目を集めることが出来たわけだが、であるのに、異端の中の異端演歌歌手・冠の大ブレイクがなぜやってこないのか、と、誰も疑問を呈さないので私が声を大にして言おうではないか。

冠二郎」という宇宙の王者としてその存在を誇示するがごとき芸名のインパクト、ヅラなのか地毛なのか、見る者をハラハラさせてやまない魅惑のヘアスタイル、歌の最中、ふと見せるスマイルの鮮烈さ、演歌の中に「ロック」プラス「海賊」を取り入れた奇跡の名曲「バイキング」の斬新きわまりない音楽スタイル、等々、どこをどう取っても異端の中の異端児であり、なぜそんな冠がブレイクしないのか、まったく不思議でならない。

ただまあ、なぜ冠がブレイクしないのか、無理やり理由を探してみるにアレだろうか、「異常にキャラが濃い」ということだ。

たしかにまあ、滅多にお目にかかれはしないが、それでも年に一度くらいは冠の姿をテレビで偶然見かけることがあるにはあり、で、見たら見たであまりの胃もたれ感に

「ああ…また1年くらいは見なくていいや」

と、正直思う。

果たして、今年こそ「冠の時代」がやってくるのか来ないのか。

来てほしいような、いや絶対に来てほしくないような、まあ、難しい問題ではある。


enker - YouTube