観葉植物的生活のススメ

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ホームセンターでたまたま目にとまった観葉植物を軽い気持ちで購入し、部屋に置いて育てるようになってから数年経ちます。

現在、部屋には4種類の観葉植物が置いてあるのですが、水をやり、液体肥料を与え、霧吹きを散布し、また葉に元気がなさそうな時には日当たりの良い場所に移して日光浴をさせてあげたり等、そんなようなおそろしく地味なことをせっせとやり遂げる毎日であり、いつかの時などは「おっ。…いい感じに育ってきたな~、お前」なんて、観葉植物に向かってうっかり声をかけてしまったほどです。これでアロマなんて焚いた日には、なんだか疲れたOLの日々の暮らしっぷりのようであり、我ながらキモいと思いますが、楽しいのですから仕方がありません。

「植物は悪い気を吸ってくれる作用がある」という話を聞いたことがあります。

じっさい観葉植物を育てるようになってから、なんだか心がだいぶ健やかになった気がします。

私は観葉植物は、ホームセンターや花屋さんで購入したのですが、お花を取り扱っている店員さんにしても、私がわからないことがあって質問した時には懇切丁寧に答えてくださいまして、みなさん本当にいい人たちばかりでした。顔面ピアスだらけで乾燥大麻を噛み砕きながら無愛想に対応してくる店員など、ひとりもいませんでした。

それというのも、店内に所狭しと陳列されている植物たちが悪い気を吸ってくれているからなのでしょう。だから花屋の店員さんは、みなさんいい人たちなのでしょう。

それは『ドラゴンボール』のフリーザやセルを見ればあきらかです。

彼らは観葉植物を部屋で育ててないと断言していいと思います。

なぜなら、彼らは悪い奴だからです。

観葉植物を育てていれば、悪い奴も自然といい奴になっているはずだからです。

以前、和食専門の某ファミリーレストランへ食事をしに行った時のことでした。

私が入店したそのすぐ後に初老の夫婦がやってきて、私が座っているところの斜め向かいの席に座るのかと思いきや、突然、旦那さんと思われるその初老のおっさんのほうが、もの凄い剣幕でファミレスの店員さんに向かってこう怒鳴りつけたのです。

「なんでお前に俺が座る席を勝手に決められなきゃならないんだ! ふざけやがって…。客なんだから、俺の座りたい席に座らせろ!」

一部始終観察しておりましたが、ファミレスの店員さんからすれば、喫煙席や禁煙席、さらには前の客が使用していたまだ片付け終わってない食器が残ってしまっている席など、いろいろ思案しつつ案内をしているわけで、事実、その初老夫婦は店員さんからとくに粗暴な扱いを受けている様子はなく、ごくごく普通の対応をされているようでした。

ただ単に、職場や家庭でいばり足りてない日頃の鬱憤を晴らしていただけなのかもしれませんが、いずれにしろあんまりかっこ良いものではないように思いました。

まあ、たとえばこれが、一食ウン万円も取られる超高級レストランであったのなら、百歩譲って怒る理由にもなるでしょう。

高い金払ってんだから、存分にいばらせてくれ、と。

しかしながら、あの初老のおっさんが顔を真っ赤にして憤慨していた所は、あろうことか誰もが気軽に足を向けることができるファミリーレストランでした。ほとんどのメニューが高校生のアルバイトが一時間で稼いだお金で食べることができるようなレストランです。

そんな安っぽい場所で、好きな席に座らせろだとかいう、しょーもない理由で喚き散らすってことは、自分は800円だか900円の人間であると宣言しているようなものではないでしょうか。

以前、「安くて早くて美味い」がモットーの某牛丼チェーン店で、「注文を聞きにくるのが遅い」と、やはり店員さんに向かってもの凄い剣幕で怒鳴りつけていた初老のおっさんを思い出してしまいました。

「俺の座りたい席に座らせろ」に比べれば、まあ、かなりまともな理由ですが、それにしても300円だか400円だかの世界で、よくもまあそこまで怒れるものだと、そのおっさんの凄まじいエネルギーに驚愕したものです。

「家で食ってろよ! つーか、観葉植物を愛でちゃいなよ!」

キレオヤジに向かって思わずそう声をかけそうになってしまった私なのでした。

まあ、カレーを頼んで食べたらうんこだった、みたいな対応をされたら、さすがに私もブチギレちゃうでしょうけどネ☆