私を構成しているのかよくわからない42本の雑感(後編)

私が選んだ「私を構成している42本」についてぐだぐだとうざい雑感を書き連ねてきましたが、大変めでたいことにいよいよ最終回となる後編を今から書きます。

私の「私を構成している42枚」がこちらです。

 

で、一番上の段から

 

こういう感じで28本目の『奇人たちの晩餐会』まで書きました。今回はその続きを書いてみましょう。

それでは早速行ってみよう。

 

【29本目】『ゲット・アウト』

ゲット・アウト(字幕版)

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  • ダニエル・カルーヤ
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人種差別を描いた作品はたくさんあるが、これはちょっと一風変わったというか、なんなら新しい切り口を見せた映画と言ってもいいんじゃないかと結構驚いた記憶がある。グロい化け物とかを出してくるわけでもなく、にもかかわらずちゃんと怖がらせてくれてエライ! と感心した。

 

【30本目】『サプライズ』

サプライズ(字幕版)

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  • シャーニ・ヴィンソン
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抜群のテンポ感でぶっ殺しをサクサク観られるとても楽しい映画。趣味が悪いと言われそうだが楽しいんだからしかたがない。

 

【31本目】『ミスト』

ミスト (字幕版)

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  • トーマス・ジェーン
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絶望系も大好きなのでコレは欠かせない。ラスボスがデカすぎてちょっと笑ってしまうが、本気でムカつかせてくれた宗教オバさんがグレート極まりないし、まさかのラストには衝撃を受けた。これまた趣味が悪いと言われそうだが、これぞ映画、これぞエンタメ、と思う。鬱っぽい気分に浸りたい人にはうってつけの一本。

 

【32本目】『十二人の怒れる男』

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  • ヘンリー・フォンダ
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むさ苦しいおっさんどもがただ話し合ってるだけの地味な会話劇なのにむちゃくちゃ引き込まれた。絵面が地味でも見せ方によってはこんなにおもしろく出来るんだよ、ということを教えてくれた作品だと思うし、いくら高尚なテーマを掲げたお話でもまずおもしろくなけりゃだめでしょう、と私は常日頃から思ってるので、そういう意味でも大正解な傑作だと思う。

 

【33本目】『デス・プルーフ in グラインドハウス』

『パルプ・フィクション』や『キル・ビル』を観ても「オシャレな暴力映画」みたいな感想しかなくてタランティーノの監督作にはとくに思い入れみたいなものはなかったが、この映画で「なにコレおもしれー!」って見る目が一変した。スタイリッシュでクールでコミカルな会話&ぶっ飛ばし劇が展開されるすこぶる楽しい一本。

 

【34本目】『フロム・ダスク・ティル・ドーン』

デタラメな遊び心に溢れている映画。なにしろ悪党と警察によるよくある追いかけっこ映画だと思って観てたらなんの前触れもなくいきなりヴァンパイアホラーみたくなって仰天した。去年公開された『シャドウ・イン・クラウド』もそうだったが、こういうデタラメな感じがあって、なおかつ、一本の作品としてちゃんと成立している作品はなんだか個人的にツボだったりする。

 

【35本目】『ボーン・アイデンティティー』

この映画の激しいカット割りを上手く活用しながら展開される数々のアクションシーンを観て従来のアクションとはコレはあきらかに違うなと私のようなアホでもわかったし、実際本作以降、「そうか、アクションシーンはこういうふうに撮れば迫力が出るんだな」みたいな指針になった作品ではないかと、映画業界の詳しい事情についてよくわからないなりに思う。

 

【36本目】『燃えよドラゴン』

おっさんに成り果てた今となっては「こりゃファミコンのアクションゲームだな」みたいな感想が思い浮かぶが、そうは言っても楽しいしフツーに好きな映画だったりする。ブルース・リー並びに人力アクションのカッチョよさがぎゅうぎゅうに詰まった言わずもがなの名作だと思う。

 

【37本目】『バトル・ランナー』

バトルランナー (吹替版)

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  • アーノルド シュワルツェネッガー
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あんまり評価されてるような映画じゃないっぽいが、私はこの映画のB級SF風の味わいがなんだかツボなんです。妙に安っぽい近未来的な世界観だったり、あと登場キャラも立ってて、みのもんたみたいな悪い司会者とか、電飾まみれの悪いデブとか、なんかギャグマンガっぽいおもしろさがあってとにかく好き。

 

【38本目】『めまい』

めまい (字幕版)

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  • ジェームズ・スチュワート
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言わずと知れたヒッチコックの代表作だが何年か前に観返したときに「なんかテンポが悪いなー」って思ったんだよなー。まあ、とはいえサスペンス感を満々に演出するカメラワークだとか、今観ても「やっぱりすごいなー」と感じる部分もあるだろうから選んだ。

 

【39本目】『オオカミ狩り』

オオカミ狩り

オオカミ狩り

  • ソ・イングク
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ここ数年、韓国映画をわりと観るようになったのでなにか一本選びたいなと思って直近で一番インパクトがあったコレにした。なにしろ頭からお尻までとてつもなく気合い入ったぶっ殺しアクションが延々と展開されててすこぶる楽しい。「誰がぶっ殺して誰がぶっ殺されるのか?」というワクワクドキドキのひねった展開も秀逸。怪人の正体が明らかになってから一気に失速した感は否めないが、ここまで容赦のないぶっ殺し描写は近年稀なレベルではないかと思う。

 

【40本目】『続・夕日のガンマン』

続 夕陽のガンマン (字幕版)

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  • クリント・イーストウッド
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まあ長い映画だが、登場人物のキャラがすこぶる立ってて良いし、最高に気分を盛り上げてくれる劇伴も良いし、なにしろ3人の男たちによるラストの大立ち回りは燃えざるをえない。

 

【41本目】『マッドマックス2』

ジャッキー・チェンなんかとおなじでこの映画の主人公マックスが子どもやってたころの私のヒーローだったので。あと「映画のカッチョいい車」といったらまず思い浮かぶのがコレというのもある。

 

【42本目】『ポリスアカデミー』

ポリスアカデミー (字幕版)

ポリスアカデミー (字幕版)

  • スティーブ・グッテンバーグ
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こういうベタでゆるゆるなコメディもフツーに好き。まあ、思い出補正も多分にあると思うが、とくに脳みそは成長してないのでたぶんいま観ても楽しめるはず。

 

以上。疲れた。おしまい。