2025年の曲、ベスト5

2025年が終わった。もっとリスナーとしての幅を広げたいな、という思いがあり、例年通りそれなりに新譜に積極的に手を出した一年だったが、死ぬまで聴き続けるだろう的なお気に入りのアルバムには遂に巡り合うことが出来なかった。というか旧譜を含めても文字通り皆無。もはや音楽を受け入れる感受性みたいなものが腐り果ててしまったのか。とはいえ、好きになれた楽曲は少ないながらもいくつかある。というわけで、まるまる一年くらいサボってしまったが、私の私による私のための2025年の曲、ベスト5をリハビリがてら書く。

 

5位.Shelly「Cross Your Mind」

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クレイロを中心に結成されたバンドで2020年あたりから活動しているみたいだが、かなりの鈍足ペースらしく、本作が2作目のシングル。まず、なんといってもメロディが良いのが嬉しい。私はキャッチーなメロディがないと、ああわからん、となってしまう人間なので、この耳によく馴染む中毒性があるメロディラインがちゃんとあるのは本当にありがたい。さらに弾けるようにポップなバンドサウンドとクレイロの瑞々しい歌声がとても良い。なにも堅苦しいことを考えず、心地よい気分に浸れる。

 

4位.柴田聡子「Passing」

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2019年にリリースされた5th『がんばれ! メロディー』以降、毎度しっかりとしたポップスを提供してくれている柴田聡子。この曲も相変わらずメロディはキャッチーで耳心地が良いし、終始ひっそりと呟くように歌われるヴォーカリゼーションも色気があって良い。さらにお得意のコーラスワークも相変わらず凝りに凝りまくっていて、全体に漂うおセンチなムードをより一層盛り上げてくれる。いやあ、いいねえ。

 

3位.宮本浩次『I AM HERO』

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この人はデビュー当時から終始一貫して「俺」=つまり「自分」のことしか歌ってない。たまに応援歌っぽいのを作って歌うときもあるにはあるが、基本いつ何時も「俺の俺による俺のための歌」を歌っている。もちろんこのソロ作でもブレてない。それでいて、わかってくれる人だけ聴いてくれればいい、みたいな、独りよがりっぽさはなく、耳馴染みの良い開かれたポップス、心揺さぶるハイエナジーなロックソングとしてしっかり仕上がっているのが嬉しい。というかこの曲エレカシでリリースすればいいのでは、という疑問がないではないが、宮本浩次関連の曲としては一聴した瞬間、久しぶりにテンションが上がった一曲だったのでこの順位。

 

2位.フィオナ・アップル「Pretrial(Let Her Go Home)」

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先鋭化というか非ポップス化したというか、とにかく4thアルバム『The Idler Wheel…』あたりから正直ついていけてない感があったが、この曲は良い。ボンゴボンゴしたリズムセクションとか全体的な質感もどこかの民族音楽っぽい感じで「ああ、やっぱり難しい曲っぽいな…」と一聴した瞬間こそ「?」だったが、しっかりキャッチーなメロディと強烈な歌声がちょうどいい塩梅に絡んでいて気づいたらクセになっていた。ポップだし、なにしろかっこよい。というか、いい加減、来日公演お願いします。

 

1位.kanekoayano「WALTZ」

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ロックバンド「kanekoayano」として初のリリースとなったアルバム『石の糸』収録の爆裂ロックナンバー。なにしろいきなり出だしから「地獄だろうが踊ってみせよう」と歌われるのだから燃える。そんでもってグルーヴィで尚且つ、ノイジーなバンドサウンドがこれまたナイス。正直、カネコアヤノに関してはライブに比べるとスタジオ音源は小さくまとまり過ぎてる感がありイマイチはまりきれてなかったりするが、この曲は「ロックンロール」と言うしかないダイナミズムがしっかりと落とし込まれていて文句なし。

 

以上。疲れた。おしまい。