映画『TITANE/チタン』-なんだかよくわからなかったが「よくわからんおもしろさ」があったというか-

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幼いころに交通事故に遭い手術で頭にチタン製のプレートを埋め込まれながらもやがてダンサーとして働きつつ夜な夜な人をぶっ殺しまくる連続殺人鬼兼妊婦としてすくすくと育った女性が警察から逃れるため大昔にひとり息子が失踪してしまい今も悲しみに暮れているオッサンのもとに我こそは息子なりと見た目を偽装したうえ面会しに行き結果オッサンは騙されふたりで一緒に暮らすようになるがじつはオッサンもかなりの変人で……みたいなお話です。

ちょっとなに言ってんだかよくわからない。

おそらく大半の人がそう突っ込みを入れるでしょう。まあ私の説明の仕方がヘタなせいなのも大いにあるかもですが、それにしても一風、いや五風くらい変わった作風の映画なので「いやーわかるわ〜」という人のほうが圧倒的に少ないのではと思われます。

とりあえず、たくさんの女性のおっぱいを見ることができます。が、一番印象に残ったのは一瞬だけ登場するデブの黒人のオッサンのおっぱいだったりします。揉みごたえがありそうなとてもいい乳してました。

まあ、それはともかくとして。

お話自体はとくに難しいわけではありません。ただ、先程も言ったとおり、かなり世界観が独特です。

つーか、チタンでアレな感じになるのはいいとして、そもそも主人公の女が人ぶっ殺しまくる背景なり動機はなんなの? あと同居オッサンのやることなすこともなんだかよく理解できなかったりする。

うーん。やっぱりよくわからない。

説明描写なし。しかもグロ多し。

なので、かなり人を選ぶ作品であることは間違いないでしょう。そして、どうやら私は選ばれた人間ではなかったようです。

ああ。凡人っていやになる。悲しい。

とはいえ、つまらなかったかというと決してそうではなくて。なんだかんだで最後まで飽きずに観られたし、よくわからんおもしろさがあるというか、不思議な余韻が残る映画ではありました。

デヴィッド・クローネンバーグという人がおります。『ビデオドローム』や『ザ・フライ』など、機械だとかハエだとかへのフェチズムを感じさせるようなカルトな作風で知られる有名な映画監督です。私はクローネンバーグの熱心なファンじゃないし、つうかいくつか鑑賞した彼の映画もやっぱりよくわからなかった人間ですが、本作はクローネンバーグが描く世界観に近い作風を持っているのではないか。あるいはそんなことはないのかも知れませんが、なんかそんなようなことを思ったりなんかもしました。

つうかこの感想文じたいなに言ってんだかよくわからんか。あいにく本作を上手く説明できるような脳味噌を私は持ってないので、とりあえず興味が湧いたなら自分で観て自分で感じろ、と言うしかない。

以上。よくわからないなりに書いた『TITANE/チタン』の感想でした。

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