映画『ワイルド・タウン2』〜本作の製作関係者は「前作とほぼ一緒の内容にしないと屁が止まらない」という呪いでもかけられていたのか〜

先日、「映画でも観るかー」とアマプラのトップページを開いてみたらびっくりした。

「あなたが興味のありそうな映画」の欄にそれはあった。こちらの映画だ。

 

目を疑った。

というのも、1作目の『ワイルド・タウン』は数年前に観ており、いまだに忘れたくても忘れられない作品として強烈に記憶に焼きついているからだ。

gu-tara-tonchi.hatenablog.com

 

主演はザ・ロックことドウェイン・ジョンソン。あらすじをざっくり説明するとこうだ。

軍の特殊部隊を除隊しひさかたぶりに故郷の田舎町に帰ってきたロック様。ところが製造業で栄えていたころの面影はなく、親友だったはずの男はイカサマのカジノを警察と癒着し堂々と経営しており、しかも違法ドラッグの売買まで取り仕切っている。法も秩序もガン無視の悪党どもがやりたい放題で、もはや北斗の拳と化した町の荒廃ぶりを目の当たりにし怒り心頭のロック様が町の保安官に転身し悪党どもをぶっ飛ばしていく……みたいなお話である。

まあ、これだけならよくあるような悪党成敗系のアクション映画でしょ、「強烈に記憶に焼きついている」とか大袈裟なことほざきやがって、と誰しもが思うだろう。

甘い。そんな生易しい映画ではない。

なにしろテンポが異常にいいのだ。たとえば、以下のシークエンスだ。

カジノの従業員を半殺しにしたロック様が警察に捕まる。で、裁判になり法廷劇がはじまったと思ったらあっさり無罪になる。そして気づいたら保安官になっている。

この間、約10分。

万事がこんな調子であたかもやっつけ仕事で撮ったかのように話がポンポン進んでいく。それを証明するように本編自体も126分でかなり短い。そして、とても面白くない。

「ダラダラしたテンポの退屈な映画」ならごまんとある。だが、『ワイルド・タウン』は違う。「息つく暇もないほどテンポが異常に良く、それでいて退屈な映画」なのである。

こんな映画はそうそうあるものではない。

で、その続編にあたる『ワイルド・タウン2』である。

本編時間は89分。前作の86分を若干オーバーしているが、それでも充分短尺だ。やはりテンポもすこぶる良いに違いない。

気になるのはサムネイルに写っている男だ。あきらかにロック様ではない。なんだか嫌な予感がする。とはいえ、せっかくおすすめしてくれたんだ。観てみた。

結論から先に書く。

嫌な予感、バリバリ当たってた。

あらすじをざっくりと説明するとこうだ。

生まれ故郷であるテネシー州の小さい田舎町に帰ってきたニック(ケヴィン・ソーボ)。ところが静かで平和だったはずの町は凶悪なギャングどもに支配されており、町の治安を守ってきた保安官の父親もぶっ殺される始末。もはや北斗の拳と化した町の荒廃ぶりを目の当たりにし怒り心頭のニックは、亡き父の後を継ぎ超速で保安官に転身、そしてお約束どおり悪党どもをぶっ飛ばしていく……みたいなお話である。

主人公が軍上がりの人間ではない、父親が保安官、など異なる点もあるにはあるが、大筋のプロットは前作とまるっきり一緒だ。つまり、続編ではなく、とても面白くない前作をほぼそっくりそのまま踏襲した焼き直し作だった。

観終わってすぐに思い出したのは『ソーラー・ストライク』というシリーズものの映画だ。あれもとくに面白くないプロットをなぜか複数の作品で使い回していたからだ。

gu-tara-tonchi.hatenablog.com

 

一体どういうことなんだこれは。端的に言ってわけがわからない。

で、また嫌な予感がしたのでアマプラで検索してみた。

 

やっぱあるのかよ。

だが、こちらはれっきとした続編らしい。

観ないよ。勘弁してくれ。