祝日前夜だというのにクソ忙しいクソ仕事のせいでクソ疲れ果てておりこれから出かける気にもなれないのでひさしぶりにサクッと旧作映画のクソみたいな感想でも書いてみますか。どうですか。興味ありますか。サッカーのワールドカップを観るのに忙しくてそれどころではないですか。そうですか。
『アイス・ロード』
爆発事故で鉱山の地下に閉じ込められた作業員たちの救出に向かった凄腕トラックドライバーのリーアム・ニーソンさんだったが気づいたら悪い奴らをバカスカぶっ飛ばしてました。ようするにいつものヤツです。リーアムおじさんにはこの調子で悪い奴らをばんばんぶっ飛ばしまくってもらって最終的には映画のなかでぶっ飛ばした悪い奴の人数世界一の俳優として歴史に名を刻んでいただきたい。
『閉ざされた森』
ジャングルで特訓していたレンジャー部隊が突如として消息を絶ったので救出に向かったらなぜか仲間同士でぶっ殺しあいしてるわ挙句の果てには一番偉い軍曹が暗殺されてるわで「こんな騒ぎを起こした奴は一体どこのどいつだコノヤロー!」みたいになるお話。ドンデン返しに次ぐドンデン返しかと思ったらまたまたドンデン返しで見事に騙された。ミュージシャンのライブを観に行ったらアンコールを3回もやってくれたみたいな驚きとおもしろさがある傑作。
『ブラックシープ』
たぶん「ゾンビ映画そのままやっても芸がねーしなあ」みたいな理由で作られたっぽい羊ゾンビ映画。アイデア自体は悪くないと思うが、羊ゾンビ以外は至極真っ当すぎてひねりがない凡庸なホラーコメディに落ち着いてしまったという印象。うーん、惜しい。
『ハイテンション』
仲良しこよしの女子大生ふたりが人里離れた田舎に遊びに来たらおねーちゃんのひとりが変態おじさんに攫われて難を逃れたおねーちゃんのほうが「コンニャロー!」つって意を決して助けに向かうが「ん? つーか、なんか色々とヘンじゃね…?」みたいになってくホラー。辻褄が合わないところが多々あるかなり強引なお話だが、タイトルどおりなんだかテンション高くておまけにテンポがすこぶる良いのでなんだかんだで最後まで飽きずに観られた。にしてもなぜテーマ曲がミューズの「New Born」なのか。いや、まあ、たしかにある意味New BornちゃNew Bornなお話だったが。
『数多の波に埋もれる声』
出来の悪いコントに出てきそうなコテコテな風俗嬢とチンピラにタクシーの運ちゃんが振り回されるがじつは運ちゃんは……みたいなお話。いくら映画とはいえ都合良すぎる偶然があまりにも多い。あと「さすがに今時の若い女はそんな口調で話さんだろ」と言いたくなった。
『ドロステのはてで僕ら』
2分先の映像が見られる不思議空間に突然はまり込んでしまった人々を描いたSFコメディ。奇抜なアイデアを全編ワンショットで撮影した意欲作であり、じっさい中盤ぐらいまではわりと楽しめたが、特殊な世界観に慣れてくるとだんだんしつこさを感じるようになってしまった。ただ、小規模な劇団の舞台を眺めているような味わいはなかなか魅力的で良かった。深夜にだらだら鑑賞するのをおすすめしたい。
まだまだあるが気力が尽きた。というわけで今回の一等賞は『閉ざされた森』でした。
以上。疲れた。おしまい。