【第26回】はじめて○○へ行ってみた「皮膚科で稗粒腫を取ってもらう」

ひと月ほど前だったか、右目の二重まぶたの部分によくわからないデキモノができてた。気づいたらできてた。

とりあえずiPhoneで撮ってみた。

全然グロくないし私のグロい顔面にはばっちりモザイクかけたので安心してご覧いただきたい。こちらである。

 

つーか、写真に撮ってはじめてわかったが、よく見たら上下2箇所にあるじゃないか。

まあ、上のヤツはとりあえず無視する。気になっているのは下のデカいヤツである。

ちなみに触っても痛くも痒くもない。見た目はニキビに似ている。というかニキビだろう。

というわけで、ドラッグストアでニキビ薬を買ってきて数日間塗り塗りした。しかし一向に治る気配がない。

おかしい。もしかしてニキビではないのではないか。ググって調べてみたらたぶんこれじゃないかというのが出てきた。

皮膚科のホームページに詳しく載っていた。以下がその名前だ。

「稗粒腫」

どうだ。読めないだろう。

「はいりゅうしゅ」、または「ひりゅうしゅ」と読む。

なんでも角質の一種らしく、ほっといても害はないとのこと。どちらかと言うと女性にできやすい代物らしいが私はちんこが付いてるので該当しない。汗っかきの人もできやすいらしく、私はデブの人と同じくらい汗をかく人なので原因はこれだろうか。いずれにしても自然になくなるモノではないらしい。つまり、嫌なら取るしかない。

取る方法も載っていた。

「針で刺して取る」

なるほど。シンプルだ。怖いよバカ野郎。

違う方法も載ってた。

「炭酸ガスレーザーを当てて削り取る」

こちらは保険が効かないので針より多少金がかかるらしいが、針よりも痛みが少なく、さらに針だとまた再発する可能性があるみたいだがレーザーの場合はそれも低いらしい。

うーん。どうしよう。

これが顎とかにできたんだったらどうだっていい。しかし、外見には年々気を遣わなくなっている私だが、正直、まぶたのデカいヤツは気になる。というか、やっぱりうざいので取りたい。

というわけで、近所の皮膚科のホームページを確認したところ予約なしでもオーケーとのことだったので今日仕事を終えた帰りに行ってきた。

受付の人に初診であることを伝え問診票に書き込む。もちろん私は皮膚科の医者ではないので実際どうかはわからないが、「症状」の部分に一応「稗粒腫(?)」と書いておくことにした。

名前を呼ばれた。診察室に入る。

「稗粒腫とのことですが?」

「えっと、ネットで調べて。まあ、こんな感じで…」(と言って右のまぶたを見せる)

「あー、ちょっと大きいな。取ります…?」

「はい…」(取ってもらいたいから来たに決まってんだろ)

「じゃあ、かばん置いてそこのベッドに横になってください」

「えっ、どうやって取るんですか」

「針で刺して取ります」

「えっ、レーザーじゃなくて…?」

「レーザーでやるほどでも…」

「……….…」

おとなしくベッドに横になり目をつぶる。

「じゃあ、行きますね」

ぐりぐりぐりぐり。いってええええ!

「あれ、痛いですか? へへへ」

いてえよ。口にこそ出さなかったが痛いに決まってるだろ。つーかなに笑ってんだおっさん。

2分ほどだろうか。

あっという間に終わった。

当たり前だが血が出ているらしく患部に絆創膏を貼ってもらって即終了。

「ほら、この白いヤツです」

潰したニキビみたいだった。

「ホルマリンに漬けて持って帰りたいんですが」

一瞬、言おうか考えたが、あまりに馬鹿馬鹿しいのでやめた。つーか、そもそも無理だろう。

「もしかまたできたら来てください」

だからレーザーが良かったのに!

「あの、さっきのアレ。ちゃんと診断しなくて大丈夫ですか。僕が調べたアレで良かったんですか」

「ん? 稗粒腫?」

「あー、それ」

「ですね。大丈夫です」

なんだかよくわからなかったが、とりあえず私の見立てに間違いがなければこのおっさんはだいぶテキトーな皮膚科医である。

というわけで、術後3時間ほどが経過したまぶたがこちらである。

 

うん。ちゃんと取れてるな。まだ血が付いてる。傷跡が残らなければいいが、なにはともあれうざいヤツがなくなったので良しとする。

お代1240円也。

以上。痛かった。おしまい。