多少気分が上向いてきたので今月味わい尽くした音楽の感想でも書いてみる。なお、今月も全部旧譜作。つーか今年は新譜全然聴かなかったなあ…。
Cream『クリームの素晴らしき世界』
先日、ヴァン・モリソンと共同で「ロックダウン反対! 政府の奴隷になんかならねーぞこのヤロー!」みたいな曲を公開するという一発ギャグをかまして世間をざわつかせたらしいエリック・クラプトンさんがかつて在籍していた伝説的バンド、クリームのいまも語り継がれている伝説的二枚組3rdアルバム。少し前に味わい尽くした伝説的2nd『カラフル・クリーム』が良かったのでその流れでレンタルして聴いてみた。うん。なるほど。ブルース色濃厚な前作にポップな調味料を少々トッピングしてみました、さあ召し上がれ、つう感じ。これはこれで嫌いじゃないし、とっつきやすさからいえばこっちが上だが、個人的には『カラフル〜』のほうが好きかなー。つうか①の「White Room」ってこのバンドの曲だったのだな。
Paul McCartney『McCartney』
ポール師匠の記念すべきソロ一発目でありお馴染みの宅録シリーズの一作目。つい先日、宅録シリーズ3作目が40年ぶりにリリースされたのでひさびさに引っ張り出して聴いてみた。ハンドメイド感満載のスカスカなサウンドで、昔聴いたときはさっぱりわからなかったが、これが思いのほか好感触。昨今の作り込まれた音楽に毒されているせいか、この未完成っぽいラフな作風がなんだか逆に新鮮に聴こえた。クズ曲認定されているインストすら愛らしい。そして、やはりメロディがとんでもなく美しい。今月の一等賞。
Jimmy Smith『Root Down』
ジャズの人のライブ盤。全曲インストでスミス氏が弾くオルガンを軸にしたグルーヴ感たっぷりのバンド演奏が聴ける。ちょっと退屈に感じる瞬間もなくはないが嫌いではない。『ダーティーハリー』のサントラを思い出したりなんかもした。
サカナクション『sakanaction』
ぶりぶり。うんこ漏らしてる音を忠実に書き起こしているのではない。これまで拝聴したサカナクションのアルバムはどれもそうだったが、例に漏れずこのアルバムでもベースが大活躍している。その音を忠実に書き起こしている。とくに⑧「Aoi」なんかは、もう、超ぶりぶりだ。ぶりぶりぶりぶり。
Majic Sam『West Side Soul』
ブルース。古き良き時代を描いたハリウッド映画のBGMとして使われてそうな曲がてんこ盛りのアルバム。こってりとしてはいるが程よくポップでわりと聴きやすいのがいい。
疲れた。おしまい。