俺、ぶっちゃけ幽霊系は全然大丈夫なの。
大丈夫ってアレね、そのままだったら食べられないけど醤油かけたらイケる、みたいなことじゃないよ。
ようするに幽霊怖くねえよ、って話。
べつにイキってるわけじゃないからな。これ、マジだから。
もちろん、子供のころはやだなー、怖いなーって稲川淳二みたくなってたよ。テレビで心霊番組とかやっててね、それ見て怖くなっちゃってさ。夜中ひとりでトイレ行けなくて寝てるおかあさん起こして付いてきてもらったりしてた。怖いのわかってんだからそんなもんわざわざ見なきゃいいんだけど。ま、子供って好奇心の塊だからさ。
でも、そういう「幽霊こええ」っていうのもいつのまにかなくなってた。つうか、幽霊なんかより人間のほうがよっぽどこええよっていう。
一度でも幽霊見たことあるんだったらまた違ったんだろうけどね。いんのかわかんねえやつ怖がってもしょうがねえべみたいな。俺、わりとそこいらへん現実的な人間だからさ。
じっさい、随分前に『リング』にチャレンジしたんだけど、ばっちり寝落ちしちゃったからね。全然怖がらないし、おまけに寝落ちしちゃうもんだから、きっと貞子も困ってたと思う。なもんで幽霊困らせちゃいかんだろってことで、そっち系のホラー映画は長いこと避けてきた。
で、『コンジアム』の話。
韓国のホラー映画でおもいっきり幽霊が出てくるやつ。ま、こういうのもたまにはってことで観てみたわけだ。
若者たちが集まって霊が出るっていう噂がある廃墟へ行って、それを生中継で撮影してYouTube的なところに動画上げて金儲けしようぜっていう、ま、そういう物語。
とりあえず、どうにかして観てるやつら怖がらせてやろうってがんばってた。それはよーく伝わってきたよ。
とくに奇声上げながら黒目ギョロギョロさせてたやつ。あいつにはさすがにビビった。
この映画、演者の顔面どアップの画がやたらと出てくるんだけど、登場人物みんな一生懸命怖がってたね。鼻の穴全開に見せつけながら。ちなみに鼻毛は確認できなかったね。たぶん事前にきっちり処理してたんだろうけど。鼻毛見えちゃったら「こええ」よりも「オモシロ」が勝っちゃうから。
ま、幽霊に関心ある人なら確実に楽しめる映画なんじゃないかな。
ただ、でかい音でビビらせるのはいいかげんやめてほしいと思った。単純に心臓に悪いしちょっとイラっとした。
ま、そんな感じ。