2024年9月の消化物(音楽、映画)その1

まだまだ蒸し暑くて死にそうだったころにもぐもぐしたやつの感想文です。

 

【音楽】The WAEVE『City Lights』

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1年ぶりの2nd。「ちょっと暗くてオトナな雰囲気」が相変わらず良い。個人的には艶々な色気たっぷりの⑤「Simple Days」、ゴージャスだが下品じゃないストリングスが展開される⑩「Sunrise」あたりが好み。欲を言えば前作からの上澄みがとくに感じられないのが物足りないといえば物足りない。

 

【音楽】Indus&Rocks『マザーリーフに抱かれて』

「いや、いいアルバムだけど4年ぶりの新作なのに既発曲のリアレンジバージョンを含む5曲計14〜5分はちょっと物足りないなー」という前作『LRC』への私の不満がテレパシーで伝わったのか5ヶ月ぶりの短スパンでリリースされた新作。6曲23分で多少ボリュームアップした程度だがオール新曲なのが嬉しい。静謐なバンドアンサンブルと弦楽器の絡みが美しい①「MAWASHI feat.Hiro, Chill the Franky, エディ中澤」、ジャズ調のクールな②「AVOCADO Ω3」など粒も揃っている。こちらのサイトでサンプル聴けたり音源買えちゃったりする。

 

【音楽】クレイロ『Charm』

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ツイッターで絶賛している人がわりといたので聴いてみた。アメリカのシンガーソングライターらしい。音楽性としてはキャロル・キングあたりを彷彿とさせるオールドスタイルのポップスと言ったらいいのか、ヴィンテージ調のまったりとしたサウンド模様が心地よい。個人的にはカーディガンズを思い出した。どハマりとまでは行ってないが、いっぺんライブを観てみたい。

 

【映画】『エイリアン:ロムルス』

『プロメテウス』も『エイリアン:コヴェナント』も観てないし、「もういいかげんにしたほうがいいのでは。まあ暇つぶしに一応観に行きますが」みたく期待感薄々で観に行ったがこれは楽しかった。シリーズの初作に立ち返ったようなシンプルな密室劇ながら、ヘッポコロボがアレしたり、スペシャルゲストで「あいつ」が登場したり、強酸性の血液をアレするバトルシーンだったり、とにかく「エイリアン映画ならではの特異性」を巧く生かした内容でシリーズの新たな可能性を感じさせてくれた。早くも続編の話が出てるとのことで期待大。

 

【映画】『憑依』

序盤はコメディ入った悪霊憑きホラーという感じでワクワクしかけたが監督自身が悪霊に取り憑かれたのか爆速でクソ真面目モードに突入。なにか目新しさがあるわけでも、特別魅力的なキャラが出てくるわけでもなく、死んだような目でスクリーンを眺めるハメになってしまった。

 

【映画】『侍タイムリッパー』

雷に打たれて京都の時代劇撮影所にタイムスリップしてきた幕末のお侍さんがわけもわからずあたふたしてたら無名の役者だと勘違いされて……みたいなお話。ギャップに戸惑いつつなんとか現代の暮らしに馴染んでいくお侍さん、というこの種のタイムリープものとしてはあるあるなチンパンジーでも想像できるような展開になっていくのだが、細かい捻りが随所にあり巧い具合に既視感を感じさせない構成力が光る。また、インディーズ映画であるがゆえに人気俳優頼りになってないキャスティングも功を奏していて、ストーリー展開、キャスト陣の熱演を含め、とにかく熱っぽさが伝わってくる作品だった。個人的には青すぎるのが若干苦手ではあったものの、当初は単館上映だったのが口コミが広がって全国上映されたのも納得のデキ。

 

というわけで続きは次回。

以上。疲れた。おしまい。