『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』がアマゾンプライムビデオでレンタル視聴ができるようになったので観た。
オアシス解散後のリアムの歩みを追ったドキュメンタリーで、時系列としては
・オアシス解散
・ビーディ・アイ結成→たいしてウケず解散
・音楽活動に行き詰まった挙句、不倫騒動でタブロイド誌から追いかけ回されてどん底状態に
・一念発起しソロミュージシャンとして再起を図る
・1stソロアルバム『アズ・ユー・ワー』がUKチャートの一位を獲得
という流れになっている。
とにかく印象的だったのは、最終的には「リアム・ギャラガー大復活」という目指していたであろう着地点に到達したというのに、なんだかあんまりリアムが嬉しそうにしているようには感じられなかったことである。なんというか、例のオラオラ調のノリがほとんど見られないというか、まあ、さすがに年相応に落ち着いたっていう面もあるのだろうが、それにしてもなんだかリアムのテンションが終始低い。とても復活劇を捉えたドキュメンタリーとは思えないほどのテンションの低さである。
まあ、今年に入ってからも例によってノエルの意向はガン無視でオアシスの再結成をほのめかすツイートを投稿しているしなあ。ソロミュージシャンとしていくら成功しようがそれは100パーセント満足できるものではなく、やっぱりステージの横にはノエルがいて、なおかつノエルが作った曲を歌うことこそがあくまでもリアムにとっての真の着地点ということなんだろうな、と思った。
つまり、リアムからしたらこのドキュメンタリーを観てほしい人物は誰よりもノエルであり、「ようやく帰ってきたぜ。俺はもういつでも準備万端だ」という、これは不器用なリアムなりのノエルへ宛てたラブレターなんじゃないか。違うか。まあ、とりあえず私はそう受け取った。
一方でプライベートの場面でのリアムはもうイメージそのまんまだ。ふたりの息子がいる目の前でファックだのファッキンだの言いまくっていて笑えるし、挙げ句の果てには実家を訪れた際に「母ちゃんが仕事で出ているときはこの庭でノエルとヤクやってたんだ」などと楽しそうに話したりしてて、もう、なんちゅうか、ああやっぱリアム変わってねえなあと、とりあえずなんだか安心した。