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映画『ワールド・ウォーZ』‐この内容なら、『ブラピVSゾンビ』、もしくは『BP(ブラッド・ピット)VS Z(ゾンビ)』というタイトルにしたほうがわかりやすくて良かったんじゃないか?‐

ワールド・ウォーZ』の「Z」ってなんだろう? 『ワールド・ウォー』ってだけじゃなんかさびしいから、とりあえず「Z」って付けたのかな。「オロナミンC」とか「リポビタンD」みたいなノリで。

って想像してたのだが、「Z」=「ゾンビ」ってことだったんですね。

劇中では登場人物たちがゾンビのことを「Z(ゼット)」と呼んでいる。

それではじめてわかった。

最近、ネットを眺めていると、ゴキブリのことを「G(ジー)」と呼んでいる連中がいるが、ようするにそれとおんなじノリなのだろうか。

そのうち、ジェイソンは「J(ジェイ)」、プレデターは「P(ピー)」、フレディは「F(エフ)」なんて呼ばれるようになるのだろうか。

こういう面倒だからなんでも略して呼ぶ風潮ってどうなんだろう。

ジーコだって本名の「アルトゥール・アントゥネス・コインブラ」なんていう長ったらしい名前呼ぶの面倒くせえよ、というもっともな理由で「ジーコ」って呼ばれているわけであって(たぶん)、ゾンビなんてたった三文字なんだから、それぐらい呼んであげたっていいんじゃないだろうか。

たとえば佐藤さんという人が会社にいて、面倒なのでこれからは佐藤さんのことを「S(エス)」と呼ぶようにしよう、なんて社内会議で決まったら、佐藤さんだって気分を悪くするのではないか。

ほんとうに良くないことだと思う。

で、そんなことはどうでもいいが、映画自体はさすが娯楽系の作品らしく、いい意味で気軽に楽しむことができた。

なによりテンポがいい。なんにもむずかしいことを考える暇もなく、ポンポンことが進んでいく。

どうもハリウッドの娯楽系作品は90年代あたりから「テンポのよさ」に命をかけているような印象がある。大ヒットした大昔の映画を観ていると、あまりのテンポの違いに、つい「この映画、かったりーな…」なんて思ってしまうことがよくある。最悪、鑑賞中に眠ってしまうことも少なくない。

この「テンポの良さに命かけてる」みたいな傾向は、映画の進化をあらわしているのか。あるいは、逆に映画の退化のあらわれなのか。まあ、単に俺が老人化したせいで眠くなっちゃうだけなのかもしれませんが。

それにしても、ゾンビ映画って正直あんまり思い入れがないんでそんなに観ているわけではないが、この映画のゾンビはすごい。

昔のゾンビ映画のようにノロノロ襲いかかってきたり、モソモソ人間食ったりしない。なにしろ動きが超素早いし、人間食うにしてもジャイアント白田なみに超速で食いまくっている。もうゾンビというより超人である。

ただ、さすがにそこは主演を張っているのは天下のブラッド・ピットだ。大量のゾンビに囲まれた中で銃撃戦が行われてもブラピには一発たりとも命中しないし、乗ってる飛行機が落下しても当然死ぬなんてこともなく、腹に重大な傷を負っても驚異の回復力で超速で襲いかかってくるゾンビから逃げきる超人ぶりを披露。

つまり、これは「超人VS超人」の映画と考えるべきだろう。

この内容なら、『フレディVSジェイソン』や『エイリアンVSプレデター』にならって、『ブラピVSゾンビ』、もしくは『BP(ブラッド・ピット)VS Z(ゾンビ)』というタイトルにしたほうがわかりやすくて良かったんじゃないか、なんて思った。