2021年3月の消化物(音楽,映画)

恒例の今月もぐもぐしたやつの短い感想文。

 

●【音楽】toe『独演会‘DOKU-EN-KAI’』

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去年の夏頃に「ライブを気軽に楽しみに行けないこんなご時世だからこそアーカイブのライブ音源ひっぱり出してリリースしていただきたい。とくにtoe、鹿の一族、松崎ナオ、ZAZEN BOYSよ、ぜひ!」という趣旨の記事を書いたが、そのtoeがようやっとリリースしてくんなさった。一昨年のニューヨークにて開催されたライブで、動画付きの「Deluxe Video Edition」もあるが、とりあえず私は大のライブ音源マニアなので動画なし音源のみヴァージョンをiTunesにてゲット。もちろん、肝心の内容は文句などつけようもない出来であり、すこぶるテンションが高くて、かつ、超キレキレな演奏が聴けて、もう、素晴らしすぎる。ああ、早くまた以前のようにマスクだの密だの気にせずtoeのライブを思う存分楽しみにいきたい。

 

●【音楽】Indus&Rocks『創世時』

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いつのまにか出ていた9thアルバム(つーか去年、踵を骨折していろいろ忙しかったのでチェックし忘れてた)。既発曲のリアレンジヴァージョンを含む計5曲収録。で、これがどの曲もチルアウト具合が絶妙なアレンジが施されていてとても良い。バンドの入門盤としても胸を張っておすすめできる素敵なアルバムなので、気になった方はぜひこちらでゲットしていただきたい。

 

●【音楽】サニーデイ・サービス『DANCE TO YOU』

DANCE TO YOU

DANCE TO YOU

 

このバンドに関してはずっと前からお名前は存じ上げていたもののなんか避けてきていたのだが、最近利用するようになったアマゾンプライムミュージック(無料版)でなんとなく探してみたらあったのではじめてがっつり聴いてみた。んで、いやーこれがとても良い。どの曲も甘くて、おセンチで、それでいてピリッとした緊張感があり、なによりメロディもコーラスもすこぶる心地よい。全曲好きだが、とくに⑤「苺畑でつかまえて」は屈指の名曲である。

 

●【音楽】KIRINJI『cherish』

cherish(通常盤)(SHM-CD)

cherish(通常盤)(SHM-CD)

  • アーティスト:KIRINJI
  • 発売日: 2019/11/20
  • メディア: CD
 

こちらもアマプラ無料版にて。兄弟時代のキリンジはほぼ全作拝聴済みだが、弟脱退後の作品を聴くのははじめて。全体的にオシャレなのは兄弟時代と変わらないが、とりあえず現時点このアルバムだけ拝聴した感想としては、なんだかこっちの「KIRINJI」のほうがより楽曲がバラエティに富んでいる感じがした。80年代アイドル歌謡曲を今ふうにアップデートしたような②「killer tune kiss me[feat.YonYon]」、ギターのカッティングが心地よいAOR調の「shed blood!」がとくに好き。

 

●【映画】『ノマドランド』

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およそ一年ぶりに映画館へ行き観たのがこれだったわけだが、いやじつに重たい空気満々の映画だった。簡単に言っちゃうと、ノマドな生活をしている人たちをドキュメンタリータッチでリアリティたっぷりに描いた作品で、いろいろと難しいことを考えさせられたというか、考えざるを得ないというか、とにかく全然嫌いじゃないが、ひさかたぶりの劇場鑑賞作としてはちとふさわしくなかったかなあ……。わりとウキウキしながら観に行ったのに、テンションがまったく上がらず、むしろ、ああ生きるってやっぱり大変だなあ、となんだか鬱っぽくなってしまった。俺もホームレスなりハウスレスなりになる可能性は大いにあるわけだが、とりあえず俺にはノマドな生活は無理だな、と思った。

以上。疲れた。おしまい。